データ採り職人シゲキ

どもども、今週になりやっとマトモにパチンコが打てたシゲキです。1回は実戦企画用で『北斗7』、そしてもう1回は本日ついに、最新機種の『牙狼翔』が打てました!

 

なぜか私の地元・高田馬場では空き台が目立つ『牙狼翔』ですが、全国的には予想通りの人気ぶり。その実力はいかばかりか…と期待を込めて打ったのですが、全然デジタルが回らねぇ。空き台があったので4台ほど打ったものの、一番回る台で千円20回レベルといったトコロかな。

 

まあ店としても1台あたり49万9800円(税抜き)の購入価格に加え、この機種を買うために色々と苦労(!?)してきたのは知っているから、いきなりボッタクる気持ちもわかるケド、厳しい世の中ですねぇ。なおシゲキ算出の等価交換ボーダーは20.5回。つまり千円20回転だと理論上は打てば打つほど負けるワケですが、仕事なんで打たざるを得ません。まあ千円15回レベルだったらさすがに胃が痛くなって逃げるんですケドね(笑…えない)。

 

ちなみに『牙狼翔』を打った感想として、演出面は素直に前作より面白いと思います。まあスペック面では初当たりが4Rぽっちで、連チャン率が下がった点が寂しくはありますが、新基準機じゃ致し方なし!? あとは上部の出っ張りに頭を2回ぶつけたことと(私がバカなだけです)、データ表示器がマジで見えないことが嫌な点かな。回転数は上画面に表示しているケド、次は連チャン回数表示とかも付けてほしいですね。っていうかいっそのこと、上画面をデータ表示器にしちゃえばいいのかもしれません!?

 

実戦結果は1回単発大当たりを引いただけの3万円負け(うち1万円は貯玉)でしたが、せっかくなので今週のシゲキのお仕事紹介シリーズは「データ採り」と致しましょう。実は私、パチンコのデータ採りにかけては右に出る者がいないと言われるプロフェッショナル。最近は雑誌の掲載信頼度は解析に基づくものが多く、あまり実戦で採取する機会がなくなってしまいましたが、昔は演出信頼度や、さらには連チャン率なども全て実戦データから算出。データ採り専門のスタッフまでいた立派な職業の1つです。まあ業務内容自体は単純で、パチンコ台を実際に打ち、出現した予告やリーチ、当たった回転数などをメモるだけなのですが、昔も今もこれが意外と大変でして…。

 

昔に関しては「ホール内でのメモ禁止」という店が多く、コッソリとバレないようにデータを採るのが大変でした。実戦台のガラスの反射で左右後ろに店員がいないのを確認しつつ、こそこそっとメモを取り出して演出名や出現回数を記すわけです。幸いにも私は一度も店員に文句を言われたことがありませんが、時々データ採りがバレて店を追い出される編集部員もいました。特に名古屋にある某社のメーカー直営店は「データ採り禁止!」とわざわざ店内に張り出しており、しかもタチの悪い常連客が雑誌屋を見つけると店員にチクるんですよね。直営店限定の先行導入機種の実戦で店外に追いやられる他の雑誌屋を見つつ、自分もバレたらヤバい…とドキドキしながら打っていた覚えがあります。

 

それに対して最近のホールは店内でデータを採ろうが、携帯で写真を撮ろうがOKのトコロが多いので、メモを取る行為自体はラクになりました。ただ今のデジパチは演出の数が昔に比べてハンパじゃなく多いので、データを採るのが超大変。特に私の場合は自分の台に加え、左右の台のデータも採取するという必殺技を駆使するため、1回の実戦でノート一冊がパー。ただひたすら紙とペンを動かし続け、実戦を楽しむヒマなんてありゃしません。ちなみに左右の台のデータを取る時は、両隣の客に気づかれないように頭を動かさずに目玉だけ動かすのがマナーなんですが…「仕事人V」と「牙狼翔」は台枠が邪魔で無理!! 困ったもんです。

 

さて、最後によく読者の方から聞かれる「データ採りは自腹なんですか?」という質問に答えましょう。まずウチの編集部で言うと「99%自腹」というのがリアルな事実です。まあウチは元パチプロが多かったこともあり、基本的に「パチンコは勝てるモノ」と考える人が多いこともあるのでしょう。ただ99%と言ったのはマレに例外もあるから。私に関して言うと過去2000回くらいはデータ採りに参加していますが、実は1回だけ経費で打ったことがあります。機種は忘れもしない『CRそれゆけ浜ちゃん』。一部ホールで大連チャンを繰り広げた台ですが、特定手順を踏むと連チャン率がアップする…なんていう攻略法を入手しちゃったのです。まあ一部ホールの台がぶっちゃけ裏モノで、これを攻略実戦して誌面のネタにするデータ採りだったのですが、自分の中で「クソ回らない台で、手順にそった攻略法で打つ」というのがなんか嫌だったんでしょうね。この時だけは経費実戦にしてもらい、結果は終日打って+200円。でも経費を使って打った実戦は凄いツマラなく、さらには実戦記を書くのも気がノラず、以降はどんなマイナー機でもデータ採りは自腹でやるようになりましたねぇ。

 

ただ編集部によってはデータ採り実戦は経費だったり、負け補償が付くケースもあります。まあパチンコをよく知らないようなオネーチャンや漫画家が打つ際は、そりゃ経費でないと気の毒ですから。でも最近は出版不況でどこの編集部も経費が乏しく、編集者はもちろん、ライターも自腹で打つケースが大半だとか。ホール状況が厳しい中で、私も含め何気に皆さん大変です。人によってはパチンコ雑誌を作っているのに「パチンコは負けるから打たない」なんてケースもあり、まさに本末転倒!? 自分もそうならないように頑張りたいと思います。

 

あっ、ちなみに今週は『北斗7』で5万円負け、今日の『牙狼翔』で3万円負け、トータル8万円の大敗北。これからお盆で、北海道の実家にも帰りたいのに飛行機代が…いやあぁ〜ん! 明日は久しぶりに丸一日休めるし、新機種じゃなくて稼げる台を打って取り返すとしましょうか。ではまた次週!

コメントを投稿する

Page Top