ヒューテック

今日はホールコンピュータについて少しだけお話をします。この記事投稿を始めてから長いこと経つのに、今までこの話に触れてこなかったのが不思議です。この手のことを書こうかというきっかけがありませんでした。今月はちょっとした事件があったので触れてみます。皆様はホールコンピュータというものを正確に理解していますか?不正操作の黒幕扱いしているオカルト遊技者は物凄く多いと思います。然しながらホールコンピュータにそんな機能はありません。これは遊技機から出力された信号を、パソコンに入力して演算処理するだけの道具です。

 

ホールコンピュータが扱える信号

(1)アウト
(2)セーフ
(3)スタート
(4)大当たり信号1
(5)大当たり信号2


以前数字に強くなるための道標と題してパチンコに関わる用語を一覧にしました。そこで用いた言葉は、上述した5つの信号を演算処理して求められた数値です。上記以外にも不正信号があるのですが、これはパチンコの遊技性に関係ないので割愛します。つまり、信号はたった5つしかありません。


この中でアウト信号は、遊技台とは直接つながっていません。遊技機から排出された玉をアウト計数ボックスを経由して、キャリーという計数機でカウントします。キャリーには、玉が1個入る毎に回転体役物が回転します。弾丸を10個詰めるピストルの入玉部を連想してください。引き金を引く度に役物が回転するでしょう。キャリーでは玉が1個入って落下するたびに、カリッカリッと役物が動きます。10個目の玉が入ったところで信号が出力されます。これを10個1信号といいます。セーフ信号は、遊技機から払い出された玉を信号として出力します。これも10個1信号です。つまり、アウトもセーフもホールコンピュータ上で表示されている数字を10倍したものが実際の数値です。スタートは、ヘソに入賞した数ではなくて、実際に回った数をカウントします。保留玉4個点灯しているのに、追加入賞した玉はベースには反映されますが、スタートとしては計上されません。これをオーバーフローといいます。つまり保4で打ちっぱなしをした時、スタートは下がりますが、ベースには影響ありません。

大当たり信号が2つあるのは以下の理由です。


パチンコ台は、大当たりすると、一瞬だけ大当たり信号1が出力されます。それと同時に大当たり信号2も出力されて、これは電サポ状態が続くまで、信号出っ放しになります。大当たり信号2が出ている時に、大当り信号1が出ると、この当たりは一時的には確変とみなされます。大当たり信号2が途絶えると、ホールコンピュータは、その直前の大当たりは単発として処理します。さっきまでは確変としてみなしていたものを、単発だったと置き換えるわけです。TV付きのデータ表示機で、時短中にも拘らず、状態が「確変」と表示されてたのはこのためです。ホールコンピュータは、単発後の時短中なのか、確変中なのか区別できません。


ここまでの内容で、私が何を言いたいかと申しますと、ホールコンピュータというものは、僅か5つの信号を処理するだけでパチンコホールが求める計数をになっており、それはどのホールコンピュータを使ってもあまり差がありません。ホールコンピュータを開発するメーカーが如何に自社のアドバンテージを説明し、売り込もうとしても、その差別化は極めて困難であるということです。これがヒューテックが苦境に立たされた大きな要因です。


ヒューテック自己破産というニュースは衝撃的でした。


この会社は元々、ダイコク電機にいた社員がそこを飛び出して作ったベンチャー企業。ありがちな話。本流にいては、大きな変化を求めるのが難しいから、そこを飛び出して亜流の道を進む。亜流が本流を超えるという話はいくらでもあります。然しホールコンピュータというものは、利用するデータソースは限られています。その差別化は極めて難しいのです。


頭取りというものについて考える。


今年の5月に、私は全日本稼働選手権という記事を掲載いたしました。これは、どこのパチンコホールもやっている頭取りという行為を、人海戦術で行うのではなくて、居ながらにしてコンペティターの稼働状況を把握する。そういった夢を実現した企業の紹介でした。(もちろん企業名は伏せてますけど)。このようなことを行う為には、ホールコンピュータは全国一律の方が都合がいいですね。サイトセブンによる、パチンコホールのデータ一般公開は、ダイコク電機のコンピュータ使ったパチンコホールでしかそのサービスは享受できません。この辺にも、ダイコク電機の圧倒的なアドバンテージがあります。

 


遊技機業界は、遊技機、島設備、ホールコンピュータ、サンドメーカー。全てにおいて、先発組のアドバンテージが大きすぎて、後発組が育たない環境に陥っています。ここに、業界としての問題があります。新規参入組が活躍できるような環境にしないと、業界が活性化されません。頭取りのデータや遊技機のデータ公開については、どのホールコンピュータを使用したとしても、全てのパチンコホールで同じサービスが受けられるようにすべきです。これからの業界を背負って立つ人間が、そういう仕組みを開発していただきたいものであります。サイトセブンのような偏ったデータ公開はよろしくありません。

 

ヒューテックという会社の志は理解しておりました。ダイコクを抜け出して、ダイコクに出来ないことをやってやろう精神は評価しておりました。然しながら、ホールコンピュータが取り扱う信号は上記の5つしかいので、オリジナルのソースが同じなら、結局同じものしか出来ないという苦しみ。稼働状況を把握するということにつきましても、先発組に大きなアドバンテージが付与されているという苦しみ。      

 

ダイコクを買えば7000店舗のパチンコホールで頭取りシステムが利用できます。      
ヒューテックを買えば50店舗でしかこのサービスは利用できません。      

 

貴方なら、どちらのホールコンピュータを買いますか?という問題を、野ざらしにしてしまいますと、今後ホールコンピュータを取り扱うベンチャー企業が現れなくなってしまいます。ライバル店に出向いて、カチカチカチカチ。 島毎に様子見に行ってカチカチカチカチ。3時と6時は頭取りの時間です。なんていう、原始的な人海戦術はもうやめにしませんか?ライバル店の稼働状況をリアルタイムに、島毎に正確に把握できれば、他店に出向く必要はありません。      

※頭取り=ライバル店の遊技客人数を数えること

そのためにも、この業界は新しいシステムを構築させましょう。第2、第3のヒューテックを作ってはなりませぬ。

 


今日は死ぬほど長くなるな…今日のメニューはエキサイトジャックの先行導入。朝7時に並んで、やる気十分店に入ったはいいが、ここで盤面をじっくり眺めていると、とんでもないことに気がつきました。電チュー部分が昔のCR名画みないな構造になっています。チューリップじゃなくて扉がパカパカする奴。これはまずいど。2個賞球でこのような構造では玉減りが酷くなるのですが、さらにその扉の左右と釘までの間隔が広いので、ここでボコボコにこぼれるはずです。何でここをこんなに広げたのかさっぱりわからん。これだと確変ベースは70程度まで下がると分析しました。


時短100回につき250個くらい玉が減る勘定です。もちろん正確な数値は現時点で求めるのは無理ですけど、自分の感覚を信じないで何を信用するというのですか。パチンコビレッジの読者の方に一言。この台は打たないで下さい。とてもお奨めできるような代物ではありません。ニューギンの開発の方も、せっかくエキサイトの名を語るなら、この辺の詰めをしっかりやっていただかないと困ります。兎も角、打てる代物じゃないと判断したのでマルハンの桃鉄を打ちに行きます。

 

さあ、今年の盆休みはマルハンで桃鉄三昧かあって思ってたのに、店に入るとこっ、これは一体何ですか?昨日まではまだ打てる状況だったのに、一夜明けると、こうも無様になりますか?これが、盆休み。パチンコホールの本気の回収です。これには、参りました。今年も8月は全休にせざるを得ないかな。パチンコやパチスロで、ゴールデンウィークや盆休みは勝ちやすいなんていう軽い発言される方も珠にいますけど、それはやっぱり間違いでしょうな。今日から盆休み体制に入ったものと思われます。それにしても、この店はちょっと前までは、この界隈で一番良心的やなと思うてましたんですけど、今日は羊が狼に化けたような感じです。

マルハン。さては正体あらわしたな!

 


仕方ないのでキング東海店。いつぞやの大京の跡地にできたお店です。実はここも昨日の夜は様子見してまして、ここなら大丈夫という担保を得ています。新規オープンしたての店は、しばらくは地元のハートを射止めないといけないので盆休みでも関係なく割を打ってきます。桃鉄は、釘にかなり個体差ありますが、打てるのも何台かあります。打ち始め僅か9回転で魚群が噴いて単発。そのあとに113回転で単発。124回転で2連チャン。2回とも買い足しになったのですが捕まりそうで捕まらない展開。ここから早いのと連荘が続きました。9回当たったところで初当たりが9/395で確変中も今日は当たります。8000個を超えたところまで伸びて一息です。


308嵌りを皮切りに段々当たりが鈍くなってきたものの、今日は高確中の当たりが、最後まで止まらず確変中は1/8.5で当たってくれました。

 

 

久々に、高確中の当たりが気分よく過ごせて良かったです。8000個から、下がったり上がったりでもみ合いの末、最後9750個辺りまで出玉が到達したので、一番気持ちの良いところで止めました。今日はここに来るまでに随分と徒労してるので、店に入ったのが11時前。試合開始が遅れたから中途半端な稼働時間で止めることになってしまいましたが、1万個近くまで流せば、まあいっかなという感じです。玉を流すと9749個。あと1個足りないと思いましたが、現金もらうわけじゃなし。貯玉ならこういうのって全然関係ない。1個が200円にならないから無頓着に全貯玉。この店は、現金が要らないっていう点だけが長所だな。然しながら〆てみると、電サポ889回転で1552個もの玉が減っていた。唖然。桃鉄打っても確変ベースは78しか取れなかった。最近のパチンコ台は全く酷い酷い。確Bが80を下回るとイエローカードだけど、桃鉄で78。エキサイトジャックでは
70…なんていう時代なんでしょうかね。

桃鉄
低確率時23/1841(1/80)
高確率時26/221(1/8.5)
16R3,7R46
スタートは7.2

貯玉使用1000
貯玉9749
34800相当プラス


2年くらい前に、地下鉄で偶然小酒井さんに出会った。そん時は元気にしてた。ヒューテックの事務所と自分は家が近かったからお邪魔することもあったのですよ。ホールコンピュータのことでは色々と教えてもらったんだけど …残念です。

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