遊技客の 遊技客による 遊技客のためのパチンコ

今日はあまりにも酷い光景を目にした。まずは知立のイーグルNO.1グランドオープン。4パチが49台で1パチが98台という時点で予想はしてたけど瞬殺で駄目。同じ方向で岡崎まで遠征。リニューアルオープン。大体客いない。瞬殺で駄目とわかる店。最後は明日の下見とばかりに一宮に飛んでミカド。本日がグランドオープン初日だというのに既にシメシメルック。その心は私にはわからんが明日の整理券は無駄か?辛うじて損益ギリ台なら探せるがそこまでして行く価値があるのか否か?あまりにも酷い。貸そうかな。まああてにすな酷過ぎる借金って言葉を知ってる人はあんまりいないかな?パチンコなんて阿呆らしくてやっとれんが、あまりにもケッタクソ悪いので、パチンコが何でこうなったか?みたいなことでも書いておこう。1年の最後はいつも愚痴って終わりにしております。かなり難しい話になりますが読みたい人だけどうぞ…


パチンコが何でこうなったかというお話の集大成でございます。


2880億円…この金額はいったい何の数字かお分かりでしょうか?


遊技機の不正問題で揺れるパチンコ業界ですが、揺れてるのは、お上と世論だけというお粗末な結末になりそうなこの問題はどう解いたら良いのでしょうか?元々この問題が発生したことの発端は、規則上では遊技機の条件を決めているにもかかわらず、それをいとも簡単に打ち破って、あまつさえ、それが正当なものであるかの如く処理してきたということにあります。私がこの11月から12月にかけて規則のお話をしてきたのは全ては本日の為でございます。規則を理解した人ならば、分かってもらえるはずと思って皆様に自分の思いを託しましょう。長文になりますけどどうか最後まで読み切ってください。       

 

(1)規則       
(2)規則を打ち破って       
(3)正当なものであるかの如く      
 

まずは、この3つのワードを説明しないといけませんね。       


(1)規則       
遊技球の試射試験を10時間行つた場合において、獲得する遊技球の数のうち役物の作動によるものの割合が7割(役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるものの割合にあつては、6割)を超えるものでないこと。       

役物の作動によるもの」とは、役物の作動によって入賞が容易になった入賞口への入賞により獲得した遊技球の数のことであると解する。「役物が連続して作動する場合」とは、役物連続作動装置が作動する場合であると解する。⇒これは大当たりのことであります。

別表第4パチンコ遊技機に係る技術上の規格(性能①)…遊技機の認定および検定に関する規則第六条にこう記されております。太文字の内容が、規則にあたる言葉であり、その下の内容は、それに対する解釈基準であります。役物連続作動装置とは、アタッカーのことであります。


電チュー+アタッカーの出玉は全体の7割以下ですよ。そして、アタッカーのみの出玉は全体の6割以下ですよと記述されております。アタッカー以外の出玉とは、特賞外セーフ玉のこと。つまりパチンコの規則では


通常時のベースは40以上必要ですよと明記されているわけです。

因みにベース40がどれくらいの射幸性能かと申しますと、賞球3個の機械なら、アウト玉を100発打ち出したとすると、13.3個がヘソに入賞するということ。このときのスタート率は100÷13.3=7.52です。250÷(7.52-3)=55.3回が1000円当りの回転数となります。つまりオーバー入賞も、小物入賞もなければ55回/Kがベース40ということになりますね。型式試験をパスして市場に導入された遊技台で遊んでいる遊技客は、こういう環境で遊技を楽しんでいるという捕らえ方をされてきたわけです。


ベース40(賞球3個)⇒55回転/1000円

実際のパチンコホール営業では
スタート7=ベース21=22/K
スタート6.5=ベース19.5=20/K
スタート6=ベース18=18/K

賞球が3個の環境なら、ベースと1000円当りの回転数値が酷似。両者を混同してる人が多いのですがこの2つは別物。


(2)規則を打ち破って
如何なる釘調整を施しても、スタートが13.3という数値を計上することは不可能です。全ての釘をプラス調整にしたとしてもスタートは8~9がほぼ限界でしょう。それ以上あがることはありません。ではどうするか?型式試験をパスするためには1時間の出玉試験と10時間の出玉試験という関門があります。スタートが噴いて出玉率がそれを超えては駄目なので実際の試験のときは、スタートは抑えたいけどベースは取りたいという葛藤があります。どうしたらいいでしょうか?


これを実現するために、遊技機メーカーはある細工を仕掛けます。ヘソはビンビンに締めておいて、小物の入賞口をガバ開き状態にして試験に臨むわけです。ヘソ賞球3個、電チュー賞球2個、小物賞球10個、アタッカー賞球14個のような機械では3&2&10&14というように表記されております。小物入賞の払い出し数量を大きくしているのは、遊技客に玉を還元するのが目的ではなくて、自分達が型式試験のときにイカサマ釘調整して適合しやすくするためです。


規則ではベース40以上必要ですよと明記されておりますが、ヘソの賞球を3個にしてしまったら、どんな釘調整を施してもベースの確保は困難です。そのため通常の営業では有り得ない様な釘調整を施して型式試験に臨む。これが規則を打ち破ってという言葉に該当します。

 

(3)正当なものであるかの如く
営業ベースが18程度しかないことが分かってるにも拘らず、小物入賞でベースを操作し、無事「型式試験」を突破した遊技機。部外者からみれば不正に満ちた仕組みこの上ないのですが、驚いたことに遊技機メーカーはもっとあこぎなことをやってくれます。元ゲージのままでは、ある程度は小物に入賞してしまいます。それでは実際の営業に支障が出るということで


何と、パチンコメーカーさん。釘を叩いて、小物を潰してしまってから出荷するのです。

 

元ゲージを自分達の手でいじって出荷したら、その時点で不正遊技機です。それなのに遊技機全てに「保証書」を添付して販売です。もちろん、パチンコホールが遊技機を購入するときは、メーカーが発行する保証書と公安委員会が発行する検定通知書が必要ですから、保証書の発行は必要不可欠なのですが

それにしても、この保証書。一体何を保証するのでしょうか?

 

不正遊技機を正当なものであるかの如く扱ってきたという一文にはこの意味が含まれています。これが家電業界だったら大変なことですよ。万が一、パナソニックがカーナビを不正販売したらどうなるでしょうか?車の走行中は映像が映らないような仕組みじゃないといけないのは知ってると思います。テレビに夢中になって事故起こしたら大変ですから。ところがこんな物は、オートバックスでもディーラーでも簡単に加工してくれます。配線1本いじるだけで、走行中にも映像を写すことが出来るのです。それをパナソニックが、販売する直前に細工したらどうなるか。カーナビでのシェア獲得競争に追われ、他社よりも売り上げを伸ばしたい一心で製造後の販売直前に手を加える。この噂は口コミで広まり記録的な売上を計上。その結果


パナソニックは経営の危機にさらされます。


遊技機を元ゲージのまま出荷すると、ある程度小物に入ってしまう釘構成ですから、パチンコホールでは釘調整しなくては営業できません。それが面倒だというお店のニーズにこたえて小物を潰す。カーナビをそのまま出荷すると走行中にテレビが見れないので、配線を変更して映像が映る状態で出荷する。どちらもやってはいけないことだと知りながら顧客のニーズの為に改造です。しかも、両方とも違法行為であります。


この両者に大きな差はないと思うのですが、その後の反響には甚大なほど差があります。

何故、遊技機メーカーだけは、そんなに叱責されないのでしょうか?

72万台×40万円は2880億円です。一体このお金は誰が支払うのでしょうか?

 

皆様に質問です。上記の問題はどなたに責任があると思いますか?遊技機メーカーに責任があることは間違いありませんが、実はパチンコホール、遊技客にも責任がございます。型式試験の時はベース40をクリアしてるのに、営業上問題があるからベースを極端に下げて営業してきたのはパチンコホールに他なりません。パチンコホールは経営のプロですから、遊技機の規則を知らないで済まされるってことはないですね。

 

ベースを上げて営業できるように努力してきた…こんなことが言い切れるパチンコホールは皆無でしょう。ベース18程度を希望して営業して来たために、それに対応するため遊技機メーカーが、出荷の段階でパチンコホール様の都合のいいようにあつらえてきた。こういう判断をされても仕方ありません。遊技機メーカーはパチンコホール様の犬になり申したと釈明しているわけでございます。


会社からは厳しいノルマを突きつけられている。
だからパチンコホール様の犬になり申した。
犬になって何が悪い。私らには家族もいるし生活がかかってる。


売り上げ至上主義という解釈をすれば、当然このようなことが慣習化してもおかしくないと思います。この点では、むしろ遊技機メーカーより、極悪パチンコホールの方がタチが悪いという見方もできますね。当然ながら規則があることを知っていながら、無茶苦茶な営業で暴利をむさぼってきたパチンコホールにも責任は発生すると考えております。

 

一般の遊技客に責任はないのでしょうか?この問題に関しては、まず、不正遊技機の存在を知っていた人とそうでない人に分かれるかと思います。知っていて知らぬ存ぜぬを貫いた人達とは、言うまでもなく遊技機メーカーに勤める社員であります。彼らは、遊技機メーカーという立場にあるから、そんなことは主張できないと申すかもしれませんが、一旦職場を離れて、パチンコホールに出向けば立派な遊技客であります。客とう立場で考えたとき、こんな不正がまかり通って良いのか?的な思いをめぐらせた方も多数おられるかと思います。にもかかわらず、「それは良くない」的な情報発信をしてこなかったのは問題視すべきです。


悪いものは悪いと言いましょう。私は2年前。2014年の4月1日の投稿において、この件について指摘しております。然しながらそれ以前に、この件についての是非を問うような記事を見たことがないんです。何故そうした議論がなされないのかという思いがずっとくすぶっていたため、この記事を載せることにしました。


次に、不正遊技機の存在を、問題が発覚するまで知らなかったという人にはまるで責任がないのか?という視点で色々と書いていきます。これに該当する人たちは、当然自分達には無関係。悪いのはパチンコメーカーとパチンコホールだと考えているようです。然しながらよーく考えていただきたいのですが、射幸心を煽ったのはパチンコメーカーですけど、それを追い求めたのは貴方達の方ではないですか?一般の遊技客があまりにも、連荘とか出玉とか射幸性能を追求する結果、パチンコメーカー、パチンコホールが客に好まれる様な環境を作り出そうとした。そう考えるのが自然です。


射幸心を求めたのは、貴方たちの方ではないのですか?

 

小物を潰すようになったキッカケについて以前に触れました。これは、ある外国人の方が、日本のパチンコというマーケットを研究。日本人は小物による見返り賞球はあまり求めていないと分析したからでした。このとき小物を潰されベースダウンした遊技機に対して、客が「NO」という姿勢を見せれば、小物入賞は潰されずにすんだかもしれません。ベースを柱とした娯楽性能若しくは、まともな遊技感覚が麻痺していた客は、小物がつぶれたことに気が付きませんでした。筆者はここに問題点があると指摘します。

 

我々パチンカーは、連荘ばかりに気をとられて、物事の本質を見失っていないかという疑問です。


型式試験通過ベースと営業ベースの間に、大きな乖離があることを知らなかったパチンコユーザーは多いかも知れません。然しながら、連荘性能ばかり追求する人達は、こういう事実を知ってたとしてもその問題を看過するのではないでしょうか。規則がどうであれ、今の自分さえ勝てればそれで良い。北斗・魔戒ユーザーにとっては娯楽性能なんてどうでもいい話。自分達が勝っていけるのなら、小物なんか潰されても目をつぶってしまうでしょう。そういう人達が、今回のような遊技機の不正問題を野ざらしにしてきたのです。小物を潰したのは20年前ですが、これだけの長期間、我々パチンカスはメーカーとホールの結託した悪巧みに気が付かずお金を捨ててきたのです。

 

規則に関するお話の中で、私は止め打ちの是非について、固定ハンドルの是非について書いてきました。解釈基準により意見は異なるでしょうが、パチンコホールは、電サポ中はセーフ÷アウトが1を超えてはならないという1文を盾にとって「止め打ち」は絶対イカンと客を激しく責めたてます。遊技球の位置を客の技量に関わらず調整できないのは駄目だという1文を盾にとって、固定ハンドルは絶対イカンと客を激しく責めたてます。でもその一方で、通常時のベースは40以上必要ですよという1文に関しては全く無視して営業を行います。自分達にとって都合のいいことは、錦の御旗を掲げてガンガンに押し付けてくるくせに、自分達にとって都合の悪いことはないがしろにするって事です。そして、こんな馬鹿げたことを許してしまったのは、我々パチンカーがパチンカスだからです。


何回でも言いましょう。

我々パチンカーがパチンカスだからです。


遊技機のかじ取りで主導権を握っているのは行政です。然しながら

遊技機の是非について、決定権を握っているのは遊技客です。

遊技客として何をすべきか良く考えましょう。


止め打ちの是非
(1)変動している間に獲得された遊技球を発射された遊技球で割った値が1を超えないもの。
(2)客の技量が遊技の結果に表れないものは遊技機ではないということ。
固定ハンドルの是非
遊技球の位置を客の技量にかかわらず調整できないのは駄目だということ。
通常営業時のベース
獲得する遊技球の数のうち役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるものの割合が6割を超えるものでないこと。

この言葉を忘れないで下さい!

遊技客の 遊技客による 遊技客のためのパチンコ

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