ふざけたじじいになりたい

くじらは9時に家を出た       
ひつじは7時に町を出た       
もみじは2時に虹を見た       
ジジイは1時にバスに乗る       
       
ジサボケ何時に治るだろう       
ジシャクは何で回るだろう       
ジラフの首は長いだろう       
ジジイのフロも長いだろう       
       
じじい じじい 色々刻んだシワの数       
鏡を見たらオレの顔だった       
       
       
jijiy(1990年)       
唄:間寛平       
作詞作曲:山本正之       
       
       
       
その昔シャープという会社に勤めていて、そこでは家電の営業に従事していたってことは何度も書いてきた。サラリーマンとしての心構えは、やっぱり一番最初に職に就いた時の影響が強いらしくていつまで経ってもこの頃のことが頭から離れられない。シャープという会社の基本方針は、売上至上主義。売らない人間は犯罪者だとよく言われ、モノを売る為なら相手を騙しても構わない。むしろ相手に押されて売れなかった営業マンは意気地なしと揶揄されたし、売上ノルマを達成できない理由の答え方を間違えると夜中まで帰してくれなかった。これを売上の詰めという。毎日毎日営業所長からの売上の詰めを食らってると、段々と彼のことが憎たらしくてたまらなくなってくる。いくら温厚な俺でも拷問が毎日続くと我慢も限界というものだ。何故夜遅くまで拷問が続くかというと、私達の住んでる場所が会社の4階だったから。名鉄半田口駅から東に1km離れたところに営業拠点があったのですが、その4階が会社の寮になっていたのです。独身はここに住む人が多かった。外に出てっても構わないけど、マンション借りたら5,6万なのに寮に住んでると寮費はたった4000円だったから。だから夜中まで詰めをやってもお構いなしだ。夜中階段上って寝るだけ。朝起きたら階段を降りておはようだ。この生活パターンが諸悪の根源だとわかっていても抜け出せなかった。       
       
       
       
       
その頃ひとつの風刺歌が流行し、私はその曲に感銘を受けた。       
       
       
私が求めていたものはこれだ!       
       
       
営業所ってのは、売上のツメをやってるときは上司から部下に対するイジメでしかないんだけど、一歩離れるとやっぱり家族みたいな付き合いもある。所員は皆過酷な仕事でストレスを溜め込んでおり、営業所長を除けば皆仲が良いので、仕事終わりに酒飲んでからカラオケ三昧だった。カラオケには営業所長が加わることもあるので私はとあることを閃いた。じじいの前でじじいの歌を歌ってやるのだ。仲間は皆俺にそれだけはやめてくれと懇願した。その仲間の静止を振り切って俺は営業所長の前でこの歌を歌ったのだった。       

       
じじい じじい 色々刻んだシワの数       
鏡を見たらオレの顔だった      
 
       

このおっさんはさすがに自分のことを歌っているのだということに気づいて顔色が変わった。普段このおっさんにはいつも虐げられいるからこの日ばかりは胸がスッとした。そのときの彼の心情を考えないわけではないが、当時の私の精神状態では、彼の気持ちをおもんばかるよりも自身の溜飲を下げたいという気持ちが勝っていた。そのとき自分は20代で営業所長は今の私くらいの年齢である。当時は自分のことを若いと思ってて営業所長をクッソじじい呼ばわりしてたのだが、あれから28年経って今では自分がそういわれる年齢になっちまった。誰でもいつかはじじいになるんだから、私は随分大人げないことをしたよなとは思うけれど、それは最近になってから気づいたこと。若い頃はみんな年寄りを馬鹿にするものさ。人間は皆年をとるものだし、相応に枯れていくものだけど、私は営業所長のような生真面目なじじいではなくて、馬鹿丸出しのふざけたじじいになりたいのだ。だから基本このブログで書いている内容は爆笑コントを目指しているつもりです。たまには真面目なことも書く けれど、それよりもエンターティメント性が重要。読んでて楽しいと思える記事じゃないと駄目だし、時にはパチンコには全然関係ないことだってOK牧場。       
       
       
今年は今までやったことがないことにチャレンジしております。7月に北斗無双を遊技したのはその一環で、北斗無双第二章、ウルトラセブン、戦国乙女もいつかはやるつもりです。おそ松さんだって機会があれば今後も打つことあるでしょう。今まで通りの遊技人生では先が見えてるので、自分に対して厳しい試練を与えようというのがささやかな目標ですね。そういう意味で本日は人生初のパチスロにトライします。2015年に1円スロットと2円スロットをかじりましたけど、その時はAT/ARTなるものの遊技検証で、その時分かったことは私みたいな初心者が手を出してもどもならんということでした。遊技するならAタイプに限るでしょう。       
       
       
然しながら、実をいうと何十年も前に、皆様より一足お先に私は20円スロットというものを経験してるんですね。学生時代の話ですが、当時はゼロ号機か1号機かよく分かんないんですけど、そういう意識も何もなくてただ真新しいからやってみようという感じ。目押しで絵柄を揃えることができるということも知らなかったので、フラグが立ってもただ単純に押してるだけで、しばらくすると勝手に7が揃いました。フラグはボタンを押すと絵柄がかなり滑ってから止まったのですぐわかりましたけど、私がこの遊技機でわかっていたのはただそれだけです。一旦7が揃うと、3回出玉を獲得するチャンスがあって、全部で800枚くらいは出てきたと思います。当時は20円で借りて12.5円で交換なので、800枚が丁度1万円くらいでした。       


かなり厳しいルールだったと思います。800枚の出玉があるので2000円とか3000円で当たりを引き続ければかなりのお金になるんですけど、その都度交換なので1日に3回大当たりすることは一度もなかったですね。2回当たったのが最高です。安い銭で2回くらい当たると勝った気分になるのですが、3回目に5000円くらい使うと、もう消極的になってチョイ勝ちで止めてました。長時間遊技するなんてことはなかったですね。というよりも長時間遊技前提で作られていないし椅子もないんですよ。当時はたったまんまレバー叩いてチャンチャンチャンとボタンを押すわけですよ。だから長い時間なんて遊技できないんですね。全部で10回くらいは遊技したと思いますが大抵は負けてたと思います。やってたと言ったってそんな程度ですから、何も身に付かなかったし何も得るものがなかった。だから実質的には遊技経験がゼロと同じです。       
       
       
       
       
今週15日はどっかの末尾ファイブで電サポキングを打って勝利できれば、翌日の16日にはハナハナをやるということはだいぶ前から決めていました。ハナハナを遊技するに至ったのは、とある店が割とほのぼのとした感じで遊技できるので、当たっても店員さんを呼んで目押しガイドを依頼することに抵抗がないなと思ったからです。設定は入ってなくても良いんです。ガチに勝ちに来てる客よりもジジババ中心の客層なので私がその中に入っても違和感がありません。       
       
       
       
お目当ての台は決めてはいるけれど、設定はまず入りません。この店のハナハナは殆どが1ばかりで、滅多に設定6は入らない。それでもここに拘るのは上述したような理由。いざ入店といっても、長年パチ一筋でやってきた私にとってパチスロの島に居座るのはかなり勇気が要りました。事前に確率のバラツキをデータ取りしてたのである程度自信はあるのですが、それでもパチンコではないからいつもと勝手が違います。サンドにお金を入れると500円単位ではなく1000円単位でコインが出て来るのでちょっとした驚きです。そりゃ25枚単位で借りてたんでは忙しいもんな。1000円でどれ位回るのかを記録してますと、最初の5000円では183回転でした。35/Kくらいは回りそうですな。丁度1万円使ったところで華が光って店員さんを呼びます。353回転目の出来事。女性スタッフがやってきて、「いいですか1,2,3で押してくださいね」。と仰るので言われたまんまにボタンを押して777が揃いました。何だか介護老人みたいですね。       
       
       
       
ビッグから始まったこの試合、お次は21回転目にREB、89回転でBIG、26回転でBIGと忙しい。最大で873枚まで伸びました。友人のお話ではハナハナは2000枚くらいでカベがあるからなあと嘆いていたことを思いだします。今日は2000枚に届いたら止めですな。したらばこの後は捕まって531回転でようやくBB。次いで9回転でRBとやれやれです。展開からすると確率に近い状況なので、今日はこのままグダグダとやって最後は飲まれて帰ることになるでしょう。途中で一時的にプラス領域に来ることがあるかも知れませんが、今日は2000枚まで行かない限りは、持ちコインを流すことなく全ツッパすることにします。ただし最初から3時間くらいを目安にしようと思ってたので、3時間を経過後持ちコインを全て飲まれたら潔く帰ります。負けるつもりで来ているので、そういう展開は止む無しですが大きく負けることだけは止めましょう。       
       
       
       
この後は250回転でBBが揃って、185回転でRB。ここから286回転当たらずでコインがなくなりました。最後に1枚だけ余ったけど、これはドル箱の中に入れてあとから座る人に差し上げます。台の中に1枚、2枚入れて帰る人もいるらしいですが、そうすると空き台なのか遊技中なのかが分からないので不親切だと思いました。余ったコインはドル箱に入れて後人にあげるのが良いのではないでしょうか。因みにこの店は貯コインはできないと思います(よく知らないけどパチンコは貯玉がないから)。       
       
       
       
       
ニューキングハナハナ       
(1) 353回転、BB      
(2) 21回転,RB      
(3) 89回転、BB      
(4) 26回転、BB      
(5) 531回転,BB      
(6) 9回転、RB      
(7) 250回転,BB      
(8) 185回転、RB      
 286回転、当たらず      
 8/1750      
 BB5/1750=1/350      
 RB3/1750=1/583      
 合成1/218.75      
       
 売上500枚      
 景品0      
 10000円マイナス      
       
何事も足を踏み出さない限りは前に進めません。足を踏み出すことは非常に勇気がいることですが、今日がなければ1年後はないし、5年後もありません。何十年も先のことを考えて生きてるわけじゃないけど、何年か先のことくらいは分かる。今パチスロをやらないと一生できないような気がするので、よちよち歩きながらも前に進んでまいります。超絶ヘタクソなパチスロ人生の始まりですが笑いながら読んでください。2018年の9月16 日ははじめの一歩です。       
       
       
ふざけたじじいになりたいです。       
       
       
じじいは何でも拘るよ       
お釣の小銭を数えるよ       
じじいの話はくどいけど 時々ドキンとさせられる       
       
じじいはジンタで踊れるよ       
夜明けに薪割り始めるよ       
ご飯をゆっくり飲み込むよ じじいのタバコはうまそうだ       
       
じじいは漢字を知っている       
障子をきれいに張り替える       
じじいはジミヘン聞かないが 自慢の自転車持っている       
       
じじいは何度も念を押す       
自分が忘れっぽいからね       
じじいは仏壇よく拝む もうじき引っ越す場所だから       
       
じじい じじい 色々刻んだシワの数       
鏡を見たら誰も居なかった      
 
       
       
読んでて楽しいですか?       
       
俺はね、普通のパチンコじじいにはならへんど。       
パチスロやるのもその一環。これからもふざけたじじいを目指します。  

Jijy     

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