Statistics

先日クラッチヒッターについて色々と書きましたが、この言葉というのは何となく釈然としないし論理的ではないなと思っているこの頃です。とはいうもののクラッチかそうでないか。勝負強いか勝負弱いかは野球の世界では結構見かける光景で両者の間にはどっかで線が引かれてんだろうなと思う次第です。

 

ヤンキースでは 
4番のアレックス・ロドリゲス⇒勝負弱い 
5番の松井秀喜⇒勝負強い 

巨人では 
4番の原辰徳⇒勝負弱い 
5番のウォーレン・クロマティ⇒勝負強い 
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この後松井、清原の時代に最も勝負強かったのは元木大介でした。 

 

まあ原辰徳が巨人の4番を打っているときは、本当にチャンスに滅法弱くて話になりませんでした。たまたま私がテレビで見ているときだよっていうレベルのお話ではなかったというのが当時の皆の意見ではないでしょうか。ワンアウト満塁。ここで一発打ってくれ。本塁打でなくても構わんからシングルヒットでもええから頼むってお願いするときは、いっつも早いカウントから打ちに行って凡フライ。あーあ、また内野フライだよ。で必ず凡退。ゲッツーでないだけましかと思っていると、次のクロマティが必ず大仕事をしてくれたのでした。当時は本当に神様、仏様、クロマティ様でしたね。当時の得点圏打率を分析すると恐らくはクロマティの方がはるかに原よりも高かったでしょう。

 


得点圏打率というのは、アウトカウントに関係なく、走者が一人以上2塁か3塁にいる状況での打率。つまり12塁、13塁、2塁、3塁、23塁、満塁での打率ですね。走者なしの時よりも走者がいたときの方が打率が高いってことは知ってますよね?走者がいないとワインドアップで投げるから球威のある球が投げられるのに対して走者がいるとセットポジションになって球威が落ちるからです。それと走者に気を取られて神経を使うってことも理由のひとつだと言われています。ですから一般的には非得点圏打率よりも、得点圏打率の方が数字が高いのです。

 

①非得点圏打率⇒.290
②得点圏打率⇒.340

 

このような数字なら結構見かける数字です。勝負強い打者はこんな感じになるでしょうか。①と②の数字が近づいてしまうか、もしくは①と②の数字が逆転するような打者は勝負弱い打者といわれるでしょうね。昔はテレビの中継でも両方の打率を紹介してくれることがあったんですけど、この数字の関係は打者によってかなり個人差がありました。現実に勝負強いバッターとそうでないバッターはいたんです。ではどうしてそのような現象が起きるのでしょうか?クラッチヒッターになるにはどうしたらいいのでしょうか?野球の場合クラッチになれるかどうかは、実は個人の力だけでは決まらないのです。上述したヤンキースと巨人の例はいずれも4番がダメで5番が良いという話なんですけど、この関係は結構ありがちなんですね。1,2,3番には出塁率が良い選手を揃えるので4番はチャンスで打席が回って来ることが多い。こうなると投手は4番打者を打ち取ることに全神経を費やします。見事4番を打ち取ったら安堵して次のバッターに痛打されるというのがこのメカニズムです。従って打者の力だけですべてが決まる訳ではないんですが、特に原とクロマティの関係においては、このようなメカニズムを超越した何かが働いたかの如く、原が凡退でクロマティが決めたということが多かったです。

 

 

クラッチヒッターになる為には
①何もしないで自然の成り行きに任せる
②ゲン担ぎする⇒神頼みです
③絶対に打ってやるんだと言い聞かせる
④相手ピッチャーのクセを読みヤマを張る

 


クラッチヒッターか否かの判断はやや曖昧ですが、得点圏打率と非得点圏打率の違いから、ある程度は統計的に分析できると思われます。クラッチヒッターになる為の条件を色々と考えてみましたが、なかなか思いつかないですね。①、②、③は何もしてないのに等しいから駄目で辛うじてヒトと差が付くことを何かやってるとなれば④辺りが正解なのでしょうか?実はこれは昔から勝者、強者によくみられる特徴で野球の世界ではこれをID野球と申します。ID野球を初めて実践した人は、与那嶺さんだという説が有力ですが大きな成果を成し遂げたという点では川上哲治が有名ではないでしょうか。巨人がV9を達成する過程で必要だったものは、ONの存在。柴田、高田の12番コンビ。いぶし銀の土井、伏兵の黒江(クラッチヒッター)です。名捕手森、強力な先発投手陣。戦力の充実は言うまでもないのですが、裏で支えた牧野ヘッドコーチの存在が大きかったように思います。知的参謀牧野の戦力分析と川上の的確な判断。これがID野球の始まりです。後年になってから野村克也がヤクルトの監督を務めるようになったとき、ID野球という言葉が浸透しました。名捕手古田を率いて、野村がID野球で大きな成果を成し遂げたというのは有名なお話です。

 

 

統計的な数字の分析は、野球の世界では常識ですし、データに基づいた戦力分析と戦略の構築は強いチームを作る必要十分条件ですね。野球には同様に確からしいという土台がないので、パチンコと全くおんなじとは思いませんが、それでもある程度共通点はあると思います。パチンコで勝つためにはIDパチンコの構築が必要なのではと考えている次第です。こうした統計的なものの考え方は昔から大好きでした。小学校の高学年から野球を始め徐々にのめりこんでいくのですが、私の技量は所詮「ライパチ」なので、プレイヤーとしての目標とか夢はなかったですね。野球をやるのが好きなのか、野球を見るのが好きなのかということがよく議論の対象になりますけど、私の場合はやるのでもなく、見るのでもなく、

 

スコアブックを付けるのが好きでした。

 


夕方野球放送が始まると、兄弟はテレビの前にかじりつきますが、私は一人自分の部屋に閉じこもってラジオ中継に夢中です。1回の表から9回の裏まで一時も耳を遮断してはなりません。イニングが終わったときだけトイレに入れます。基本アナウンサーが球種とストライクボールを毎回しゃべってくれるので、それを全部スコアブックに書き込んでいきます。ですからピッチャーが1球投げるたんびに何某かの情報を記入するのです。出来上がったスコアブックを見ると、カウントと球種、打者の凡打(ゴロかフフライかライナー)、打者の安打(ゴロ、フライ、ライナー)。シングル、ダブル、トリプル、本塁打の区別。打球の方向は1~9の数字で表記。中学の3年間は、年に30試合くらいはスコアブックを付けてたでしょうか。こういうことをやってると、何が分かるかというと試合の中盤まで来ると、その後の予想が出来るのですよ。今日のピッチャーは真っ直ぐが走ってるなとか、カーブとスライダーがやけに多いな。この変化球が徐々にバッターに合ってきてる。打者側の立場では、このバッターは真っ直ぐにはあってるけどスライダーには全然合わん。タイミングが合ってるバッターとそうでないのがよく分かるし1回からずっと記録をとり続けているので、映像で見た記憶よりも正確に統計分析が出来るようになります。段々とスコアラーになったような気分で試合の予測が正確に出来るようになるのです。

 

野球においてスコアブックを付けるという作業は極めて重要なことです。皆さんはご存知かどうか知りませんけど野球中継をしてるとき、解説者は適当なことをしゃべってるだけですが、その横で一生懸命しゃべってるアナウンサーの人は必ずスコアブックを付けています。時々スコアブックを振り返ってその試合を分析するから、解説の人よりも的を射たことをしゃべることが多いです。このバッターはインコースが弱いんだなとか、変化球には合わないけど真っ直ぐには滅法強いなどという情報が頭にしっかり刻み込まれるから統計的分析は野球を理解する上でとても役に立つんです。学生時代に野球を好きだという人は沢山いると思いますが、スコアブックを付けるのが趣味だという人はなかなか珍しい。それくらい自分は統計という学問が好きだし、数字を分析して何かを考えるということが好きなのですね。        
        
私は        
パチンコが好きなのでもなく、野球が好きなのでもなく        
統計学が好きなのではないでしょうか?        

        
        
統計分析とスタートはほぼ互角で台選びをします。そのことが気に入らん人は多いと思いますけど、結局最後に勝つのは盤石姿勢で試合に臨んだ人ではないでしょうか。このことを踏まえて次の記事をどうぞ。        
        

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