逆張りの発想は正しいのか?

瀬戸の花嫁…ではなくて瀬戸の英雄、藤井聡太7段の棋聖誕生は衝撃的なニュースでしかないのですが、本当にこの少年のパフォーマンスと潜在能力には驚かされますね。体力には限界があるけれど、頭脳には限界がないということを思い知らされます。ただひたすら彼の能力が突出しすぎなんだとは思いますけど将棋の世界は4段からプロと呼ばれることをご存知でしょうか。そしてこの4段以上になれる人は年間に4人だけ。そしてこの階段を登った人たちにはある共通点がございます。

 

それは全て「男」だということです。

 

女性のプロ棋士は今まで誰一人としていないのです。昔女流棋士の林葉直子さんという人が一斉を風靡しましたが、彼女もまた女流棋士であって女性棋士(プロ)ではなかった。今も尚3段位の女流棋士で著名な方は沢山いるけれど、4段以上の女性棋士は1人もいないのです。それほどまでに高くて険しい道のりを、こともなげに乗り越えて棋聖の地位を獲得した藤井君は天才というしかないのですが、不思議なのは人口の比率ではほぼ1対1の割合で男性と女性が存在するのに、何故この世界には男性しかいないのか?ってことですよね。


使う脳が違うのです。

 

男性能と女性脳ってことを最近良く考えるようになりました。勝負事に向いている脳と向かない脳。バクチに向いてる脳と向かない脳。両者の線引きに明確な基準はないと思われがちですが、たった一つだけあるとすればっていうお話をしたいと思います。ギャンブルにおいては昔から逆張りの発想と、順張りの発想でどちらが良いのか?ということがよく議論されると思います。時代劇によく登場するのがサイコロを振って長か半か?を尋ねる奴で、こういうとき負ける人間は決まって今度こそということで長か半のいずれかに賭け続けています。逆に張っておけばいつかは日の目を見るということが人間の心理なのでしょうが、長半バクチの世界では常に1/2の確率で抽選を行っていますから、長に張り続けるのが良いとは限らないしその反対もまた然りです。つまり同様に確からしいという条件で抽選を行ってると常に同じ確率なので、逆張り、順張りという考え方は無意味なのです。にもかかわらずヒトはパチンコをするときは必ず逆張りの発想で台を選びます。

 

私が今まで見てきた中では、パチンコする人の90%程度は逆張りで、然もその傾向は女性の方が強いという印象ですね。


男性の8割は逆張りの発想をします。
女性の10割は逆張りの発想をします。

均して9割ってとこでしょうか?あくまでも私がこれまで見てきた経験値です。


昔タイホウ熱田店時代に大ヤマト2を打ってた頃。とあるお金持ち風の奥方が毎日夜の8時くらいにやってきて島を観察。島を徘徊しながら何をするかと思いきや嵌り台を見つけては遊技を開始するのです。この人曰くハイエナ行為だと申していますが、その実態はハイエナなどではなく、1/500の確率の抽選機を夜遅くに手を出すという無謀な作戦でしかありませんでした。本人はそんなことお構いなしに、ただひたすら、ほぼ毎日嵌り台だけを打ち続けるという遊技スタイル。実際にこのようなことをする客は結構いるもので、夜遅くに嵌ってる台だけに注目して遊技を開始するオカルトチックな客は女性の方が割合が多いというのが私自身の印象ですね。どういう理由で嵌り台が良いと判断するのかは分かりませんが、パチンコをやる人の殆どは嵌ってる台が好きだし、嵌ってる台を打つと当たった後に爆裂するって思い込んでる人が多いようです。

 

逆張りについては、プロ、アマ関係なくその人の嗜好みたいなところがあると思うんですけど、兎角自分が嵌ったら明日は出るだろう。あさっては出るだろう。しあさっては出るだろう。毎日追い続けてその台が爆裂したら後は知らん振り。そんな人ばっかり見てきました。パチプロさんは期待値だけを追ってるから逆張りの発想はしないと反論する人もいるとは思いますけど実際にはそんなことはありません。プロといえども皆同じ。プロ、アマ関係なく日本人の90%程度は逆張りだったなというのが、私自身のこれまでの遊技経験を元にした統計的推定値であります。無論私の偏見も加味されておりますから90という数字には何のこだわりも根拠もないんですが、事の本質はそんなことではなく逆張りする人がそれくらい多かったよというのが言いたいわけでございます。そんな人たちの為に本日は逆張りの発想が本当に正しいのかということを、とある遊技台データを元にして検証してみたいと思います。この話は去年の6月1日、軍団の人たちに朗報というテーマと重複する内容ではありますが去年はPロード・ファラオというマイナー台ですが、今年は北斗無双という超メジャーな台ですので此度の方が皆様にとっては興味深いお話なのかもしれません。

 

133グラフ

 

133


的は7月11日の土曜日で末尾1北斗無双でございます。今回取り上げた遊技台が、私が狙っていた遊技台でありますが、金曜日までの7日間で既に15万個くらいの爆裂っぷりで土曜日にこの台に狙い定めるのは如何なものかという向きもあるでしょう。過去履歴7日間でこれほど噴いた遊技台ならば、明日は嵌るに決まってるというのが逆張りする人の言い分でしょうし、実際に逆張り論者は土曜日にこのような台を打ちにはこないと思われます。当日は抽選で遅番を引いたため私はこの台に座れなくて、実際に遊技したのはこの右隣の台ってことは先日申し上げた通りです。ふたを開けてみると今まで出た台だからという妄想は吹っ飛んで、ものの見事に右肩上がり。終日ぶっ放せば5万個に近い大勝利ということでやっぱりくじ運が悪いとどもならんのねっていう1日なのですが、この右隣で遊技していた私は途中から隣台の爆裂っぷりに目のやり場に困りまして、こんな試合やっとれんなという感情がふつふつと沸き上がり。僅か初当たり2回で7200個の出玉を獲得した時点で、「この台はないわ」と勝手につぶやきながら、爆裂するのはやっぱり左隣の奴だと苦笑いしながら家に帰ったわけでございます。

 

心中は察していただきとう存じます。

 


こんな試合やってられっかということで、ふんぞり返って台を放棄しましたが、自分が遊技していた台は5万円近い負けまで落ち込んで最後の最後でチャラ線まで戻るという足取りだったのに対し、隣台はというと私の気持ちを全く無視して最後まで当たりっぱなしなのでした。ここで貴方にお尋ねします。

 

逆張りの発想は本当に正しいのですか?

 

この台は8日間で20万個の爆裂
9万円×8日間で客側の72万円勝ち

 


それではこの台の8日間の特賞間回転数履歴をつぶさに見ていきましょう。

 

7月4日

 

7月6日

 

7月9日

北斗無双8日間

そんなに当たってるようには思えないですね。

初当たり51回で

ST突入が28回

ST非突入が23回

低確中の大当たり確率は1/252.5

高確中の大当たり確率は1/74.8

どっちもちょっと良いだけなんですね。

 

時短中の引き戻しもあったと思うんで正確な数字は分からないけれど、

平均連チャン回数は7.1連チャン

15連チャン以上は4回

 

引き戻しを考慮すると初当たりはもっと多いので、大当たり確率は1/252.5よりも高くなるけど、高確中の確率は1/74.8よりも低くなるはずなのでやっぱり極端に当たってるということはないです。1/320の台が1/250ぐらいの確率でしばらく当たり続けることは今まで何回も見てきたし沖縄や大海でもそういう事例は沢山見てきたけど、ここまで差玉が膨らむことはありませんでした。海系の台なら8日間当たりっぱなしでも、精々10万個勝ち。負けるときもその逆でマイナス10万個ってのが今までの常識でしたが、北斗無双の場合はそれを大幅に超えるブレ幅になっています。この辺が北斗無双の怖いところであります。

 

 

沖縄、大海ではマイナス10万個~プラス10万個

北斗無双では、マイナス20万個~プラス20万個

 

 

此度の8日間データでは、大きな嵌りに関しては51回の初当たりのうち3倍嵌りが1回で4倍嵌りが1回ということで額面に近い出現割合ですが、8日間連続して低確抽選に恵まれた(当たり続けた)ということが大きなアドバンテージとなったようです。それでもこの程度の当たりっぷりで、僅か8日間で20万個も炸裂するってのは如何なものかと思います。

 

 

私が北斗無双を初めとする電サポキングを悉く敬遠する理由がこれであります。海系のミドル機であるならば、山と谷の繰り返しは精々マイナス10万個からプラス10万個の幅なのでそれほど恐ろしさは感じませんが、北斗無双の場合はその2倍のブレ幅があるということで、万が一嵌り台に捕まったらどうなるかということを知っておかねばなりません。今回ご紹介する遊技機は一時的に20万個噴いたよっていうお話ですが、当然それとは真逆の展開もあるわけで、そこを理解しておかないと大変な思いをすることでしょう。極端な言い方をすれば、海で10万個ぐらい凹んでしまうとそこから更に降りかかる大惨事や悲劇は想定しにくいけれど、北斗無双の場合はまだまだこれは序の口ということで末恐ろしい事態が待ち受けている可能性を秘めています。北斗無双の嵌り台を追い続ければ、一体いくら負けるのか想像もつきませんね。

 

 

今回は前日までの過去履歴で異常なくらいの爆裂っぷりを見てもしかしたらと思って遊技しにいきました。結果的にはクジ運に恵まれず遊技できませんでしたが、逆張りの発想をする人は過去履歴を見ただけで、この台を翌日の選択肢から除外してしまいます。それは勿体無いことではないでしょうか。嵌り続けているから遊技に値するとか、当たり続けているから遊技に値するかということではないんです。ただ逆張りの発想だけを是とする台選びでは、大きく勝てるチャンスを失うこともある。過去履歴に対する自分の感性は本当にこれで正しいのだろうか?と自問自答しながら突き詰めていくことをやってみてください。因みに私が常々申しておりますIDパチンコは、このような逆張りの発想とか順張りの発想ではありません。この日はたまたま北斗15万発の爆裂台を狙いに行きましたが、毎度毎度このような行動を取るとは限りませんし、万が一海物語でこのような過去履歴を見たら打たないかも知れません。今回の北斗無双よりも優先順位が高い遊技台があればそっちを優先するでしょう。IDパチンコは遊技台の回転率までを含めた色んな情報の集積であります。状況証拠をかき集めた結果に基づく判定結果なので簡単には説明できません。

 

 

爆裂しまくった遊技台を狙えという話ではありません。

無論逆張りが功を奏するときもあるでしょう。

然しながら、逆張りの発想だけでは何も進歩しないってことです。

 

最近は本当に男性脳と女性脳ってことをよく考えるようになり、逆張りをする傾向は女性の方が強いのですが、これがバクチで勝てる人と勝てない人との境界線なのか?と思うようになりました。

コメント

  1. かなめより:

    パチンコで逆張りが許されるのは前日から釘を開けたときのみ。
    それでも2日間回して状況が好転しない台はあきらめる。
    順張りが許されるのはポテンシャルの高い台(常に高パフォーマンスな台)
    かつ釘が開いてる状況が続いてるときのみ。
    あとは店のやり口をインプットして判断する。
    私はそういう立ち回りをしていました。

    それにしてもあなたはやはり私と趣味嗜好がかなり似ていますね。
    パチンコに限らず将棋・プロレス・ 麻雀・・・・
    おそらく他もそうなのだと思います。
    違いはあなたのほうが凝り性かつ緻密なのかな?

    まあどんなことを書かれてもある程度納得しながら読めるので
    パチンコをやらなくなった現在でもこのブログを読んでいるのですけどね。

    2020年7月20日 AM 9:01
  2. ゴーニィ より:

    かなめ様

    まいど。

    いつ読んでも貴殿の投稿には安心感があります。

    違いがあるのかどうかは分かりませんが、同じ境遇で遊技してみたかったというのが本音ですね。貴殿が愛知県に来れば良いのにと思うことはあります。

    パチンコ、麻雀、将棋、プロレス…これ以外にも大相撲と野球解説ってのがあります。昔スコアブック付けてたくらいだから野球の話にはうるさいよ。

    Narrow baseball,Narrow Machineをモットーにして戦います。

    2020年7月20日 PM 8:10

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