道釘のコサイン

先週の投稿では4円が駄目な日はイチパチを実践する機会が増えるだろうと書きましたが、これは今後を考えてのこと。土日ユーザーはやる日が限られてるので、その僅かな時間と制約の中で勝ち続けるには「安全度」を最優先すべきであるという考えの下に遊技してきたってのがこれまでの実践報告で「冒険」など二の次。従ってほぼ100%アナログ回避、電サポキング回避という作戦が良かったと思っておりますがこれから先はちょっとばかり目先を変えていかないとというのが来年を見据えた戦い方です。電サポキングをイチパチで打つのはゲージの良し悪しを確認することも目的のひとつだと考えております。ゲージが駄目なやつはいくらスペックが良い良いと言われても私は敬遠すると思います。2016年の3月12日にとある電サポキングを遊技する機会がありました。

 

そう


北斗無双です。

 


この日は海の239が当たらず回らずで帰ろうとした折、何気に北斗無双の島を観察してると、ヘソは大きく開いてるし稼働率は高いしということで是非一度試してみたいと思って座ったのが中カド台。結果は無残にも5点代の超低空飛行と分かりがっかりして家に帰ったことを覚えています。このときの印象があまりにも悪かったので、これ以降私はイベントのとき北斗無双の釘がビンビンに開いてたとしても全て無視してまいりました。ヘソが12.5くらい開いてる台のスタートが5.5くらいだったということでこの台はゲージが辛いという烙印を押しました。無論打つ台の左右の傾斜角度次第でスタートは大きく変わるわけですが、それに気づいたのは後年になってからのことで、この時点では「危ない北斗」よりも「安全な桃鉄」の方が私にとっては光り輝いて見えました。それほどまでにゲージ構成は遊技するかしないかの大きな分かれ道となることがあり、この傾向は特に安全度の低い遊技台において、より一層重視すべきであるという判断の元遊技台を選別しております。

 

従って誰がなんといおうと


北斗無双のゲージは辛い⇒打つべきではない

 

2016年の3月12日から2018年の7月28日まで北斗無双を一切打たずに過ごしてまいりました。

 

従って初めて遊技したときの印象がその後の人生を大きく左右するのですが、機会損失を防ぐためには初見、初遊技の印象があまり大きくならないようにしておきたいところです。1回の実践結果が全てではないし、もう少し論理的に戦えるか否かを分析した方が良いと思うようになったのは、北斗無双がゲージが辛いというハンディを圧倒的に凌駕するほどの中毒性を有していると分かったからです。結論から言うと、この台は遊技すべきでした。初見で回らなかったとしても、回る可能性を追求するのがパチンカーの本道であり、それを怠ったのは当時の精神状態が限りなく危機回避及び安全度優先路線に傾いていたからであります。同じ過ちを犯さない為に、今回は遊技する前にゲージの予想を立てておきます。あくまでも盤面を見たときに思ったことなので、これが事実とは限りません。

 

牙狼月虹ノ旅人について、ゲージ分析を行ってみたいと思います。

 

沖縄盤面

 

牙狼盤面

 

まずは沖縄の盤面と牙狼の盤面をご覧下さい。


初見でキバの盤面を見たときに感じたことは、風車からヘソに至るまでの釘の並びが緩斜面になっていること。これは最近の遊技機にありがちな液晶の大型化によるもの。液晶を大きくし過ぎると、ヘソと風車までの高さが取れないので緩斜面になっちまうという先入観によるものでしたが、実際に写真を取って両者を比較すると次のようになりました。角度を測る手順としては、正面から盤面を撮影。この画像をイラストレイターに配置して風車とヘソを結んだ斜線からベクトルを引いて直角三角形を作ります。この段階で保存するとAIファイルですが、保存するのではなくてデータの書き出しでDXFを選びます。DXFはCADソフトで扱うことができる汎用ファイル。このデータをCADソフトで開いて寸法線で角度を引けば良いのです。


撮影写真⇒JPEG
JPEG⇒イラストレイターに配置
イラストレイターで直角三角形を作る⇒DXFファイルとして書き出しデータを保存
DXF⇒CADソフトで編集(EASYDRAWを使っています)

 

沖縄傾斜角度

 

沖縄道釘の傾斜角度

道釘の斜面に沿って作った直角三角形のsinθ,cosθ,tanθをみます。
sinはy軸方向で63.75度、cosはx軸方向で26.25度。tanθは100.74/204.24です。サインはV?いやいやサインはYって覚えとけば良いです。VとYの2文字目が同じ母音なのでこうやって覚えとくと多分間違えません。

 

<沖縄の道釘下りの傾斜角度と勾配>
cosは26.25度。tanは49.3%勾配でした。
簡単にいうと1対2対√5の直角三角形ですね。

 

牙狼傾斜角度

 

牙狼道釘の傾斜角度

 

道釘の斜面に沿って作った直角三角形のsinθ,cosθ,tanθをみます。
sinはy軸方向で60.5度、cosはx軸方向で29.5度。tanθは86.94/153.63です。


<牙狼の道釘下りの傾斜角度と勾配>
cosは29.5度。tanは56.6%勾配でした。


沖縄の下り傾斜角度は26.25度
牙狼の下り傾斜角度は29.5度でした。

 

ちょっと意外でした。盤面だけを見たときは、キバより沖縄の方が下り傾斜がキツイと感じてたのですが、実際に計測してみると沖縄の方が緩斜面でその差は角度にして3.25度あります。人間の目なんてアテにならんと思いましたが、普段海系の台の横スタはかなり良い方だと感じているのでこの辺の角度が黄金なのかも知れませんがこれが正解だとすると、キバの29.5度は角度が強すぎて駄目ですね。

 

玉の軌道

 

風車から転がり落ちてくる傾斜角度に関しては強すぎても駄目で、弱すぎても駄目。弱すぎるとジャンプ釘に衝突した玉がヘソの左側を乗り越えられずに落ちてしまうから駄目で、強すぎるとジャンプ釘に衝突した玉が左右に強く飛び跳ねるから駄目。これはジャンプ釘の真上から落下させることをイメージすると良く分かると思います。真上から落とした玉がジャンプ釘とヘソの左釘にまとわりついてヘソの2本釘に収納されるってことは滅多にないってことは分かると思います。ジャンプ釘に衝突した玉がヘソに収納されるにはほど良い運動エネルギーが必要で、その角度は恐らく三洋物産が設計した26度前後なのでしょうね。ここで先ほど掲載した沖縄と牙狼の画像をもう少し詳しく分析します。沖縄の直角三角形の比率は100.74対200.24対227.73になってますけど、これは実際の設計では

 

1対2対√5になってると思います。


数字を丸めてもう一度角度を作り直します。

 

正しい設計

 

推測でしかありませんが、三洋とサンセイの機械開発段階では、牙狼はコサインが30度の設計。沖縄は1対2対√5の直角三角形でこのときのコサインは26.57度。両機械を同じ位置で重ね合わせます。

 

傾斜角度の比較

 

 

沖縄と牙狼を比較すると下りの角度がかなり異なりますね。これだけ落下するスピードが異なれば、ヘソに決まる入賞率はかなり変化するはずでもし沖縄の傾斜角度が「王道」だというのであれば、今回の牙狼の横スタはかなり悪いことになるでしょうね。そして沖縄の場合は右あがりの台では相当スタート率を落とすと思うし、キバの場合は右下がりはほぼアウトってくらい回らなくなると思います。果たして26.57度と30度のどちらが入賞に適しているのかは、私が実際に牙狼を遊技してみないとここでは結論付けられませんが、この画像をみていると右上がりと右下がりのどちらが遊技に適しているのかは良く分かります。遊技台の左右傾斜角度が島設備毎に変化すると、スタート率が異なるのでベストな傾斜角度は設計段階だけでは決まりません。然しながら遊技台ごとの道釘のコサインを把握しておくことは有効だと考えましたので、今後は他の機械についても同様な手順で傾斜角度を求めていきたいと思います。そして沖縄の傾斜角度が優れているのか?海物語はどれも同じような角度になっているのか?っていうところを分析することにします。結果が判ればまたこのサイトでご紹介するのでお楽しみに。

 


落下速度が玉の入賞に影響することは間違いないし、沖縄の直角三角形比率1:2:√5が黄金比率である可能性が高いのですが、今日のお話では風車からジャンプ釘までの距離に関する条件が欠落しています。恐らくは風車からジャンプまでの距離がうんと短くなれば、下りの角度はもっと緩い方が良いと思う。風車からジャンプまでの距離がもっと長くなればもう少し急な角度の方が良いと思う。道釘を通る距離が長ければ運動エネルギーが消耗されるのでヘソの左釘を乗り越えて入賞することが難しくなる。従って正確には距離と角度の関係の両方をみないといけないのですが、牙狼と沖縄ではそれほど距離の差を感じないので単純に角度での差を問うことにしました。

 

牙狼は風車からジャンプまでは12本、8本、3本で都合23本ゲージ。
沖縄は風車からジャンプまでは10本、8本、4本、2本で24本ゲージ。

 

 

次にヘソ周辺のゲージ構成で気になることを記述します。

 

牙狼

 

牙狼のヘソ周りは入賞しにくいゲージ構成になっております。ヘソが大きく開いた遊技台でも容易に回らないんじゃないかと思うんですけど、その理由は3連釘とジャンプ釘。ジャンプ釘とヘソ左釘。この間隔がとても広いからです。上記の画像では板奥に対してヘソは左右均等割りに開いて12mmほどの間隔があります。画像では左右非対称に見えますが、これはやや左から撮影しているためで実際には左右均等割りでした。ヘソが大きく12mm開いておりますが、その左側はもっと大きな間隔が付いており、更にその左側も大きく開いた空間があります。分かり易くするためにイラストで示します。

 

牙狼ヘソベクトル (2)

 

1番重要なのが赤く塗りつぶしたジャンプ釘なのですが、このイラストを見ると間隔③に収まるよりも、①、②に落下してしまうことが多くなると思われますので、12mm開いててもスタート率はそれほど高くない。実際に①、②は12mmよりも広がっていはずです。だだ広い25mmの空間の中にポツンと1本の釘が立ってるように見えるのでこの釘だけで①、②に落下する玉を防ぐのはかなり難しいです。

 

ヘソ周辺比較

 

左側が牙狼で右が源さんです。こうしてみると牙の方が①の間隔がかなり広いと感じますね。②の間隔についても、真上から見た感じではそれほど差がないように見えますが、実際には牙の場合はジャンプ釘がかなり下がった位置にあり、ジャンプとヘソまでの距離はかなり遠いです。これだけを見ても源さんよりも牙の方がスタートはかなり劣るのではないか?と予想しております。

 

傾斜角度につきましては、本日漆黒、無双、源さんの写真を撮影してきました。早速傾斜角度を求めたのですがその結果は

 

牙狼⇒29.5度
漆黒⇒29.5度
源さん⇒28.5度
無双⇒27.1度
沖縄4⇒26.3度

 

角度についてはもう少し研究を重ねてみます。そして牙を打った時にゲージの感想を書きます。

今のところ牙のゲージはかなり辛いという印象です。

 

 

 

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