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社会安全研究財団がパチンコ・パチスロに関する調査結果を発表

財団法人 社会安全研究財団は4月26日、パチンコ・パチスロに関する調査結果(速報値)の発表を行なった。同財団は昭和62年に日工組が設立・発起。
調査結果によると、パチンコ・パチスロをする気になるためには低資金で手軽に遊べることや店内の清潔さを望む声が圧倒的に多いという。また、機種選びでは、新機種であることやタレント・アニメなどとのタイアップ機であることを重視する人は少なく、「馴染んでいる機種」「よく連チャンする」「演出が面白い」という点を重視する人が多い、という結果となった。

今回発表された調査結果は、今年2月に18歳以上の日本人3000人を対象として行なわれた「パチンコ・パチスロに関する世論動向調査」(他段階無作為抽出・訪問留置法)と、今年2月下旬から3月初旬にかけて東京都内15店の顧客を対象として行なわれた「パチンコ・パチスロ顧客に関するアンケート調査」の2種類。

世論調査では、過去に遊技をした経験がある人がパチンコでは57.9%、パチスロでは21.9%いたが、現在も遊技をしているとの回答はパチンコが11.5%、パチスロが5.8%という結果が出た。現在は遊技をしていない人に対する「やめてからの年数」の質問では10年以上前にやめた人が過半数を占め、やめた理由では「お金がかかりすぎる」「いくらやっても勝てない」「遊び方が難しくなったから」が上位を占めたという。
報告では、遊技をやめた層に再開させる、または未経験者層に開始させるには、まず「お金がかからず手軽に遊べること」「店内が清潔できれい」であることが必要で、その意味では現在業界が進めている「手軽に安く」という方針は適切との見解を示している。

都内15店の顧客を対象にしたアンケート調査では、「週に1回以上」遊技をすると回答した人が8割を超え、一回の遊技に使う金額ではパチンコで平均2万4900円、パチスロで平均2万8900円という結果が出るなど、現在のホール営業が来店頻度・投資金額が高い顧客に支えられている状況が窺われる。また、パチンコ派の71.6%、パチスロ派の55.9%が、この1年間の収支がマイナスであると回答した。
4号機撤去後の参加意欲では、「これまで通りパチスロで遊ぶ」と回答した人が全体で32.8%、「パチスロを減らし、パチンコを増やす」という回答が29.7%、「(撤去後は)パチンコもパチスロもやらない」と回答した人は20.5%という結果が出た。

なお、以上の報告は速報値であり、今後、詳細なクロス分析を行なった後に報告書として発表される予定。また、今年度の10月頃(5号機に完全以降後)をめどに顧客調査を再度行なって、今回(完全以降前)の調査結果との比較分析を行なう予定だという。

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