第3回ぱちんこ未来図研究会開催　低貸玉営業の事例紹介も

ぱちんこ未来図研究会は23日、東京都文京区湯島「全国家電会館」において第3回目の研究会を開催。18社52名が参加した。
前回に引き続き、ホールの現場からの報告を主とした実務者レベルの研究会で、実際にホールで実施され効果があったイベントの事例発表や、数年前から低貸玉営業を行なっているホール企業による低貸玉営業の事例紹介、ホールのコスト削減をテーマとしたグループディスカッションなどが行なわれた。

低貸玉営業の事例紹介では、導入する設備の研究や法務面での検討、景品仕入のコストダウン、失敗点などを具体的に紹介。低貸玉営業を始めるにあたっては利益面で過剰な期待をしないほうがいいこと、すぐに結果を求めないことなどをアドバイスした。一方で、低貸玉営業の実施によりスタッフやアルバイトたちのコスト意識が高まったなどの好影響も紹介された。
また、ゲンダイエージェンシー 営業企画部のスタッフが、低貸玉営業の競合エリアでのマーケティングについて説明を行なった。

終了後に行なわれた記者会見で平澤黎哲氏(同研究会発起人)は、低貸玉営業について「客のニーズは今後高まると思うが、現在はホール側が身を削って実施している状態」と語り、ビジネスモデルとしてはまだ成立していない中、もし日工組の内規一部変更の影響で中古機価格が今後高騰した場合は、中古機メインの低貸玉営業はますます厳しい状態になるのではとの懸念を示した。

次回は経営者層を対象とし、ホールの立場から見た機械開発やマシンオペレーション、業界情勢などについての研究を行なう予定。開催日は11月20日。

また、9日にはパチンコ関連企業を対象とした「パートナーズ会議」が開催され、30社約50名が参加した。
パートナーズ会議は、今後、ぱちんこ未来図研究会で研究・討議を重ねる過程で意見や要望がまとまった際に、企画・運営を行なう(株)TAGが仲介役を務め、パートナー企業に打診していくという構想のもの。ホール側が抱える問題に対してパートナー企業がサービス・製品を開発するなどの解決策を提供したり、ホール側がパートナー企業から共同購買をするなど、互いに有益な関係を構築することを目的としている。