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パチスロ5号機の歴史(ラスト)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~

前回の「パチスロ5号機の歴史(その10)」が3月1日でしたから実に5カ月ぶりの特集です。お久しぶりーふです。

さてと、5号機の設置期限が2021年1月末と迫る中、5号機の新機種はもう登場しないだろうということで、長らく続いた「パチスロ5号機の歴史」も今回をもって最後となります。
長い間、お付き合いいただきありがとうございました。

前回が2016年までのお話でしたので、今回は2017年から今に至るまでのお話です。

▼前回の特集記事はコチラ
●パチスロ5号機の歴史(その1)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その2)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その3)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その4)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その5)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その6)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その7)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その8)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その9)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~
●パチスロ5号機の歴史(その10)~もうすぐ終わる!? 5号機時代~

2017年は激動の始まりでした。2015年末に施行された「IR推進法」と、それに関連して「ギャンブル等依存症」が世間を騒がせ、降って湧いたパチンコパチスロ規則改正「6号機」の話。
パチスロ業界としては、2017年10月に射幸性を抑えた自主規制機「5.9号機」へスムーズに移行させようとしていたのに、そこへ急に6号機の話なんてものがぶっ飛んできたからそりゃあ大慌て。
プレイヤーは設置されている機種を打つだけですから「へぇ」でも「へい」でもいいかもしれませんが、作り手売り手は大混乱。
特に、規則が変わることでイチから作り直さなければならないメーカーは大変な騒ぎに。

5.5号機が売れるのは2017年9月末まで。
10月以降新機種として売れるのはスペックダウンした5.9号機のみ。
さらに、2021年2月から完全6号機時代になるため、保通協に持ち込める5.9号機の申請は2018年1月末まで。
そんなタイトなスケジュールの中バタバタしながら、今、次、その次へと業界全体が慌ただしく動きます。

メーカーとしては、9月末が一つの大きな区切り。
それまでにどれだけ押し込められるか。各社、社運を賭けた新機種ラッシュを加速させます。

 

1
機種情報|エンターライズ『パチスロ モンスター〜狂竜戦線〜』

1月、正月明けで最も話題になったのが

エンターライズの『パチスロ モンスター〜狂竜戦線〜』です。

前作の『パチスロ モンスターハンター月下雷鳴』は今なお稼働している大人気機種です。
モンハンと言えば世界的知名度を誇るゲームであり、前作の大ヒットもありますから今作への期待は相当なものでした。
でしたというのは、いろいろあったんですよね。
このモンハン狂竜、実は前年の12月中旬に先行導入されていました。
一部というレベルではなく、大量導入してくれる大型店をメインに1月導入数に迫るほどの台数が導入されていたんです。

2016年12月は特に大きな新機種もなく、その直前に導入された話題機種『SLOTバジリスクIII』もパッとしなかったため、このモンハン狂竜が年末年始のホールを盛り上げてくれるはず。
そう見込まれていました。
しかし、実際は12月の導入直後こそ動いたものの早い段階で客離れが進み、年末の段階でちょっとヤバいんじゃないと暗雲が垂れ込めます。
そして、先行導入から3週間が経過した1月の本導入。
トータル数万台というボリュームもあってか、初日から空席が目立ち、翌週には通路に……。
ゲーム性が云々というよりは辛さゆえついていけないプレイヤーが多かったような印象を持ちました。
個人的には好きでした。大好きでした。

設定6はわかりやすいため積極的に狙いに行ってましたし、設定6を探している最中に誤爆で一撃数千枚もあったりと、荒い展開は性に合っていました。
どんなゲーム性かと言うと、軽いボーナスを契機に1G純増2枚のART「狩猟戦線」に突入し、ストックパートで「狩珠」を集め最後にその狩珠を使ってモンスターと戦うというもの。
モンスターを討伐すれば次のセットへ継続となりますが、このモンスターとのバトルがいろいろ物議を醸すわけですよ。
狩珠1個ごとに継続率があり割れると次の狩珠を使用するんですが、そこでモンスターの体力が全回復。またイチから削らないといけないんです。

そういうゲーム性だからと納得するようにしましたが、苦労して削ったのは一体なんだったんだという無力感に精神がやられちゃうこともしばしば。
それでも、上位ART「狂竜戦線」へ突入したときの高揚感や、狩珠が何十個も貯まって終わらない状態になったときの優越感など、ヤレたときの満足度は非常に高い機種でした。

 

 

2
機種情報|コナミ『GI優駿倶楽部』

2月。大穴から本命へと評価を飛躍的に上げた機種が登場します。

KPEの『GI優駿倶楽部』です。

ノンタイアップながら競走馬育成ゲーム風のシステムが好評を博し、2017年の新台戦線をリードしていきます。

ゲームの流れは、周期抽選による育成を経て新馬戦へと出走し、勝利すればART「GIロード」へ。
ARTはセットごとに継続率を持つシナリオ管理型で、規定ゲーム数消化後のレースに勝てば次セットへ継続です。
最終的に、11セット目の海外レースに勝てば凱旋ロードへ突入し、以後88%ループでセット継続となります。
ARTのシナリオ推測がこの機種の醍醐味で、示唆演出からシナリオを絞り込み、シナリオを特定したあとは鬼門となるレースの突破を祈る。

そして、最後は海外レースで集大成。この海外レースを突破できたときの達成感は、それまで幾度となく跳ね返されてきた悔しさを一気に忘れさせてくれます。
『麻雀格闘倶楽部』の周期抽選と『戦国コレクション』のシナリオ管理をうまく融合させたこの機種は、その後増台増台を重ねホールになくてはならない存在にまで成長します。

 

 

3
機種情報|エレコ『アナザーゴッドポセイドン-海皇の参戦-』

3月。かねてから噂されていたあの機種が登場します。

エレコの『アナザーゴッドポセイドン-海皇の参戦-』です。

ハズレのない「ミリオンゴッドシリーズ」で、長年高稼働をキープしている『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』と同じアナザー系統です。
ハーデスの兄弟機ということで、事前の注目度はピカイチでした。
が、やはり5.5号機という特性上、1G純増2枚というマイナス要素もあり、ゴッドシリーズだからという期待感と、コッドシリーズだけれどもという不安感が入り混じった中でのリリースとなりました。

そしてその結果はと言うと、び、び、微妙。
興味から一度は触れたという人は多かったようですが、なかなか2回目には繋がらなかったようです。
ゲーム性はと言うと、通常時は液晶で奇数が揃えばART「ゴッドゲーム」へと突入するお馴染みのシステムで、ARTは1セット50Gのセット連チャン型。
ART中は盾ストックを貯め、終了後に移行する「アトランティスゾーン」では盾ストックの数だけ盾BAR狙いのカットインが発生。
そこで盾BARが揃えばART50Gを獲得し、残りの盾ストックでそこからさらに50Gの上乗せを期待するといった流れです。

爆裂のきっかけとなる上乗せゾーンなども存在しますが、いかんせんGOD揃いに割を持っていかれた仕様ゆえキツい展開になりやすく、大抵は爆死の道を歩むことに……。
1G純増約2枚はたまに出現するリアルボーナス(約102枚)込みの数値で、1G純増3枚に慣れた体にはやはり物足りない感じでした。
ゴッドシリーズということで買わないわけにはいかないと思ったホールが多かったようで、販売台数はこの年の4番目にランクインしています。

 

 

4
機種情報|大都技研『押忍!番長3』

5号機の歴史にまた1ページ! 5.5号機以降、大ヒット機種に恵まれない中、やっとそのときがきました。

大都技研『押忍!番長3』の登場です。

同社を代表するシリーズかつ、正統後継を示すナンバリングタイトル。
そりゃあ、誰もが期待するでしょう。4月のことです。ゲーム性は過去のシリーズから大幅に変更し、ベルの規定回数到達をメインに対決に発展し、自力要素のあるその対決に勝利すればARTへと突入します。

ART「頂ジャーニー」は1セット40+αの1G純増は約2.0枚。
ARTはセット連チャン型で、ART中もベルの規定回数到達をメインに対決へと発展し勝利すればセットストックを獲得という流れです。
番長ボーナスや超番長ボーナスなど目に見えるトリガーはもちろんのこと、80%ループストックや裏モードなど見えにくいトリガーも存在し、何がなんだかわからないけど終わらないといったうれしい悲鳴を上げたプレイヤーも多いことでしょう。

5.5号機になり出なくなったとか万枚なんて夢のまた夢なんて言われましたが、この番長3の登場で一気に風向きが変わり、ホールから遠のきつつあった客足も戻ってきたように感じます。
秀逸なゲーム性はもちろんのこと、その出玉設計が絶妙でした。
設定6の出玉率が現役最強クラスの119.3%ということに加え、設定5の出玉率は他機種の設定6をも上回る116.0%。
どっちを掴んでもそれなりの期待値が得られる優秀なスペックを有していたわけです。
安定して4〜5000枚出る設定6と、負けることもあるけど上に跳ねることも多い設定5。
ホールの傾向に応じて設定6と設定5を狙い分ける立ち回りが重要となりました。

設置台数の多さもあってかホールも無下にできず、やっと出てきたエース級の設定状況はしばらく良好でした。その後、対決パネル、操パネルと増産に増産を重ね、番長3はこの年最も売れた機種となりました。
新台が売れない時代に約7万台をセールスし、それ以降、この7万台クラスの機種は登場していません。
今、絶好調の『Re:ゼロから始める異世界生活』がこれを抜くかどうか……。

 

 

5
機種情報|三洋物産『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』

7月。

三洋物産から登場した『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』。

シリーズ4作目となるこの機種もまた万枚の夢が見られる希少種でした。

ゲーム性は1G純増約2.0枚のARTで出玉を増やすタイプ。
突破型と呼ばれる2段階のARTを搭載し、通常時はまず1段階目の「海将軍激闘」を目指します。
海将軍激闘は3回のバトルが発生し、すべて突破すればいよいよART「聖闘士ラッシュ」へ突入です。聖闘士ラッシュはゲーム数上乗せに重きを置いたゲーム性で、突入時はまず「天馬覚醒」からスタート。
天馬覚醒で初期ゲーム数を獲得したらARTが開始となり、ART中はレア役でゲーム数直乗せや特化ゾーンが期待できます。
スイカからの直乗せ300Gなんてのもよく目にするし、特化ゾーン「黄金VS海将軍激闘」で3桁上乗せなんてのは日常茶飯事。
デカい上乗せが当たり前のように発生し、上乗せの楽しさを実感できるシステムです。

導入前から話題になっていたのが聖闘士ラッシュ突入時の期待枚数1350枚。
これがこの機種のすべてを物語っています。1350枚といったら、50枚等価換算で27000円。
聖闘士ラッシュにたどり着きさえすればそれなりの見返りが得られます。
それゆえ、通常時は修行の連続。オハ天なんて当たり前。
天井→天井のコンボなんてもう見慣れたもの。
それでも聖闘士ラッシュを夢見てついつい打ってしまうほど、聖闘士ラッシュに入ったあとの楽しさと言ったらほかの機種では味わえません。

女神覚醒、千日戦争、女神フリーズといったなかなか引けないプレミアムも存在し、いつかはきっと自分にもと打ち続けるモチベーションも途切れることがありません。
ほんと、これらのプレミアムは出ないんですよね。
女神フリーズなんてプレミアムofプレミアム。周りの台ですら見たことがありませんから。

ちなみに、この7月は19機種+α(増産分)が登場し、そんな新台ラッシュの中、約1万台をリリースしましたが、それ以上に人気は高く、中古市場では1台400万オーバーという今まで聞いたことがない値段にまで跳ね上がりました。

 

 

6
機種情報|サミー『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』

9月。5.5号機を新台として売ることができるリミットです。
この月は過去に例がないほどのタイトルが登場しました。
その数は全部で23+α(増台分)。
10月からはスペックダウンした5.9号機しか新機種として売れませんから、駆け込み需要というか、駆け込み供給が発生したわけです。そんな9月に最も売れたのが

サミーの『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』。

買わないわけにはいかない「北斗シリーズ」ということに加え、見えない6号機時代を見据えて大量導入したホールが多かったわけですが、一方で恐る恐る導入したホールも多々あったように思えます。

というのは、前作『パチスロ北斗の拳 修羅の国篇』は導入直後から空き台が目立つなど北斗ブランドを毀損させた大悪党。
大人気だった『パチスロ北斗の拳 転生の章』を継承したその修羅は、当然転生と同じようによく動くだろうと思いきや1G純増約3枚から約2枚(ボーナス込み)にパワーダウンしたがために全然動かず、早々にホールのお荷物に。そんな拭たくても拭きれない負のイメージがある中で、この新伝説創造が登場したわけです。

そしてその評価はと言うと、ふ、ふ、普通。良くもなく悪くもなく……。
今も多くのホールで見かけますが、その稼働っぷりがこの普通という表現を物語っているんじゃないでしょうか。

ゲーム性は1G純増約1.9枚のARTで出玉を増やすタイプ。
先ほど説明した聖闘士星矢と同じ突破型で、通常時はまずART「宿命の刻」を目指し、そこを突破するとART「激闘乱舞」に突入します。
激闘乱舞はセットストック+ループ率でのセット連チャンが基本で、ゲーム数上乗せゾーン「EX乱舞」やセットストックゾーン「激闘乱舞ターボ」に突入すればロング継続の期待も高まります。

演出面ではストーリーの舞台を天帝編に変え、原作にはないオリジナルエピソードを盛り込むなど新しい北斗を試みました。
が、北斗はやっぱりラオウ、シン、サウザー、ジャギの世界観が一番しっくり来るようで、思ったほど支持されなかった印象です。
この新伝説創造、激戦の9月に登場したにもかかわらず年間販売数2位を記録します。

 

 

7
機種情報|KPE『戦国コレクション3』

11月。ここ数ヶ月話題の中心にあったこの機種がやっと登場しました。

KPEの『戦国コレクション3』です。

みんなが待ち望んだ5.9号機のART第1弾です。
5.9号機の一発目は北電子の『アイムジャグラーEX-AE』が8月に登場していましたが、それは5.9号機の制約が及ばないノーマルタイプ。
それゆえ、この戦コレ3が5.9号機の実質的なスターターとなります。

そんなスポットライトを一身に浴びたこの機種、1G純増約2枚(ボーナス込み)のARTで出玉を増やすタイプで、ART「戦コレ劇場」をセットストックと継続率で繋いでいくゲーム性です。
ARTの1話は前篇20G、後篇20G、完結篇5Gの3部構成で、前篇と後篇の最後で継続ジャッジが発生しそれを突破すれば次に進むというもの。

後編のラストジャッジ成功後は完結篇5Gを経て次の話へと進み、8話完走できればエンディングという流れです。
5.9号機から搭載された「有利区間」という新しい概念と、5.9号機になってできなくなったこと(設定差を設けられるポイントなど)が、特に違和感なくゲーム性に落とし込まれ、これなら5.9号機も大丈夫なんじゃないかと明るい未来を示してくれた1台でした。

 

写真1

5.9号機の話が出てきたので、ここでその特徴を見てみましょう。

「有利区間」という概念が存在

有利区間と通常区間(非有利区間)という概念が新たに定義付けられ、プレイ中はいずれかの状態に滞在します。
有利区間は、ARTなど付加機能を抽選できる状態もしくは付加機能に突入している状態のことで、抽選できる状態は従来で言うところの高確だったりチャンスゾーンなど。
有利区間移行時は報知する必要があり、セグ部分のドット点灯など見てわかるようになっています。

ART終了後は通常区間へ移行するほか、設定変更後も通常区間からスタートとなります。
ちなみに、通常区間からART(有利区間)に突入する役を搭載することも可能です。

有利区間は最大1500G

有利区間の継続は1500Gがリミット。
1500G到達で通常区間へ強制移行となります。
ARTに突入してからではなく有利区間に移行してからなので、ART突入前の高確などからカウントがスタートしています。

この1500Gに、現状最大と言える1G純増2枚を掛け合わせた3000枚が一撃で獲得できる最大枚数となります。
ちなみに、この1500Gにはボーナス中のゲーム数も含まれます。

有利区間への移行や性能に設定差はなし

通常区間から有利区間への移行は設定差のない役でのみ可能です。

また、有利区間中の抽選にも基本的に設定差が付けられません。
その結果、設定差が付けられるのは有利区間に移行しないボーナスや小役など限定的に。

有利区間中は1回以上のナビが発生

有利区間では押し順役のナビを1回以上発生させる必要あり。
通常ゲーム中に突如発生する謎ナビはこの決まりがあるためです。

CT中に技術介入要素を

CTと呼ばれるボーナス中は目押しによる技術介入が必要不可欠に。
とは言え、変則押し時の取りこぼしでもOKのため2017年8月に登場した5.9号機『アイムジャグラーEX-AE』のRB(内部的にCT)のように従来機となんら変わらないということも。

ほかにも、有利区間やボーナスなどの比率を表示する「役比モニタ」が内部に設置されたり、完走型&プチRTを搭載できなくなったりと、細かな変更が加えられています。
また、天井が実質的に搭載できなくなっています。

写真2

さて、そんな5.9号機時代に突入したわけですが、高設定は順調に右肩上がりで出玉を増やす一方、低設定は低設定なりに吸い込むなど、5.9号機の「設定に素直な出方」が目に付くようになります。

出玉が荒れる要素が少なくなり、誤爆と呼ばれる低設定のまぐれ噴きも鳴りを潜めます。
ご存知の通り、ホールは設定1や2がほとんど。
そこで利益を確保しています。スランプグラフを見ては低設定のオンパレード。
それじゃ打つ気にもなりません。唯一の拠りどころだった天井もなくなったため、5.9号機のシマはスルーという人も多く見かけるようになりました。

パチスロにあってパチンコにはないものの1つに挙げられる「終わらない夢」。
残り3000GのARTなど、数時間先の未来を約束された状態はパチスロならではのもの。
その成功体験こそ次に繋がる心の架け橋。レインボーブリッジ。
そこにメスが入った結果が、続いても一撃3000枚ぽっち!? 終盤にもし中段チェリーとか引いたらどうなんの!? とネガティブな声。
そんな声ばかりが届きます。
バジ絆やハーデスが残っている現状では、なかなか5.9号機が視野に入らないようです。

ちなみに、2017年の新台販売数は約75万台。
10月前の駆け込みがありながら前年比約90%と落ち込みました。

 

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年が明けて2018年。この年は2月から新規則(6号機)が施行となり、従来機となる5.9号機は1月末までが保通協への申請期限となっていました。
6号機になれば5.9号機よりもさらにスペックダウンすることが決定済みで、そうなると6号機よりも5.9号機のほうが需要が高まるだろうとメーカー各社保通協への申請に躍起になります。
そこでなんとか適合を受けた5.9号機が6号機が登場するまでの繋ぎ役となり業界をなんとか延命させていきます。

そんな中、目立ち始めたのがノーマルタイプ(+RT)です。
6号機になるとボーナスでの枚数が大きく減少し、5.9号機で特に規制のなかったノーマルタイプが大ダメージを受けることがわかっていました。
2021年1月まで数年間稼働できる5号機ノーマルタイプはきっと重宝するだろうと、メーカー各社新台を続々とリリースしていきます。
ART機がどうにも市場に受け入れられないといったマイナス要素もありましたからね。

 

 

8
機種情報|大都技研『押忍!番長A』

4月。それまで小粒な機種がポツポツとリリースされましたが、やっとそれなりの台数が見込める機種が登場しました。

大都技研の『押忍!番長A』です。

人気シリーズのノーマルタイプ(+RT)ということで事前の注目度も高く、第1消灯ハズレから始まる前兆演出など番長シリーズの伝統をノーマルタイプに見事に落とし込んだ力作です。
BB後にもれなく突入するRTがいいアクセントになり、甘めのスペックというもあって高稼働をキープし続けます。

ちなみに、設定は1・2・5・6の4段階。この時期は保通協の試験対策もあって、6段階設定ではない機種が数多く登場しています。

 

 

9
機種情報|オリンピア『パチスロ不二子 TYPE A+』

同じ月、

オリンピアから『パチスロ不二子 TYPE A+』が登場です。

「ルパン三世シリーズ」のスピンオフ作品となる不二子はこれが3作目。
システムはノーマルタイプ(+RT)で、スーパーBB、RBのほかに枚数変動型のBBも搭載しています。
スーパーBB後はRT突入が確定し、それ以外のボーナスは終了後のCZを突破すればRTへと突入です。

この機種もまた番長A同様、甘めのスペックで、朝から夜からと幅広い層から支持されました。
ちなみに設定は1・4・6の3段階。うーん、惜しい。せめて4段階は欲しかった。

 

 

10
機種情報|サミー『ディスクアップ』

6月。もうすぐ6号機が登場しそうなんて噂が聞こえてくる中、話題機が静かに導入されます。

サミーの『ディスクアップ』です。

もうご存知ですよね。各メディアが2018年のナンバー1機種に挙げるなど、その人気ぶりは5.9号機の中でもピカイチ。
今なお、抜群の人気を維持し続け、あれだけ毛嫌いされていた5.9ART機だということをつい忘れさせてくれる2018年の功労者です。

登場したときのセールストークは完全攻略なら設定1でも出玉率103%。
嘘偽りない103%です。103%と言ったら一般的な機種の設定3〜4の数値で、50枚等価交換店なら1日1万ちょっと赤字になる代物です。
そんな機種、誰が買うんじゃい、ボケ〜!なんて声も聞こえたりしましたが、導入したホールでは連日朝から晩まで超稼働。
広告いらずの広告塔です。

このディスクアップ、ゲーム性を改めて紹介しますと、システムはボーナス+ARTで、2種類あるARTはどちらも1G純増0.5枚。
ボーナスはBBとRBが存在し、異色BBなら一部でARTへ、同色BBなら消化中にビタ押しを決めてARTのゲーム数を獲得していきます。
このビタ押しがまぁ気持ちいい。ジュワン、ジュワンと、初代を打ったことがある人もない人もこのジュワンにすべてを懸けます。
演出はドット風液晶でチープなものがたまに発生する程度と、出目に重きを置いた硬派な作り。
20年前にタイムスリップした印象すら抱きます。

最初は103%に呼び寄せられた人も、いつの間にか多彩な出目に魅せられ、面白いうえに勝てると大絶賛の嵐。
その後、増台増台を重ねホールの一角をこのディスクアップコーナーが占めるところも多く見かけるようになりました。
ディスクアップの奮闘ぶりはパチスロ業界にとって久々の明るい話題でした。

 

 

11
機種情報|オリンピア『パチスロ ルパン三世 世界解剖』

7月、話題をさらったのは

オリンピアの『パチスロ ルパン三世 世界解剖』です。

5.9号機なのに1G純増5枚なんて噂が先走り、どんなシステムなんだとパチスロ業界を賑わせていました。

この機種、AT機でもART機でもないちょっと特殊な仕様で、MBの連打で出玉を増やすゲーム性です。
ヒーローズロードに突入すればMBが超高確率で揃い、MB中は目押しをすることで14枚→15枚と獲得。
それがパンクするまで継続し、結果どの現行機種よりも早い出玉性能を実現したというわけです。内部的なからくりは通常ゲームだと思っていたのがボーナス中で、通常ゲーム中は小役での払い出しをコツコツ貯めていく知識&技術介入マシンです。

登場機のキャッチコピー「最初で最後の新ジャンル」に嘘偽りはなく、その後他メーカーが同じからくりで似たような機種を出そうとしましたが、なんのための規則改正なんだという根本的問題も浮上し、以後この手の機種は出せないことになりました。

 

 

写真3

10月。新時代の幕開けとなる6号機1作目が登場します。

大都技研の『HEY!鏡』です。

「番長シリーズ」のスピンオフ作品で、1G純増約5枚のATで出玉を増やすタイプです。
当初、5.9号機の延長路線で6号機の規則が決まり、その後陳情の甲斐あって緩和がなされ、晴れてAT機などが作れるようになりました。

しかも1G純増は5号機時代の3枚を大幅に超える5枚。この5枚というのはルパン世界解剖で味わったあのスピードと同等で、さらに上を狙えるとのこと。
今絶賛稼働中のリゼロが1G純増約8枚であるように、かつてないスピード感をこの6号機では実現できるようになりました。

 

 

12
機種情報|ミズホ『アナザーゴッドハーデス-冥王召喚-』

6号機が登場したとは言え、まだまだ各メーカー試行錯誤の繰り返しが続きます。
6号機がスムーズにリリースされるまでは、貯め込んだ5.9号機が新台のメインです。そんな12月。

ミズホの「アナザーゴッドハーデス-冥王召喚-」が登場します。

いまも絶賛稼働中の『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』の正統後継機です。
システムは1G純増約2枚のARTで出玉を増やすタイプ。純増2枚というのは5.9号機なので当然と言えば当然のこと。

ART「ゴッドゲーム」は基本100Gスタートで、突入契機によっては特化ゾーン「ジャッジメント」からスタート。
ジャッジメントはお馴染みのケルベロス、ペルセポネ、ハーデスに加え、今作では三神複合のアナザーレジェンドも搭載されました。
このアナザーレジャンドの平均獲得は510G。
神様もビックリの510Gです。8192分の1のGOD揃いは健在で、全回転フリーズなどハーデスらしさも至るところで感じられます。

6号機の出玉性能を見せつけられ、5.9ART機の立場がはますます弱くなる中、この新ハーデスはその後の期待もあってそこそこの台数がリリースされました。

 

 

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2018年は新台が約42万台と前年の約75万台から大幅に減少しました。
6号機のリリースが開始された一方、まだまだ6号機の新機種が少なく、5.9号機の新台が細々と販売され続けました。

ここ最近は1万台売るのも大変なくらいホールは新台の予算を削減しています。
しかも、5.9号機が使えるのは2021年1月までと決まっているため、残りの寿命を考慮し手控える傾向が強くなっていきます。

 

 

13
機種情報|ボーダー『咲桜弁慶』

5.9号機の新機種も月を追うごとに減り、2019年5月の『ハナビ通』(アクロス)、『ぱちスロ 冬のソナタ』(京楽産業.)、そして6月の

『咲桜弁慶』

を最後に5号機の新台は見なくなりました。
もしかしたら温存しているメーカーがあるのかもしれませんが、残りの寿命が最大1年5カ月ということを考えると買ってくれるホールがあるかどうか。
そう考えると5号機新台はもうないのかもしれません。

この秋からホールを長年支えてきたまど☆マギやバジ絆、ハーデスといった主力が消え始めます。
思い出深い5号機たちはこれから本格的な卒業シーズンを迎え、徐々に徐々に世代交代が進んでいきます。
そして、2021年1月末。この日をもって、5号機はホールから完全に去っていきます。

4号機から5号機への規則改正が2004年7月。
パチスロ5号機一発目の登場が2005年10月のこと。
振り返れば非常に長かった5号機時代。
もうダメだと言われながらもなんとか盛り返し、こうも長く歩んでこれたのはファンの後押しがあってのこと。
新しい時代には新しい時代なりの想像を超えるサプライズが待っているでしょうから、5号機時代を胸に刻み来たる未来を楽しみたいものです。

メーカーが作り、ファンが築くパチスロ新時代。どんな輝かしいものになるか、期待したいものです。

 

 

 

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