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プリズム

マルホン工業

発表時期
1986年
種別 普通機
玉貸機
現金機
賞球数オール13

『パラレル』のヒットを受けてか、マルホン工業からは、その後も昭和61年発表の『ファイター』や平成元年発表の『キャラバン』といった似た役物の仕組みを持った機種が多く発表されている。この『プリズム』もその仲間だ。チューリップが一気に全開となるサマが見た目にも気持ち良い一発台である。

天下入賞口に入ったら大当たりになる一発台。

簡単に言ってしまえばそれだけのことだが、もう少し丁寧に説明すると、天下のピースをしているお姉さんの入賞口に入ると、アタッカー扉がパタッと開く。そのことによってアタッカー扉左右からヘソチャッカーへの道が開通する。ヘソに入ると5個のチューリップが開く。この繰り返しで出玉を稼いでいくわけだ。

なお、一発台仕様の場合、アタッカー扉が閉まらないような釘調整がなされる。

故意にごまかす換金所

 

パチンコメインの生活をしていて一番腹立たしいのは、換金額を間違われることではないか。これまで一体何回、そこに足を運んだのかわからないが、基本的には間違いのない金額を得てきた。実際よりも多くの額を受け取ったことはなく、少なかったことは何回もあるから、間違いだった場合はほぼ「故意」と言っていいだろう。

 

都内某店では特殊景品とお金をボックスの押し引きでやり取りするのだが、500円玉をわざと箱の隅に立てるように置いて「ワンチャン」を狙ってくるケースがあった、何度も。

渋谷某店では安い換金所に連れて行こうとするニイちゃんがホールの外にいて、カモを見つけるとそこに案内してくれる「サービス」があった。さすがにこれは有名すぎて引っかかったことはない(知人はヤラれた)。

まだホール情報が調べにくい平成初期の頃、初見のホールで換金した後に出玉と換金額を何度計算してもどうにも合わなかったことが複数回ある。たまに変な換金率のホールも実在したから、実際にぼったくられたかどうかは不明だ。

 

怖いから「なんも言えねぇ」

最も酷い目に遭ったのは実は6年間通ったホールだ。地域柄、そういった勢力の力が強いこともあってか、換金所にいるのはとある組の関係者(その後、摘発されて公になった)。

特殊景品は60円、300円、600円の3種類で『プリズム』のような一発台を打とうものなら、600円の景品が16個に300円の景品が1個に60円の景品が3個、なんてことになる。3~4回大当たりしたら、その段階でいったん交換しに行く。600円景品が詰まった小汚い段ボール箱を持って商店街を100メートルほどまるで晒しの刑執行状態で歩きウン万円をゲットしますと言い触らしながら歩くことにはなるけれど、7~8回も当たってからでは重いしより大金を持っていることを流布しながら歩くようなものだから危険極まりないのだ。

 

そうやって不健康なチンピラ風情の強面野郎に恐々特殊景品を渡すのだが、これがモロ対面式。大きな物置が開いたままになっている感じの交換所なのである。

ある時は、6100円を渡してきた。絶対にあり得ない金額である。その時は6180円分の特殊景品を渡した。80円のために怖い思いをするのはイヤだ。スルー。

たいてい20円とか60円とか、多くても100円くらい。ヤクザに喧嘩は売りたくないから、一瞬「ン?」と思わせるくらいの「間」だけ取ってその場を後にすることが多かった。

チリツモで、1日座っていれば軽く酒代くらいは出たはずだ。いい商売デスネー。

 

そのくせ

「今日は、客、入ってるか?」とか

「最近、調子がいいじゃねぇか」などと話しかけてくる。

そのたびに

「…今日はいつもよりちょっと少ないです」とか

「…でも結構、金使っているんでトントンです」

などとテキトーに返していた。

 

そしてある日、攻略法を思いついた。

 

換金額が12000円とか15000円というようにお札だけで受け取れるようにこちらで特殊景品を調整して渡すようにしたのだ。

 

幸いいつもホールには原付で通っていたので、特殊景品を少し保存することが可能である。9360円分の特殊景品と交換したら9000円換金して360円分の特殊景品はバイクに保管しておく。次に5700円分の特殊景品と交換したらホールで300円分の特殊景品を渡して6000円分(余った60円分は次回以降に同じことをする)に。

 

このように端数が出ない工夫をすることで、その後は1回もごまかされなくなった。

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