CRスーパーコンビSP
SANKYO
発表時期 |
2000年
8月22日
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種別 | 1種 |
玉貸機 |
CR機
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検定番号 | 000284 |
大当たり確率(低確率→高確率) | 1/129.1→1/123 |
確変率 | 100%(3回セット) |
時短回数 | なし |
カウント&ラウンド | 10個&最大10回×3回 |
賞球数 | 5&15 |
SANKYOのデジパチ(1種)といえば必ず『フィーバー』が付くのが「常識」だが、本機は3回セットのデジパチなのに頭に『フィーバー』が付かない唯一と言ってもいい例外的な機種。デジタル始動のためには役物中央にあるクルーン手前穴に玉を入れる必要があるが、当時の一般的なデジパチと比べると「デジタルが回っていない感」が生じることもあって、その後『CRフィーバーポヨヨン星人』が発表されるとそれと入れ替えに外されるケースが多かった。
小デジタルの変動時間は59.2秒→5.2秒で、確率は10/11。電チュー開放時間は0.2秒→1.8秒×3回(8カウント)。盤面左右にラッキーナンバー(1~8)を搭載している。リーチ時最長変動時間は約36秒。電チューのみ5個賞球で他は15個。大当たり中の効果音はもちろん初代『スーパーコンビ』と同じである。
2桁デジタルはクルーン手前穴に入ると変動し、33or77が表示されたら大当たり。2、3回目は電チューに玉を入れることでデジタルを変動させる(通常コースもある)。3回セットの出玉やボーダーラインは確変中の止め打ちの有無によって大きく変化する。
2桁7セグの演出はシンプル。左デジタルが通常とは異なる方向に進むとリーチ確定で、大当たりかその前後で停止する。
リーチアクションはスルーとノーアクションの2つの大当たり濃厚演出以外に、ノーマルとスクリューがある。ノーマルでは1周目でも2周目でも当たるチャンスがある。スクリューは+1コマハズレから発展するもので、大当たりの半分以上はこれからだ。
直営店での人気がバロメーター?
『CRスーパーコンビSP』は、当時の群馬県に複数軒あったメーカー直営店にも設置された。直営店はSANKYOに限らず、正式発表されない機種が「試しに」設置されたり、他ホールに先駆けて入ったりすることがあったから、雑誌編集者としては色々な意味で垂涎のホールだった。
2000年当時、フィーバー会館、フィーバーⅡ、フィーバーⅢ、フィーバータウンと4軒あり、『CRスーパーコンビSP』の稼働を見に、とある日、それらを回ったことがある。設置されてあまり時間は経っていなかったハズなのだが、稼働率は10%以下だった…。
ラッキーナンバー営業でポン!
『CRスーパーコンビSP』の営業方法はホールによってまちまちだったが、私が趣味と実益と仕事を兼ねてよく打ちに行っていたホールの営業方法はラッキーナンバー制だった。大当たり時に、ラッキーナンバーが3or7なら無制限。他の数字であれば3回セット後に交換というものだ。こういった営業方法では、少しでも早く無制限札を獲得したい。運の要素が大きいとはいえ個人的には好きな営業方法だった。大当たりだけでも嬉しいのに、その後のラッキーナンバー表示にも一喜一憂できるからだ。
朝から『CRスーパーコンビSP』を打っていた時のこと。ラッキーなことに初回から3が出て無制限札をゲットした。ただ、このホール、午前中は店員の数が少なめで、ドル箱対応などをしていると、ラッキーナンバーの確認が遅れることが多かった。だから、3or7が出たらすぐに頭上のランプを点けて店員を呼び、しっかり確認させて無制限札を挿してもらうようにしていた。逆に3or7以外の数字だったら店員が来ないことを祈る。2回目の大当たりを獲得すると再びラッキーナンバー表示が変化するから、その時点で3or7なら無制限札を挿してもらうよう「交渉」し、3or7以外なら「初回は3だった」などと言えばたまに無制限札が挿されることもあった。
2台右のおばさんが打っていた台が大当たりになった。ラッキーなことに無制限札を獲得している。
その後、1台右の台にサラリーマンが座った。両隣が無制限台だから、大当たりになれば3or7が出やすいとでも考えたのだろうか。
サラリーマンが大当たりになった。チラッとラッキーナンバーを見ると4。残念賞である。
しかし、なかなか店員が来ない。おっ、これは、ラッキーナンバーはアンラッキーだったけれど、店員が確認に来ないラッキーなパターンか?
2回目の大当たり。ラッキーナンバーが変化した。やっと店員が到着。「数字は何でした?」。サラリーマンは「えっ?」。わかっているのだろうがトボけている。まあ、当然の対応だろう。ちょっと揉めている。さて、結末は?
と、そこにおばさんが一言。
「4だったじゃない!」。
サラリーマン、反論できず。
店員、1回交換の札を挿して去っていく。
ラッキーナンバーはアンラッキーだったけれど、店員が確認に来ないラッキーなパターンと思わせてやっぱりアンラッキーだったというわけだ。いや、普通か。
感想。
サラリーマンが強面だったらおばさんは黙っていたのではないか。
サラリーマンは強引に3or7だったと言い張れば良かったのに。
おばさんの正義感…なのか、他人がズルするのが嫌だったのか。
金が絡むことなので、いろいろ気を付けないとね。
以上です。
CRフィーバーコンビGP(検定番号…000341)、CRフィーバーコンビJ4(検定番号…000397)も検定を通っているが販売未確認。