ボーダーライン

今週は金曜日が2時オープンで、土曜日が11時オープンという時短営業です。この店は7がつく日と、時差オープンの時だけほんの僅かに開けるので平日ユーザーは結構打つ機会がありますね。昨日の夜様子見すると、沖縄がぎりぎり打てるレベルだったので一応は期待を込めて行ったのですが、中に入るとほんの僅かに締まってますやん。打てるかどうかしばし検討しましたが、320機では打ってはいけないレベルだと判断したので止め。割と近くにニューギンの直営店があるのでそっちも様子伺いしましたが、さっきの店より開いていないのでここは見送る一手です。

 

今年の初めに予想した通り今年のパチンコは厳しいの一言です。打てる環境がなかなか見つかりません。パチンコメーカーが経営する直営店というのは、去年の不正遊技機問題以降、特に警察の目を恐れていると感じますね。ここに警察の手入れが入ると、親として立場がないので殊更神経質になっているのではないでしょうか。メーカーの直営店は今年は殆ど使えないでしょうね。

 

今日はボーダーラインを僅かに超えてる台はありましたが、自分の安全基準に届かないのでパスです。たまにパチンコビレッジの日記を書くためにパチンコ打ってるという記事を目にすることがあるのですが、私の場合はそういうことは有り得ないですね。日記を書く以上勝たなイカンという重圧を感じることはありますが、打つ打たないで迷うことはないです。私は私が定めている安全基準に準拠して遊技するのみです。ここに「情」の入り込む余地はありません。今日見送ったということは、明日も遊技することはありません。なので今日は趣向を変えて読者様からの依頼にお答えしてみようかと思います。お題はボーダーラインについての考えを示せということでした。これについて私は、ボーダーラインを計算する方法論を聞きたいのではなくて、それに対する投資基準を示せということだと解釈いたしました。趣旨から外れると感じるくだりもあるのですが、実は全てがつながっている話なので通しでお読みください。

 

パチンコで勝つということを考えたとき、これには大きく分けて2つの考え方があります。ひとつはパチンコで勝つ為には何をすべきかを考えるということ。もうひとつはパチンコで負けないためには何をすべきかを考えるということです。同じことを主張しているようにも受け取れますが、この両者には明確な違いがあります。当然後者を実現するために最も確率が高い行動は、遊技しないということです。前者にこの選択肢はありません。抽選しないと勝つことは不可能だからです。

 

(1)一般に、前者のことを期待値至上主義といいこれはパチプロの行動手段です。
(2)一般に、後者のことを安全度至上主義といいこれは土日ユーザーの行動手段です。

 

パチンコ台は、一定の確率で構成されているということから損益分岐点が計算されます。プラスマイナスゼロ基準をボーダーラインといいますが、これは誰が計算しても同じになるので絶対的な数値となります。無論止め打ち有無、稼働時間の差によってボーダーライン変動しますが、変動しないラインを決めて話を進めていくことにします。止め打ち、稼働時間は議論の対象にしません。


こうしてはじき出されたボーダーラインは雑誌や特定サイトで確認できます。従ってその数値については、議論する意味はありません。然しながらボーダーラインという数値に対して、それが投資に値するか否かという問題は議論する価値があります。

 

ギンパラMAX

上記の画像は、私が2014年にギンギラパラダイスのMAX機を遊技したときの履歴です。後にも先にも自分が旧MAX機を7回も続けて遊技したという事はこのときだけです。これくらいの条件が揃わないと危険な勝負 にはいきません。注目はBサと自力回転数の関係で、Bサが136409で自力回転数が14242ですから、自力回転数÷Bサ×250。千円当りの回転数は26.1。スタートは7.95です。このときは低換金率営業だったので、これでもボーダー+3程度しかありません。然し投資するか否かの判断基準はボーダーラインから如何ほど上回っているかではなくて、ボロ負けしないための回転数をスタート8に設定したということです。 
 
 
等価でも3.6円でも低価でも、換金率に関係なく最低スタートを8に設定したということです。 
 
 
 
パチプロは期待値があると判断すれば追っていきますが、私は追いかけません。両者の違いは、一方が連続遊技であるのに対して、もう一方は間欠遊技であります。後者の方が確率を均すまでに時間がかかります。沖縄仕様ならば割りと短期間で均すことが可能ですけれど、MAXでは無理ですね。機械の仕様毎に5万円以上負ける確率は変わります。スタートの違いによってもその確率変わります。5万円負けラインの数字が一定以上高くなると、危険な遊技環境。こうした条件で遊技を行うと、ボーダーラインを超える環境
であったとしても、一時的には大きな負債を抱えることがあります。負債を抱えた後、釘が締まれば挽回することは不可能です。3ヶ月間若しくは半年間、ボーダー+3の担保があればやっていいと思いますが、それがなければ3.6円店でボーダー+3でも打たずが原則です。大きく負けないためにはという前提だけで考えたとき、どれくらい回ればリスク回避できるかという計算をしたところスタート8という答えが出ました。

 

投資の基準はボーダーライン+αだけとは限らない。


(1)旧MAXでは、換金率に関係なく、最低スタート数を8とする。
(2)旧MAXでは、1年間ボダ超え稼動担保があれば(1)じゃなくても追いかける。
(3)現行MAXもどきでは、3ヶ月間ボダ+3稼動できる担保があれば追いかける。
(4)現行MAXもどきでは、半年間ボダ超え稼動できる担保があれば追いかける。
(5)安全ミドルでは、1日限定のボダ超えは打たず。ボダ+3でも躊躇する。
(6)安全ミドルでは、1ヶ月間ボダ超え稼動できる担保があれば追いかける。

 

(1)に該当するのが、上述のギンパラMAXです。(2)に該当するのが、タイホウ熱田店時代の、大ヤマト2でした。この時はオープンしたてのお店でしたが、ヘソ14ミリからスタート。同機に対しては、初めての1/500機ということでお店が割りと甘く扱っていると感じたこと。換金率3.0円だったのでそれが比較的長続きすると考えたこと。同機のゲージがすこぶる優秀だったこと。特にステージ上の大入賞口が良かった。そういったことを総合的に判断して、投資に値するという決断をしました。(3)、(4)については現行機の北斗無双ですけど希望に見合う店がありません。大体北斗無双の場合は、風車左の釘構成が酷すぎるので、そもそも論としてこの機械を投資対象にするのには無理があります。土日パチンカー向きではありません。(5),(6)は当然海ミドルですけど、この機械でさえ1日限定イベントではあんまり打たないですね。当日5万円負債抱えれば、挽回する機会がありませんから。従って私は特定日イベント、月一イベント、看板イベントというものを好みません。イベントとはいえ大して釘開けないし、1日限定では大きな勝負に出られませんから。

 

投資に対する基準は、常にボーダーラインと確率を均すまでの期間の両方を計りにかけることになります。


ボーダーラインを超えていても確率を均せない環境では投資に値しないし、ボーダーラインぎりぎりでも確率を均せる環境なら投資に値するということです。2005年から2010年までの6年間、タイホウ熱田店1本でやっていたこと。2013年と2014年の2年間は、パチンコ三洋1本でやっていたこと。これはボーダーラインぎりぎり。土日間欠遊技という条件でも確率を均せると判断したからです。そして確率が均せると判断したときは、突如としてディープパチンカーに豹変します。均すということはそういう行為に他なりません。その期間中、他店の月一イベントやグランドオープンは一切無視して、ただひたすら居座ったネグラでの確率を均す作業に没頭します。他店の看板イベントでは1日限定の甘釘なので、ミドル系で勝負することができず、殆どが甘デジを打つことになるのででっかく勝てないんですね。

 

グランドオープンに行くよりも、ネグラ勝負の方がでっかく勝てる!

 


打ち手が、長期間確率が均せるという担保を理解できるかどうかが問題です。上述した3ヶ月、6ヶ月、1年間という期間はどうやって割り出してるのでしょうか?まずは該当する遊技機がどれくらい持つのかという判断ですが、これは機械の導入台数や人気度で判断するしかないでしょう。1年間というロングランになりますと、さすがに3.6円や等価店では無理でしょうね。換金率をものさしのひとつに加えざるを得ません。然しながら1ヶ月~3ヶ月程度なら3.6円店でも継続する可能性があります。これを判断するのは、釘調整でしょうね。私は少し前まで沖縄に傾いておりましたが、オープン初日から1週間毎日様子を見に行って、釘調整を確認しました。この最初の1週間見ただけで、それが1ヶ月持つのか、3ヶ月持つのか、6ヶ月持つのかが分かりました。持つのが分かったというよりは、今の形が1ヵ月後、2ヵ月後にどうなってるかをイメージできたということです。そしてこれがパチンコ巧拙の分かれ道。最重要ポイントの「釘形予測」です。

 


パチンコの遊技釘は、それが開いているか否かを判断するだけでなく、数ヶ月先にはどうなっているかがイメージできるような人間になってください。もしこの文章を読んで、何を言ってるのかよく分からないと思った方。若しくは、そんなことできないと思ってる方は、パチンコで勝つための重要なピースがひとつ欠けていると考えた方がいいでしょう。パチンコで勝っている人たちは、個人差はあるものの大体そういったことを理解して遊技しています。今の段階では、感覚的なお話と捕らえてくださって結構です。パチスロをやり始めた初心者が目押しができずに苦しんでいるという光景を想起。熟練すればそのうち目押しできるようになったという例えで良いと思います。

 

ご安心下さい。時間はかかるけど、熟練を積み重ねていけば誰でもわかるようになります。今は感覚的な話をしてるんだと思っていただいて結構ですが、いずれこの問題は論理的な考え方で本質に迫ってみたいと思います。


四神属性がギャンブルに与える影響


以前私は、ギャンブルや勝負事に向かうとき、人によって属性が異なるというお話をしました。ボーダーラインとそれに対する投資基準を考えたとき、この属性が影響を及ぼすことが分かっています。私は守備をある程度意識しながらも、和了(アガリ)に向かうスピードを最優先する打ち手です。四神属性をグラフにすると、タテの数値が大きく尖り、ヨコの数値はかなり小さくなります。

朱雀属性

連荘が嫌いで、初当たりの安定供給を好む私は玄武寄りの朱雀ですが、夢を見ずに現実的な「実入り」を重視。華はないけど最短距離で和了に向かうので、バクチの世界では最も勝ちやすい属性です。これに相対するのが白虎。連荘ばかりの夢は見るけど、1日に2台、3台と打ちたがるので脇が甘くて大敗を被ることが多いですね。バクチの世界では負け組と呼ばれるのがこの属性であります。


白虎属性

青龍には天才型の人が多いですね。この属性にいる人は、攻撃と守り。和了の速さという具体的なものを意識するのではなく、自分が好きなように興じていればたまたま運の部分が一番突出してしまった。ということが多いようです。漫画家の谷村ひとしさんみたいな方がこの属性の代表格でしょうか?私には、なかなか真似しようとしても真似できない。パチンコ業界のファンタジスタです。四神属性を分析すると、この属性にいる人が一番きれいな菱形になります。

青龍属性

博打や勝負事で、最も強いのが玄武であり、また最も弱いのも玄武であります。強い方の代表格は、麻雀の世界で言えば、阿佐田哲也ということになるでしょう。ディフェンスが強力なので、手が重くてどっしりと構える面前志向。敵手看破でピタリと牌を押さえるのでケタ違いに強いですね。然しながら敵手看破もできないくせにこの属性を求めた人は悲惨ですよ。麻雀格闘倶楽部を長いことやってきて、麻雀が弱いと感じる人その1。安上がりを好む人。ピンフだけで「ロン」。1000点だけなんですが、このタイプの人間はリーチかけんかいと思えることがしょっちゅうあります。自分の意思で打点を低くしているところが弱さの秘訣です。その2は、和了放棄の目立つ人。つまりリーチがかかったらおりてばかりの人。このタイプは一応は、玄武に属するのですが、敵手看破もできないくせに振り込むのが嫌なのでおりてばかりです。おりることで、僅かに守備値が上昇しますが、それと引き換えに、速さも攻撃も運も全てを失ってしまうというところが弱さの秘訣です。

 

玄武属性

敵手看破はパチンコでは釘読みです。それができないのにリスク回避を求めたらどうなるでしょうか?4円パチンコではお金がかかりすぎるから、1円パチンコにシフトしよう。実はこれが一番弱い玄武属性にみられる典型的な思考回路です。

 

(1)20円スロットから5円スロットにシフトダウンした人    
(2)4円パチンコから1円パチンコにシフトダウンした人   
 

 


1円パチンコユーザーを傷つけてしまうような内容なので、今までこの話は意図的にしませんでした。然しながらボーダーラインとそれに対する投資基準というテーマで話を展開すると、これは避けて通れないと判断いたしました。※1パチユーザーの方ごめんなさい。ただ、大きく負けないことを考えたときに 、敵手看破や安全基準で創意と工夫を捜索するのではなくて、もっとも安直な貸し玉価格を下げるという発想は見直す必要があるでしょう。    

 

(1)四神属性により、投資基準が変わります。期待値と試行回数(期間)との関係で、私が上述した投資基準は朱雀属性にみられる特徴です。白虎、青龍、玄武の人は異なる考え方を示すでしょう。


(2)期待値至上主義を捨ててください。パチプロが提案することを、土日パチンカーがやっても負けるのではないかと思っています。連続遊技と間欠遊技。条件の異なるものを同じはかりで計測しないで下さい。


(3)安全度至上主義と参りましょう。貴方の属性に見合った投資基準を作ればいいと思うのですが、パチンコで勝ちを目指すようになれば、徐々に属性も変化するはずです。安全度の高い投資基準を完成することができれば、少なくとも年間収支がマイナスで終わるということはないでしょう。


(4)敵手看破について。今現在の釘形から将来の形を予測する「釘形予測」はパチンコで勝つために最も強力なアイテムです。今回は感覚的な話でしかできませんでしたが、これは私自身の力不足によるものです。いつの日かきっと論理的なアプローチで核心に迫ってみたいと思っています。

 

期待値至上主義からの脱却を!

安全度至上主義というものを一度考えてみてください。


mikifuji様からの依頼に対する回答とさせていただきます。求めていた内容に対する答えと合致するかどうかあまり自信がないのですが、ボーダーラインという言葉を頂いたときに、私はこういうロジックしか思い浮かびませんでした。

 


 

コメント

  1. mikifujiより:

    ありがとうございます ボーダー&確率ですか
    確率については そんなに考えませんでした
     釘の長期的予測は今のパチ環境で望めない 私の居る地域では
    無理です 4年間で遊戯人口はおよそ半分になりました
     周りでは年寄りがただひたすら 保留数もボーダーラインも
    関係なしで 店に貢いでいてそれでも 店は海でも 軽くボーダーライン
    3~5の釘状態地域では6店舗から3店舗になり
     車で1時間はかかるが それでも大手の店ばかりで
    同じような釘 厳しいです ではとても嬉しく読みました 

    2017年4月2日 PM 2:59
  2. ゴーニィ より:

    mikifuji様

    今のパチンコ状況は滅茶苦茶厳しいです。

    多分日本全国どこも同じでしょう。でもグランドオープン、リニューアルオープンは、機会ある度にしつこく追いかけてください。そうしてるうちに必ずチャンスが巡ってきます。

    私見ですが、お住まいから車で1時間、片道30km以内で遊技できるのであれば通うべきでしょうね。近場で穴が埋まるほど甘くはありません。

    厳しいパチンコ日記が続くと思いますが、これからもどうぞよろしくです。

     

     

    2017年4月2日 PM 8:07
  3. mikifujiより:

     お返事ありがとうございます
    うちの地域では撤退はありますが そうなると泊まり込みで
    向かうかな? 時間はタップリある今・・
     

    2017年4月2日 PM 11:41

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