僅か3ミリの奇跡

一寸法師の身長が、どれくらいなのかをご存知でしょうか?


尺貫法によると、一尺は303ミリ。一寸はその1/10ですから30.3ミリ。従って一寸法師は身長約3cmの小人です。パチンコ台の傾斜で良く使われる3分5厘とか4分5厘という数字は、一寸法師の更に1/3程度ですね。一分は一寸の1/10ですから3.03ミリ。従って遊技台は天に対して底が10~13ミリ程度前に出ていることになります。今まで何度かネカセについて触れたことがありますが、実際にどれくらいのスタート差が出るのかってことは検証したことがありません。これを実際に検証し計測した会社があります。今回はその画像を引用させて頂きました。

 

 大海寝かせ検証


大海スペシャルによる稼働実績です。1日だけのデータ取りですので、これが全てだとは思いませんが、かなり衝撃的なデータであることは間違いありません。海物語のように、ステージ入賞しやすいゲージ構成機ではネカセがきついほど良く回ります。ネカセばネカスほどステージに乗り上げるからです。上記の画像によると、ネカセが3分5厘ではスタートは5.32。順に5.62,5.84となっています。これが1日打った時どれくらいの差かを計算すると次のようになります。 


3分5厘 入賞数は214.85×5.32=1143個
4分 入賞数は221.48×5.62=1245個
4分5厘 入賞数は231.55×5.84=1352個


これをアウト数2万個で数字を揃えてみます 
3分5厘 アウト2万個で入賞1064個
4分 アウト2万個で入賞1124個
4分5厘 アウト2万個で入賞1168個

 

アウト玉2万個は時間にして3時間20分。ですがこれは打ちっ放しなので、実際には5時間程度の遊技でしょうか。そうすると3分5厘と4分5厘とでは、半日の遊技でスタートが100回もの差がついております。終日遊技すると200回分の差です。20/kなら200回転回すのに1万円必要ですから、それと同等の差がついていると いうことになりますね。凄い数字です。※1064個と1168個の差を見てください。 

 


3分5厘 3.03×3.5=10.605mm分の傾斜
4分 3.03×4=12.12mm分の傾斜
4分5厘 3.03×4.5=13.635mm分の傾斜

 

3分5厘と4分5厘の差は僅か3ミリしかありません。たった3ミリの差でここまでスタートが変化するとは思ってなかったのですが、これが事実だとすると、0.5ミリや1ミリ違っただけでもそれなりに差が付くでしょうね。昔大工さんにどれくらいの誤差が出るかを聞いたところ、0.5ミリくらいの誤差は避けられないと言っていました。上に0.5、下に0.5ぶれるだけで1ミリの誤差が出ます。私は常日頃から、台毎の回りグセみたいなものを感じているのですがこれならば納得できます。遊技機を人間の手で取り付ける以上、如何に優秀な傾斜計測器若しくはどんぴしゃ君のような簡易傾斜装置を用いたとしてもミクロレベルの誤差は避けられない。けれどもその僅かな差でかなりのスタート差を生む可能性。パチンコは本当に面白いです。そしてこの数字の差をもうちょっと掘り下げてみましょう。スタート表現では分かり難いと仰る方の為にもっと分かり易くしてみます。ネカセ3分5厘の時が、スタート5.32ではなくて20/Kだとします。この場合スタート率は250÷(X-4)=20なのでXは16.5となります。アウト玉が2万個の時、2万÷16.5=1212回転。この条件でネカセが4分5厘に変身すると、入賞が100個増えますからスタート数は1312回転となります。スタート率は20000÷1312=15.24です。※BY=0仮定です。


3分5厘 スタート率16.5(スタート6.06)⇒20/K
4分5厘 スタート率15.24(スタート6.56)⇒22.2/K


ネカセが3ミリ変わると20/Kが22.2/Kに変わる。目安ですが覚えておいて下さい。 

 

これを逆手に取った営業を行う店舗がございます。等価のパチンコホールですね。等価店では、限りなく遊技機を垂直に近い状態で取り付けますので、ヘソが開いてるなあと思って弾いても思ったほど回らないということが多々あります。昨年の12月に等価店がグランドオープン。私は沖縄を打ちましたが、その時ががまさにそんな感じでした。開いてるのに回んない?一般的に等価のパチンコホールは平気でこういうことをやってくるので注意が 必要です。今週の16日にはこれと同じ系列店がグランドオープンしました。16日に下見に行って来ましたが 、上述したようなことに気を使わないといけないからなと思って遊技客に色々尋ねると等価じゃなかった! 

 


等価じゃないにしろ、この系列店舗は、全ての店でこれを疑わねばならんと思います。一寸法師の1/10の差で著しくスタートに影響が出る物理現象。軽く考えないほうが良いと思います。然しながら、ここまで差がつくのは海系のお話し。道上にプラスチックを取り付けた遊技機はそもそも論として、乗り上げが殆どないのでここまで差がつくことはないでしょう。※ステージに乗らない機械でも一度は検証してみたいです。

 

さて本日は上述した店舗のグランドオープン2日目です。今日と明日の整理券を持っていますので、土曜の夜に様子見したところ、辛うじて沖縄と北斗無双が打てるだけで、あとは全て全滅。沖縄にしたってちょっとでも締まれば嫌な感じなので、日曜の遊技に耐えられるかどうか微妙です。そこでいつもの沖縄を下見するとグランドオープン店とあまり変わらない?レベルと判断。色々と検討はしたのですが、整理券を放棄していつもの沖縄。先週の土曜日に自分が打った台をもう一度やりたいところです。この台は自分が打つまではTSの辛い台でしたが、自分が遊技した時だけ駄目で、それ以降は当たりっぱなしという有様。突如としてTSの甘い台に変身しましたな。自分にもいいとこ見せろや!

 

打ち始め61回転で5×6の魚群がアンコウに止まって単発。この台は先週打った時も結構魚群は出現したのですが、外れ魚群が多かったのでこの5×6魚群はかなり心配なところでした。当ってヤレヤレです。その時短中ガオガオチャンスからST4となってシーサーが開口して魚群は鬼熱。アンコウで止まったけど確変セグにて2連チャン。その時短中75回転目でレッツシーサー煽りが決まって、熱文字シーサーが大きく粋を吸い込んでーの鬼熱。タコで止まっての2連チャン。都合5連チャン分の玉を頂きました。

 

お次は196回転目に酔払いマンボウがST4に発展し3×4で魚群。サメで当たり単発。その時短中の40回転目でこともあろうに、カニがノーマルリーチで止まりやがった。確変絵柄のノーマリビタ止まりはサムが出るよりもレアだ。喜びも束の間2連チャン。今日は何だか連チャンが続かない。ここから414回転で当たった奴が5連チャン。その時短中に当たった奴が4連チャンしたので今日は楽勝の展開。

 

ところがここからは、徐々に捕まり始めて最後はジリ貧。


嵌っているときに結構きついハズレ方が多かった。この台は先週も鬼熱と思った奴が外れて、おやっと思うたが今日もそれに似たのが多い。演出面の偏りも、傾向はあるのかも入れない。付加価値演出無しからの魚群は外れることの方が多いと思ってるけど、付加価値演出が2個以上複合しての魚群は今まで殆ど当たっていたのでちょいとがっくし。それほどまでにこの台は派手な外れが多いわ。

 

それと先週も普通図柄が当たりまくってのスタートなれど、今日もやっぱりおんなじ。ウリンチャージに関しては本当に台によって偏りが激しい。そして当たりまくる奴はいつもおんなじ感じがする。今日は普通図柄が13回も当たったので52回転分は余計に回った勘定。これを除外すると6.8⇒6.6程度の代物。ウリンチャージ当たるかどうかだけでも結構数字は変化する。ネカセも読みにくいし、ウリンチャージも読みにくい。スタートに影響を及ぼす物理要素は結構あります。私はこの後帰る道中、尾張中央道に差しかかった時にハタと思いついて北上することに。やっぱグランドオープン2日目の様子が気になっている。今日の判断が正しかったのかどうかの答え合わせをしよう。店に入ると、やっぱ沖縄は結構締まってた。これでは明日もここに来ることはなさそうだ。明日は久し振りにホームで戦えるけれど、最近訪問してないから開けるのやら開けないのやら。その辺のところが良く分からない。開いてなければパチンコはやらぬかもしれぬ。どうしたものか?       

 

沖縄       
(1) 61回転、単発      
(2) 48回転、2連      
(3) 75回転、2連      
(4) 196回転、単発      
(5) 40回転、2連      
(6) 414回転、5連      
(7) 13回転、4連      
(8) 117回転、単発       
(9) 461回転、単発       
(10) 557回転、4連       
 240回転、当たらず       
 10/2222、確変13、単発10       
        
 貯玉使用875       
 貯玉17332       
 59800円相当プラス       
 スタート6.8       
        
        
        
グランドオープン初日の様子から2日目はないと判断しての予定変更。遊技した店での台選びは良かったと思っているけれど、グランドを捨てるのは勇気がいりました。今週は何が正解で何が不正解なのかを見極めることに苦慮しております。        

 

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