大一商会様へ「特別寄稿」

午前中はパチンコ
午後からは麻雀格闘倶楽部

この図式が当たり前みたいになってきました。午前中だけの遊技でどこが土日パチンカーやねんって言うなかれですよ。昔の田山さんは10時開店で15時にはうなぎ屋に行ってパチ仲間と酒を酌み交わしていたし、後年にはその時間がもっと早まって14時とか13時には店を上がって酒飲みに行くというのが習慣になってました。パチプロ日記の文中でも、良くそのことを嘆いていたし本音はもっと長時間パチンコ打って1日に2台も、3台も止めたいって心境が感じられましたが長時間遊技から短時間遊技にシフトした人間は元には戻れんのです。※止める⇒打ち止めのこと。

 

麻雀格闘倶楽部ができたのは多分2010年なんですけど自分がその存在を知ったのは2013年の初めです。それ以来止めたり再開したりで色々と紆余曲折はあるものの、一貫してこのゲームに関しては優れた娯楽性能があると感じています。お金が絡んでいないのに熱くなれるのは何故だろう?って思うこともありますが、人間同士の意地の張り合いはかくも面白いことなのかってことで大人でも十分楽しめる仕組みになっています。麻雀にできてパチンコにできないのは何故って思うのは、一方は4号営業でもう一方は5号営業だから。景品への交換が認められると色々と制約が生じてしまうし、更には特殊景品というルールを作り出したために射幸心の煽りと抑制。規制と緩和を繰り返さなきゃやっていけないのは紛れもない事実。誰かが規則で縛りつけないとギャンブル依存症患者は減らないし、健全な道には進めない。ならいっそのこと特殊景品をっていう論議に走ると、その先にあるのは絶望と終焉なのでここに手をつける考え方はしない方が良いと思う。規制と緩和が上手くいってたときは、警察と業界も何とかバランスを維持できていたけれど、今は警察VS業界というよりも、遊技機メーカーが自分自身から墓穴を掘ってると感じます。機械作りの在り方は、規則で雁字搦めだから上手くいかないのではなくて、機械開発に携わる人たちの脳みそが硬直化しているから話にならんのです。特1出玉を特2に振り分けない限り高い連チャン率と射幸性能が訴求できないし、「誰も弾いてくれない」と思い込んでいるからクソみてえな機械しか作れないし、筐体をでっかくして目立つようにしないと店が買ってくれないと思い込んでるからクソみてえな機械しか作れない。ヘソの賞球を限りなくゼロにしてむっちゃ苦茶な投資金額を要求する機械でしかお店が儲からないと思い込んでるから「いっこ賞球機」しか出てこない。機械開発に従事する人間のオツムが腐ってるからこんな遊技機しか出てこないわけです。※パチンコ、雀荘は4号営業。麻雀格闘倶楽部は5号営業。

 

パチンコが娯楽の王様の座から引き摺り下ろされたのは2011年の東日本大震。それからは本当にパチンコを打つことが

 

つまらなくなりました。

 

 

従って今の時代には、仕事帰りの遊タイム狙いか、土日の朝イチに狙った的に命中させる的当てゲームぐらいしか遊技する目的はありません。パチンコを的当てゲームと割り切るのであれば、0.5パチとか1パチのように低貸しで長い時間遊ぶ理由もないわけで、午前中に勝負をかける必殺仕事人で良いと思います。遊タイムと的当て以外に遊技理由はないけれど、自分の場合は車通勤じゃないから仕事帰りに立ち寄る店はなく遊タイム狙いの遊技は消滅。消去法で生き残ったのが、的当てゲームということで今のような遊技スタイルになっています。この条件を満たす為には統計的数字の分析は欠かせないだろうし、短時間で一気に莫大な金を手にしようとしてるために甘デジは殆どやらないし、IDパチンコとは無縁のアナログに興味はない。ここまでのお話で何か間違ってるところがありますか?

 

(1)遊タイム狙いはやらない。

(2)低貸しはやらない。

(3)甘デジはやらない。

(4)アナログはやらない。

だからといって大工の源さんや北斗無双を好むわけではない。

 

例え勝ちやすいといわれる甘地中海や、甘アグネスも私から見ればクエスチョンマーク。地中海でしこたま稼いでおられるパチプロ様には申し訳ないけれど私とは考え方も違うし立場も違う。このようなパチンコ実践報告におかれましては、皆考えが異なるので、自分とは違う考えに出くわしたときは、批判めいたコメントしか出ないのが常ですが内容を細かく読んでいただければ私の考えていることも少しはご理解いただけるものと思っています。何が言いたいかと申しますと、ここまで極端な遊技姿勢を作り出した背景は、私自身の嗜好だけでなく、パチンコを的当てゲームと遊タイム狙いでしかゲームが成立しない機械作りをしてきたことが問題だと言いたいのです。

 

もっとヘソキングを作ってもバチは当たらんと思う。

 

パチンコは長時間遊技が基本中の基本。連チャン即止めではなくて粘ってなんぼのシステムは、客滞率という数字で個人の能力が評価されます。客滞率が高ければ高いほど個人の技量が高いというのが一般論ですし、勿論私だってそのことは熟知してるしそれを目指して戦い続けてきた。ただしこれを実現するためには、大当たりの都度客滞率が上がるような見返りが必要なのです。MAX機の2割2通という仕組みは客滞率の引き下げに大きく貢献し、世の中の健全な遊技客を窓際族に追い込みました。いくら一撃性とか出玉スピードを訴求してもこの両性能は客滞率の向上には結びつかず、中毒症状を作り出すだけ。つまりギャンブル依存症患者を大量に生産はするけれど、本当にお店にとって重要なBOを大量に生産してくれるお客様を4円パチの世界から1円パチの世界にシフトしてしまいました。

 

 

TOとBO

店が欲しいのはBOだけ

 

 

北斗無双が如何に優れた遊技機といわれても、私自身が北斗無双を打ったときはほぼほぼ連チャン即止めになっていることを考慮すれば、もっと別の訴求方法があるはず。従って今の時代にヘソキングを作ろうとしてくれる機械開発の人たちは皆素晴らしいと思うのです。今回はダイイチさんがやってくれました。海物語に冬ソナ。そして中森明菜。皆訴求方法は異なりますが、共通していえるのはヘソキングということです。大当たりが発生する度に、一定の出玉(1400個以上)と大当たり後に発生する時短付加で実質大当たり確率の底上げ(時短100)。時短を消化して持ち玉を飲まれたところで、次の当たりが狙える回転数まで育つことが追加投資という極上のご褒美を献上させることにつながるのです。北斗無双や大工の源さんが、如何に人気を博そうとも「極上のご褒美」提供はありません。これで本当に良いのでしょうか?

 

ということで今回はダイイチさんの機械開発の皆さんに感謝する気持ちを伝えるために、当メーカーの直営店にて中森明菜を遊技しました(畑江通りです)。この機械の魅せ方がどんな仕組みであったとしても、今の時代にヘソキングを作ってくれたことには感謝してるし、中森明菜と冬ソナだけは別格という思いで付き合っていくことになると思います。振り返るとダイイチ商会が発売したヘソキングを打ったのはいつかというと、今から20年近くも昔の話になります。2011年にピンクレディという台が出て、私のお気に入りでしたがこの機械はT1Yは少ないし、時短回数が50回転しかなかったのでヘソキングには該当しません。ダイイチの機械でヘソキングだったのは2002年のドラムチック麻雀辺り?なんですかね?この時期に発売された、ドラムチック麻雀、天才バカボン、忍者ハットリ君以降は本当にダイイチのヘソキングを打った記憶がないんです。世間一般的にはダイイチといえばバカボンなんでしょうけど、私は初代天才バカボンが出たときはパチンコ休眠中。1998年から2001年までの4年間は全くパチンコを打たない時代だったので、のめりこみ対策によって世の中が移り変わっていく姿を見ていないし、パチンコの主役が玉の動きから液晶演出とギミックに変っていく過程を知らないので私にとってのダイイチとはバカボンよりもドラムチック麻雀の方でした。遊技機開発が、玉の入賞とか払い出しから液晶画面を見せることに変化していったのは、コマコマ倶楽部やドラゴン伝説辺りからうすうす感じ取ってはいましたが、それに輪をかけたのがダイイチの天才バカボンだったっていうのは後から知ったこと。時代に乗り遅れていた私は、ドラムチック麻雀との出会いによって演出の工夫というものを目の当たりにするのです。

 

(1)ステップアップ演出

(2)連続アクション

(3)色とか柄による信頼度の差別化

(4)通過演出

(5)リーチ成立時の期待度UP

(6)当確演出と確確演出

 

こちとら4年間もパチンコから離れておりましたから、慣れるのに少々時間がかかりました。連続アクションとプレミアム演出は、パチンコを止める前から一部のメーカーでは採用されてたから何となく想像はついたけど、ステップアップというのが斬新でしたね。ドラムチック麻雀はタイトルに麻雀という名が付いてるだけで実際には麻雀とはほぼ関係ない演出であり、ヘビ、トリ、ゾウ、サルという順番にステップアップしていきます。ヘビではまだリーチすら不確定。トリがリーチ棒を運んできてリーチ!。ゾウが出て演出発展の期待。サルが登場して初めて発展確定+発展先の示唆になるわけですけどサルまで進んでも大当たりに絡むことは稀。それよりも連続アクションと色が重要でした。ステップ1のヘビの色が白ければ激熱で、ステップ2のトリの場面では普段はリーチ棒を運んでくる奴が極稀にドラを持ってくることがある。トリがドラ牌を運んでくれば確変大当たりが確定です。連続アクションには連続予告と連続リーチの2種類があってどちらもチョイ熱。色によって信頼度が変ることを初めて試みたのがこの頃のダイイチだと思うし、演出途中でのユリカゴを鳥が運ぶシーンとリーチ!っていったときの万点棒は信頼度大幅UP。どちらも今の時代に受け継がれております。4THリールが回ればリーチ確定なのですが、この演出は背景の色とリンク。朝背景が通常で、雪背景は当たれば確変。夜背景ではリーチが成立すれば大当たり確定ということで、夜背景に切り替わった直後にドラムがブーンと回りだすってことでアドレナリンが爆発という役割を担っていました。

 

ステップ1ヘビ(コイツは白ヘビ)

白ヘビ (1)

 

ステップ2トリがドラを運んでくる

ドラ (1)

 

ステップ3でゾウさん(ゆりかごが飛んできて激熱)

ゆりかご (1)

 

ステップ4は猿だがどうやらコイツは孫悟空らしい

猿 (1)

 

4年間もパチンコから離れていたあとに遊技しただけに、この台の魅せ方には大いにインパクトがあったし、ダイイチ流の演出の魅せ方と長いリーチの効用とその是非については考えさせられました。ちょっと前に天才バカボンでダイイチが画期的なパチンコ台を作ったってことは情報として耳に入っていましたが、それを実体験した初めての機械です。処女を喪失した気分と、今後のパチンコは大変だろうなという予感とで私の心中は穏やかではありませんでしたが、これも時代の流れと受け止めディープな戦いを続けました。ちょうど2002年のお盆休みのときにこの機械を知ることとなりこれ以降ニューギンの直営店をネグラにします。初めて遊技したときは素晴らしい当たりっぷりを見せてくれて大いに盛り上がったのですが、とある遊技台に手を出してから私のパチンコ人生に暗雲立ち込めます。パーラーニューギン686番から707番までのシク抜き10台島。左カドから4番目の700番台を遊技したときが人生の転換期だったのかもしれません。

 


昨年人生を変えるキッカケになった4選を選びましたが、そのとき4選ではなくて5選だったらこの機械が選ばれてたでしょうね。自分のパチンコ人生に影響を与えたという点では、初っ端のボクシングはパチンコで勝てるということを私に教えてくれた機械なので外せないし、タコフィーバーはデジパチの勝ち方を教えてくれた台。初めての挫折が黄門であり、海一色に染めるキッカケが地中海なので、本当にこの4選は代え難いものがあるのですが、あとひとつ挙げるとすれば私にIDパチンコの世界へと誘いだ遊技機。それがドラムチック麻雀です。ドラムチック麻雀はパチンコ浦島太郎状態だった自分に、今時の演出、ダイイチ流の魅せ方を楽しませてくれる要素が満載だったという点も処女的な役割を持ちますが、それ以上にとある台で苦労させられたという点が人生を変えるキッカケになったといえるでしょう。


2002年パーラーニューギン
ドラムチック麻雀700番台⇒後に665番台で左カドから4番目

815

816

817

818

 

700番収支

700番スタート

 

ドラムチック麻雀
大当たり確率1/315.5
確変と単発50:50
T1Y1900個
時短ナシ
ヘソ賞球数5個


当時の遊技台は皆単純な仕様です。確変率50%超えにすることができず、出玉のない大当たりという概念もなかったので、金太郎飴真っ只中で発売された商品ですがスペックを見ると今の遊技機よりは遥かに良心的な感じです。T1Y1900ってのが良いし、なんといってもヘソの賞球が5個もあるのは嬉しい限りです。2002年のお盆休みにこの台が導入されていることを知り、何か面白そうだなと思って手を出したのがこの連休の始まりでそのときはブッチギリ勝ったのですが、中日の15日に700番台に手を出したのが悪夢の始まりでした。8/15に39000円負けてそれ以降はずっとこの台をやり続けてなんと4連敗。114800円のマイナスを食らいました。この台を打つ前からとなりで見てたときに重い台やなという印象はありましたが、パチンコ機は全ての台が同じ確率なのでこの台だけ駄目ってことはナイッショという楽観的な思考回路で立ち向かいましたが結果は敢え無く撃沈。その結果が上の4日間ですが、一瞬だけ良いときがあるけれど、すぐにそれを消すかの如く嵌りがやってきて打ち続ければ負けに転じるということの繰り返し。3日目、4日目辺りにはもうそろそろ勝てる日が来るだろうと、思いっきりはじけることを信じて疑わなかったお盆休みの結末は無様なマイナス収支。結局この台はどこまで追い続けても駄目だったのねで終わりました。

 

 

この4日間のインパクトが絶大だったためにしばらくこの台とは疎遠。不思議だったのは初めてこの台を打ったときに勝たしてもらった687番台(左カドから2番目)はその後もよく当たるし、よく回るということで687番と700番の差は一体何なのだ!を嫌というほど思い知らされましたが、このような出来事は今までに何度も経験してたけど、島の全台を完全把握した結果700番は通しで悪かったということが分かったのですが、このような試みをやったのはドラムチック麻雀が初めてです。当時の呼び出しランプはしょぼかったので確変と単発の大当たり回数しかカウントできませんでしたが、当時この島はほぼ全台フル稼働だったので大当たり回数を数えるだけで、当たり台とハズレ台は区別できました。結局700番台はその後は島移動により665番という台番に変わりましたが、タチの悪さは相変わらず。8月に一旦懲りてこの台から離れましたが、たった10台しかない遊技環境なので、この台をという局面はたびたび出現しトータルで12回遊技することになったんですが結果的には3勝9敗という体たらく。そしてこの台の勝敗表を見てるとあることに気づきます。そうです、去年苦労した沖縄右打ちした台が似たような結果だと思いませんか?私にとっては下記に挙げた(1)~(7)まではみんな同じ台に映るんです。

 

 

 

(1)ドラムチック麻雀700番

(2)初代沖縄756、757番

(3)エヴァンゲリオン最後のシ者517番

(4)七人の侍635番

(5)沖2の733、756番

(6)沖3の103、171番

(7)そして沖4の右打ち台

 

月別成績

700番(665)という単体では随分と苦労させられた同機種ですが、私個人のデータではかなり勝っているので決して悪い印象ではありません。4ヶ月で71万勝ちなので十分な稼ぎですが多分期間中のスタート率は6.6~6.7程度。これでもそこそこ甘い環境。額面上での当たりは117919÷÷157.5=749ということで21回分。金額にして約11万円余分に勝ったのでツキによる勝ちを除外したとしても60万の収入ですからかなりの期待値はあったはず。1日の自力回転数は3000回転に近いですから約40日分の稼動実績だとすると、この4ヶ月間は1日に15000円の期待日当があった計算。換金率が2.5円、スタート6.6程度でそんなに儲かるってのが意外ですが、ヘソの賞球数が5個で時短がない条件では自力回転数がブッチギリ増えるのと、通常時のセーフ玉が勝ちに貢献するから期待日当は案外大きく膨らむのです。粘ってなんぼ、客滞率が大きくものをいうパチンコはいつの時代も変わりなくですが、時短がない時代は特にその傾向が顕著でした。

 

台毎の収入データ


686、687、688、702、703、705、706番台が順調に数字を伸ばしていく状況で、唯一700番(665番)だけが大苦戦から始まり、いつ見ても誰が遊技しても苦労する状況をつぶさに観察し、同じ確率で抽選していても結果が同じにはならないことをデータ取りをして実感。この機械を分析していて思ったことは、確率のバラツキのブレ幅はどれくらいになるのだろうという事と長期間に渡って潜る台と潜らない台の違いは何なんだろうと深く考えさせられました。このドラムチック麻雀こそが後々まで語り伝えられるIDパチンコの始まりであります。

 

タチが良い

タが悪い

 

このような言葉を思いつくようになったのも、この台との付き合いがキッカケで、この頃のドラムチック麻雀の島は、まさに700番台はいつ打っても勝てないからタチの悪い台。その反面687番台は、誰が遊技しても勝ちまくっていたし最後まで大幅プラスで役割を終えた台。自分自身は最初に1回ガツンと勝っただけで、その後は他の人がこの台で勝ちまくる姿を見ながらいつか嵌るだろう?と思いつつなかなか手を出せないという精神状態に陥ってしまいましたが、今にして思えばもっと687番を打つべきだった。確率のバラツキを最後まで調査して答え合わせが終わったあとでは何とでも言えるのですが、実際に島で戦っているときは不思議と687番台を打つ気にならなかったのは後悔でしかない。当時は687番台で遊技する機会をもっと増やしておけば、この4ヶ月間は70万どころか100万くらい勝ってたでしょう。

 

 

IDパチンコのハシリとなった遊技機がドラムチック麻雀。これを開発したのは大一商会という会社で、これを遊技していたのはダイイチではなくてニューギンの直営店だったというお話ですが、本当にこの機械とあとに続く、天才バカボン2代目、忍者ハットリ君以来のヘソキングが近々登場します。中森明菜をヘソキングで発売してくれたことが嬉しくて嬉しくて。ダイイチさんの機械開発の皆さんに感謝の気持ちをこめて今回はドラムチック麻雀の思い出話をさせてもらいました。

 

【CRドラムチック麻雀】1

 

1R

 

2R

 

3R

 

4R

 

5R

 

6R

 

(1)ステップ1⇒ヘビ(緑)・白キャラあり

(2)ステップ2⇒トリ(黄)・確確演出あり

(3)ステップ3⇒ゾウ(青)・当たりに絡むキャラ

(4)ステップ4⇒サル(赤)・孫悟空

 

 

それぞれのキャラクターが織りなすステップアップ予告と、連続リーチ、連続予告が複合して期待度が更に上昇するという作りこみに挽かれて始まったこの台とのお付き合いですが、初っ端に白ヘビが出るだけで激熱だったし、夜背景でテンパイ確定演出が発生すれば大当たりが確定するという法則性も楽しめました。色によって信頼度が変わるという常識とか法則性を知ることとで先読みができるということもしばらくこの世界から離れた生活をしていた自分にとっては斬新な出来事でした。麻雀牌の中でもソウズ、マンズではなくピンズを選んだということも大正解。ピンズの牌を切ったりくっ付けたりすることで当たりもハズレも自由自在に変えられるような魅せ方をしたことも楽しさのひとつ。ドラム演出が発生したときの時間の長さは正直うんざりでしたけど、液晶だけでなく役物との複合で楽しさを提供する手法としては、ギミックのKYORAKUとは一味違った作りこみ。さすがダイイチ。さすが天才バカボンで一世を風靡しただけのことはあるなあを実感し、ゲージ、演出共に満足な仕上がりでした。

 

 

そのとき以来。約20年ぶりに大一商会からヘソキングが登場するわけですが、今回の題材は中森明菜。どんな遊技台になるのかは分かりませんが、ダイイチがこのご時勢でヘソキングを出してくれたということが有り難いと思いましたので、今回はヘソキングにちなんだ遊技台としてドラムチック麻雀の思い出話を書こうと思いました。爆裂機を作ることばかり追い求めてもパチンコの本質とは異なるし、ヘソの賞球を1個にした台を作られても利益を生むのはお店ばかり。業界全体のことを思えば、特1で大当たりしたときのご褒美をもっと充実させないと客滞率の向上にはつながりません。北斗無双が店と客のWIN_WINをもたらしたことは否定できませんが、こと客滞率に関してはグループ遊技以外では、満足な数字を提供できる遊技台じゃないってことは明らか。北斗の島で丸1日いられる遊技客がどれだけおりますか?殆どのお客さんはまとまった出玉があると勝ちに目が眩んで止めていきます。私自身も2018年から15回ほどこの機械とお付き合いさせて頂きましたが、まともに稼働できたのは1回だけ。それ以外は当たらないで帰るかもしくは連チャン即止めのみ。そんなやり方でも結構勝たせてもらったし恩恵は感じておりますが、その実態は自分の力で勝ち取ったお金じゃないってこと。確率だけのバクチに勝利して嬉々と帰ることはあっても、苦労して花が咲いたと思えるような日は1日たりとも経験できずこんなのパチンコじゃないってのが本音ですね。

 

 

北斗無双はやっぱりパチンコではありません。

 

 

これは単なるバクチですね。今でもパチンコは娯楽の王様だと思ってるし出た玉をすべて飲み込ませるのが本質だと思っている。そのためにはもっと特1に敬意を払わなきゃダメですよ。今ではMAX10Rなので前みたいに単発2400個はできないけれど、時短を込みで考えると単発出玉が実質2500個とか3000個はあり得る話。10R1400個の出玉でも時短を150回くらいつければ出玉3000個に匹敵するような価値があるのでやり方次第では以前の平和な時代には戻れると思う。本日紹介したドラムチック麻雀が出た時代は、全てのパチンコ台が1/315で1/2確変だったのでどれ打ってもおんなじで金太郎飴と批判されたけれど、演出面以外は割とまともな機械しか作れなかったので今よりも遥かにマシだったと思う。大当たりした感動と見返りがあるからこそ、この持ち玉で次の当たりを引くんだ、今度こそ確変の大当たりを引いて連チャンさせるんだという気持ちにさせてくれたから客滞率が伸びたと思う。特1を殺して特2だけの世界観を作れば、中毒患者を大量に発生させることはできるけれど一撃があれば即止めしてしまうから結果的にお店の利益にはつながらない。パチンコの繁栄には貢献しない。

 

(1)アレジン(藤商事)

(2)アレキング(藤商事)

(3)スーパーアレパチ(太陽電子)

(4)エキサイト(藤商事)

(5)ダイナマイト(大一商会)

(6)ソルジャー(マルホン工業)

 

一世を風靡した連チャン機、連チャンアレパチを振り返って思うのは、この6機種は全てヘソの賞球はゼロ(だったと思う?)。見返りゼロベースだったのにもかかわらずのめりこむのは連チャンによる中毒性だと思うけど、いくら危険だからやめとけってったって好きな人は好き。この世界には常に一定の需要があるし、なくす必要はないと思うけれど、それだけを追い求めて機械開発するというのは遊技機メーカーの社員としては頭の柔軟性に欠けると思う。連チャン機があれば、連チャンしない機械もあるし、連チャンしなくても楽しめる機械があってもいいはず。色んな機械、色んな楽しみ方を提供することがモノ作りのプロだと思うので今の特2一辺倒の機械開発には残念な気持ちしかない。そんな背景の中でダイイチという企業がヘソキングを売り出したことには意外だった。何がこの会社を動かしたのか定かではないけれど、此度の英断には大いに感謝しています。パチンコが娯楽の王様足りえたのは、出た玉を全部飲ませたいほど遊技するのが面白かったから。特1で大当たりした瞬間を楽しめないのであれば、特1や特2が放出した出玉は飲ませてくれないと思う。放出された出玉を悉く飲ませてくれるような遊技機を開発しない限り、機械がヒットしたとは言わないと思う。

 

北斗無双もシンフォギアも大工の源さんも出玉を飲ませる気持ちにはさせてくれない。


特別図柄1というものを見直してはくれまいか?

 

しかないという表現は嫌いだけど


業界を救う遊技機はヘソキングしかないと思う。

 

 

コメント

  1. 津島コンコルドより:

    ゴーニィさんの知識と情報量は物凄いものがあります。
    自分は文系的な書き方しかできませんが、ある実体験を書きたいと思います。
    ひょっとしたらゴーニィさんに叱られる内容かも知れませんが、読んでる方の暇つぶしにでもなれば・・・

    昔、同僚何人かと簡単なトランプゲームをしていたんです。
    何も賭けてない単なるお遊びだから不正などはありえません。

    で、ある同僚が一人勝ちしてました。爆勝ち状態。
    パチンコに例えるなら30連勝です。
    ところが、
    ある時間を境に彼が全く勝てなくなったんです。
    パチンコに例えるなら50連敗って感じです。有り得ない負けなんです。

    何か異空間にでも入った感じで、場が緊張し重たくなりました。
    繰り返しますが単なるお遊びなんです。

    それで後で分かったんだけど、その境になった時間に彼の会社での重大な不正が発覚していたんです。
    結局、彼は会社をクビになりました。

    彼に関して言えば、更に恐ろしい別の話もあるのですが、さすがに控えておきます。

    念のため、その日集まった同僚たちに誰も霊感が強い人間はいませんでした。これは実話です。

    理論的にはありそうにない事が現実的には何かの拍子でいとも簡単に起こり得ます。

    恐ろしいです。

    誌上プロはよく今月は何万円の欠損だと引き弱自慢をしていますが、現実の引き弱はこれを遥かに超える時があります。

    嘆いていたプロはそれでも実は運が強いとも言えるんです。

    終わりです。

    2021年3月29日 AM 12:03
  2. ユリアより:

    今日も稼働してきました。結果は-11250発。この前と合わせると-16250発です。でだしが悪いです。 
    結果がついてきません。
    ゴーニィさんも、マイナス続きはありますか?マイナス続きがある印象があまりありません。
    去年からゴーニィさんの記事と出会い、釘読みから一通りは出来てるはずなのですが、今年本腰初稼働からこうなると気持ちが悲しいです…
    たまには励ましの言葉下さいませ...

    2021年3月29日 PM 10:20
  3. ゴーニィ より:

    津島コンコルド様

    そうですね。

    私は理系文章しか書けないのでその辺は色々ですね。果たしてパチンコライターにとって文系の方が良いのか、理系の方が良いの かってことは時々考えます。文系の人が書いた文章は上手いなあって思うのと同時に、それを週二でこなしてくのは無理でしょ?って思うので 結局私は今のやり方は変えられないでしょうね。 トランプの話は、不正発覚前と後で遊技者の勝率が激変したってことで良いですか? 私には分からないですけどどんなお話であれ貴殿からの投稿は有り難く読ませて貰ってます。パチンコライターにとって最大のご褒美は読み手か らの書き込みがあること。批判的なコメントであってもコメントが来る人は、書いた内容が読み手の脳みそを揺らしたという時点で価値があります 。そういう意味では貴殿は私にとっては宝のような存在ですね。私に記事の掲載を続けて下さいというコメントをした方は結構いるんですけど、 コメントを続けてくれる人は極僅かです。読んでいるのであれば、読んでいるとの意思表示はコメントをしてくることでしか表現できない。

     

    貴殿は そのことをよく理解されてるんだと思います。

    2021年3月29日 PM 11:15
  4. ゴーニィ より:

    ユリア様

    確かに私は連敗少ないですね。

    去年1年間を振り返ると2連敗が5回あっただけで、3連敗はゼロ。

    基本的に海主体に加えて必殺のIDパチンコがありますから容易には負けないです。ユリア様も是非、ご自分独自のIDパチンコを研究されることをお勧めいたします。ただし私の場合は本当に月初めのパチンコには細心の注意を払っておりまして、その辺が他の人とはちょっと行動が異なるというか大きく負けにくいのではないかと思っております。最初からミドルで躓くと取り返せないし焦りが生まれる。ボロ負けから始まったときは一旦そのマイナスは何月分ということで処理しちゃった方が良いですね。

    1月~3月までの収支を計上しちゃうわけです。

    そのことを忘れて今月はまたゼロから始める。

    パチンコはスタートダッシュが命です。最初躓くと焦りが生まれるので初っ端から北斗はやらない。甘デジから入る。連敗した時によくやる手は勝ち易い甘デジを打つこと。今最も勝ち易いのは甘アグネス游タイム付きだからそれで3回くらいは頑張ってみる。もしくは来週の土日は私と一緒に明菜の先行導入に付き合うってのはどう?楽しいと思うけどなあ。

    土日はお仕事でしたっけ?

    2021年3月29日 PM 11:15
  5. ユリアより:

    焦りがどうしても出てしまいます。 ギャンブルにおいて焦りは禁物ですよね。でも必然的に焦ってしまう。それが行動に出てしまう負のスパイラルです。
    トランプの話に似てるような気もします。何かの負に捉われると物事に集中、考える事が出来なくなるのでしょうか。2020年度として計上してみます。繰延資産として計上したいものです....
    甘デジやっていきます。取り戻そうの考えはなしに、しっかり見て考えたいと思います。しかし、甘デジがいい店舗がパッと思いつきません。ここも経験の差でしょうね。コツコツと知恵を増やすしかありませんね。
    ゴーニィさんとお話出来たら、世界が変わるんだろうな。と思います。私には、パチンコの話をする人が周りに一人もいない為(パチンコする人で話をする人はいても趣味打ちや、今日いくら勝ち負けの話しかしない人しかいない為)、ここで質問したり、ここで知識を得ています。
    ゴーニィさんの娘さんと近しい年の年齢の気もして、一緒に打つなんてお恥ずかしい限りです...笑

    2021年3月29日 PM 11:47
  6. 津島コンコルドより:

    ゴーニィさん、そうです。
    不正発覚前の時刻と後の時刻で勝ち負けが激変したんですよ。
    文字通りの激変。考えられない激変ぶりでした。

    ただ、それ以上に気持ちが悪かったのは場の空気が明らかに変わった点ですね。
    あれは言葉で説明するのは難しいのですが、誰も軽口を叩かなくなりました。
    とてもじゃないが、そんな雰囲気ではないんです。

    まさしく異空間でした。

    オカルターの私が言うのも何ですが、確率上は何でも有り得る。有り得ないと言う人は幸か不幸か未だ経験していないだけ。
    特にギャンブルは他に比べ分かりやすいと思います。

    月初の稼働は私も非常に気を遣います。
    ロケットスタートができたら最高ですよね。

    2021年3月30日 PM 5:54
  7. 津島コンコルドより:

    ユリアさん

    ゴーニィさんほどの知識と経験の持ち主はいないですよ。
    万一、それでもダメでしたら私がアドバイスします。
    反面教師には適任かと(笑)

    と、冗談ばかり書いてたら例の貧乏神の件、本当に奴が来てしまいました。
    今月は十万円勝ちが現実的だったんですが遠のいた、遠のいた。
    今から貧乏神さんを一刻も早く家から出ていってもらうために接待します。
    冷蔵庫に賞味期限切れの豆腐があったはずだから、それでも出しておきますよ。(^-^)

    2021年3月30日 PM 6:25

コメントを投稿する

Page Top