応用力

今年話題になった出来事で私が1番関心を持ったのは大学授業料が無償になるという制度ですね。お子さんが3人以上いると大学授業料が無償になるというルール。子供3人とも無償らしい。詳しくは調べてないけど発想は素晴らしい。こうなった背景を考えると心境複雑なのですが、少子化が社会問題となる中で少しでも子供を生んでもらおうという国の思いは分かるが、私が学生の頃ならば望んでも無理だったと思いますね。それだけ今は子供が少ない時代で大学に入るのもライバルが少ないから有名大学と言えども合格までのハードルは随分と下がっているのかもしれない。
 

 

大学質の低下 
子供の学力低下


色々とあるだろう。去年イオンで働いている時に、本当に知能指数5くらいやなと思ったのはウソではありません。ひとりだけじゃなく、そこで働いている学生の相当数がそのレベルに愕然としました。彼等を見てつとに感じた性格の悪さは学力低下とは関係ないけれど、人としてまともじゃないなと思った背景には質の高い教育を受けていないとか、競争率の激しい大学受験を経験してないことと無関係ではあるまい。私の高校時代は受験戦争と言われて、受験生を持つ親と本人さぞかし大変ねって思われてた時代。その頃には過当競争による弊害も指摘されたけど、果たしてどっちが正解か?レベルの高い大学だけを目指すことが「悪」のように扱われて「ゆとり教育」という方向に舵を切ったけど、その結果が知能指数5レベルの大学生を生んだのではあるまいか?


だからさもありなんと思った訳ですよ。

親にも怒られたことないのに。何でお前に怒られなイカンのや系。


自分が高校時代に大学を目指すようになったのは親戚の叔父さんの助言によるものだけど、当時は学年で330人中300番くらいに位置してたから最初は大学受験を諦めていたって話は2020年末に書いた通り。そこから一念発起して大逆転を狙った人生が始まるわけですが、日本史の勉強をやっていく過程で徐々に大学に行くんなら大隈重信か新島襄が作った学校に行きたいなあと思うようになってきた。無論当時の行きたい大学NO.1は神戸商科大学で神戸で4年間暮らす生活を夢見て苦しい受験勉強も頑張れたわけ。


国公立の大学ってのは国が作ったものだから、誰かの思想に影響されて作られたものじゃない。これに対して私立大学は、個人の教育にかける熱意とか思いが過去から今に至るまで脈々と繋がっているだろう。彼等が作ろうとした精神を深掘りしたい。そう思い始めていた。


大隈重信⇒早稲田大学 
新島襄⇒同志社大学


東京の生活には興味が湧かなかったから、この2つなら同志社大学できまり


<国立大学>
英語
国語
数学
日本史
政経・倫社
物理
化学

<私立大学>
英語
国語
日本史


最大公約数は英語と国語と日本史だけど、国語は無視したから英語と日本史也。

 

簡単な話だった。その為私は意図的に日本史をポイントゲッターに置いたけど、当時の旺文社の模擬試験で私の日本史の成績は毎回日本全国で10番以内に入るほど良かった。だから私学ならどこでも受かるだろうなあと思っていたけれど、この頃から万が一共通一次試験に失敗すれば同志社に行こうと思って準備してたわけ。大学は私学なら関関同立(カンカンドウリツ)だけしか見なかったし、それ以外は興味なかった。ていうか坂出高校の生徒は、東京六大学よりは関関同立好きな人が多かったかな。地域柄関東よりは関西。特に京都と大阪には格別の思いを感じてる生徒が多かったので、京都の大学に行って


「合コン三昧」が目的


その時合コンで主役になるのは、京都産業大学よりも同志社でしょう。

 

そんな想いで毎日10時間くらい勉強してたけど、その甲斐あって300番だった成績が右肩上がり、秋ごろには学年の模擬試験で1番になったこともあるんです。330人中300番だった学生がたった1年の猛爆で299人をごぼう抜き。この時は嬉しかったっすねえ。学業を自慢しても全く意味ない事は知ってるけど、ただ単に努力した甲斐があったというか報われた気持ちになって自分ひとりだけ喜んでいたという次第。先生の見る眼が変わる。2年の末期には落ちこぼれだったんで、センコーから○○は落ちこぼれという目で見られていたけれどこの事件で立場が逆転する。生徒の見る眼も変わる、先生の見る眼も変わる。何から何まで激変した生活に酔いしれていた。


周りの見る眼が変わっていくのが分かった。
羨望もあるし妬みもあった。
お前みたいな馬鹿に追い越されて悔しいってか。

 

地方の人間にとって私立大学は本学での試験よりも地方試験で済ますことの方が多かったと思いますね。都会にお住いの人にとっては地方試験ってなんじゃそれって感じなんでしょうけど、香川県民にとっては当たり前。どこで試験を受けるかというとこれが香川大学の構内だったのでデラ複雑な気分。私立大学受験も香川大学内で受けたし、共通一次試験も香川大学内で受けたし、香川大学二次試験も香川大学内で受けたから。ただ同志社だけは本学まで行くつもりでした。新島襄の精神に触れねばならんと思うたから。母と二人で新幹線に乗って京都まで行きました。それから地下鉄に乗り換えて烏丸大通りまで真北方向一直線。本学内に入ると、そこには男も女も垢抜けた人ばっかりで驚きですよ。周り全員が美男美女に見えるから。彼等が来ている服装はデニム基調で野暮ったい僕とは全然違うし、顔も違うしスタイルも違う。何から何までハイカラやなあと思いながら受験したのを覚えています。これが京都か?これが同志社かあ?花の東京って言葉があるけれど、私にとっては花の都は京都也。この時の垢ぬけた感は今でもよく覚えてるし、そりゃ合コンやったら男も女もモテるやろなあ。


結局
同志社大学経済学部(本学試験)
同志社大学法学部(本学試験)
同志社大学商学部(本学試験)
立命館大学経済学部(地方試験)
関西大学経済学部(地方試験)


私立大学受けたのはこの5つだけ。して関西大学だけが不合格であとはみな合格でした。同志社の場合は同じ日に3つ受けられる訳がないんで多分3泊したんでしょうね。全く記憶がないけど。だから母親も一緒のホテル泊って行ったので、合格すれば行かせる覚悟はあったと思う。


同志社の場合、国語と英語と社会は200点満点だったけど、商学部だけは数学があるんですよね。数学が50点でそれ以外で600点だから650点満点で大体480点くらい取れれば合格だったかな。文系に数学の試験は珍しいけれど受かりましたね。基本同志社の試験は知ってれば答えられる形式のものが多かったので、8割近い正解率を出さないと受からないんですけど私にとっては楽だった。其れよりも苦労したのが関西大学で問題を解いたときヤバイなと思ったけど、ここの試験問題は知ってれば答えられるではなくて全部応用問題。知ってる知識を基にして貴方なりの考えをまとめなさい風なので随分と苦労して受験を終えたけど結果から言うとここだけが不合格だった。

 

私立大学の試験があって
共通一次試験があって


どっちが先か忘れたけど、兎に角国立よりも私立の方が結果が先に分かったので2月には合格通知が届いたと思う。共通一次の成績が大不振で気持ちが萎えた時期だったので、同志社の3学部からの合格通知を見て色々と考えることはありました。同大学は受験料だけならあまり高額とは言えないレベルなのですが問題は寄付金。合格通知書の裏にはっきりと


寄付金は強制と書かれてありました。


大学1年時に
授業料が60万円
寄付金が40万円です。


併せて100万円の初年度出費に驚いて、そんなこと大学試験要領には書いてないがな?授業料というのは試験を受ける前に確認してたので承知ですが、この寄付金はこたえましたわ。任意ではなくて強制って?大学を受験する時の、学力レベルとか受験料金は資料として提供されていたので百も承知ですけど自分が知らないお金の支払い義務が出てきたので慌てて父親に相談しましたが結果は


NO


行くんならお前がバイトして学費を稼ぎながら行け。(親父のセリフ)


香川大学⇒学費年間30万円
同志社大学⇒学費年間100万円(寄付込)

 

100万と30万ですからねえ。4年間で400万もの負担を掛けるのは気が引けたし、第一俺にそんな価値はないと思ってたから私とてすぐに諦めて香川大学にいく事を決めたんですけど、今の制度があれば私でも同志社に行けたわけです。私の家族は



自分(2歳下)
弟(3最下)
弟(2歳下)
男ばかりの4人兄弟ですから。


子供が3人いれば大学の学費が無料。この制度が昔あったらなあって思うけど今の学生さんは恵まれてる。

 

振り返れば受験勉強は猛爆にやったと思うけど結局は詰め込み式なんですね。私は中学も、高校も3年間勉強しなければ次のステップに行けないことは分かっていたけれど、生来がクソ曲がった人間なので、まじめに3年間勉強の均等割りをする気持ちがゼロだった。勉強なんて最後の1年間に勝負を賭ければええやろ的な博打魂。中学は野球部にいて1年も2年も部活動で手いっぱい。家に帰ればラジオ聞きながら野球のスコアブックを付けてたから勉強なんかやる暇あらへん。そんなことせんでもラス1に賭けるぜって思うてた。高校も1年も2年も学校帰りにゲームセンター寄ってフリッパー三昧だったからこの2年間はフリッパーの事しか考えんかった。兎角勉強なんてのは3年間平均してやることないし、最後の年だけにまとめてやって捲ればええという考えだったのでラス1に賭ける男だった。

 

そう。誰でも若い時は捲れるだけの自信があるから「まくり」の人生でええと思うんやけど、歳取るにつれ段々と捲る力がのうなっていく。だから今ではすっかり先行逃げ切り、勝ち逃げしかでけん人間になっちまったけど元々は末脚人生だった。途中まで遊んでて、最後の最後末脚効かせて猛爆すればええんやというのが自分の人生やったし、それで通用すると思うてたのが中学・高校の時代。その頃から博打っぽい考え方しとったと思うけど捲りの人生ならば、最初の2年間は遊んで好き勝手できるからこの方法が合理的やと思うとった訳よ。

 

然しながら


結果的に思うことは、人生は何でも基礎が大事で、その土台となる部分は長い時間をかけてじっくりと固めた方が良い結果につながるって事。ラス1に賭ける人生で誤魔化しが効くこともあるとは思うけど、大学受験に躓いた要因のひとつは1,2年の時に全く勉強しなかったことではないかと思うとる。高校の2年間を捨てたことで時間的な余裕がなくなり、数Ⅱをラス1に割り振るのが難しくなったから受験できる国立大学の選択肢を大幅に減らしてしまったのは明白。英語と日本史に絶対的な自信を持って私学には強しを実感したけれど、同志社、立命館には合格したのに関西大学には不合格だった。知ってる知識を答える形式ならば詰め込み式の学力でも対応できるが、関西大学の試験問題のように基礎的な知識を基にして、あとは自分で考えよと言われたら対応できなかった。


自分では捲れると思ってたけど
詰め込み式の受験勉強では


同志社大学の問題には対応できる。
関西大学のような応用問題には対応できない。
共通一次のような応用問題には対応できない。

 

1日に何時間もかけて短期間で知識を詰め込んだけど、結局自分にはちゃんとした学力が備わっていなかった。

 

共通一次試験で物理と化学の平均点が、生物・地学よりもかなり低かったことばかり嘆いて、自分の失敗をそのせいにしてたけど関大不合格の知らせを聞いて自分はそのことに気付きました。近道ばかり考えてる人間は、結局は真面目に努力してきた人たちには及ばない。中学は3年間あるのだから、高校も3年間あるのだから、毎年真面目に学業に取り組めば基礎的な力が身に付くけれど

 

土台ができてないところに知識ばかり詰め込めばどっかで破綻する。

 

何のために3年間あるのかを考えねばならない。毎日少しづつで良いから真面目に勉学に取り組んでいた人たちには、しっかりとした土台が身に付いて基礎学力の上に応用力も備わっているけれど、自分みたいな博打人生では所詮は付け焼刃だったってこと。関大不合格でそれに気付いた私は、自分の考えが甘かったんだなということを悟りました。自分には神戸商科大学に行く能力はないし、有名私立大学に行く資格もないと思い全てを諦めることにしました。結局香川大学の二次試験を受けて合格したんで、そのまま


香川大学に行くことを受け入れました。

 

アドリブって大事。応用力って大事。基礎的な力がきちんと身に付いていないと何をやっても失敗します。未だに帰省して母に会うと「あの時お前に同志社行かせてやりたかったけどなあ」って言われるけど

 

そんなことないんだよお母さん。

 

試験の結果だけを見れば合格だったかもしれんけど、当時の自分にはそれだけの素養がなかった。試験に受かることと、その大学の学生になることは違う。授業料、寄付金、家の経済状況、子供の人数までを考えて行ける大学を目指し勉強するのが学生身分での心構えでありであり王道と思う。自分のように末脚とか捲りばっかり考えてるような人間は邪道。

 

パチンコも基礎学力が大事と思う。私が書いた「親指ゲージ」と「表計算シート」を理解しとらん人間がいくら頑張ったところでどだい無理。だから口を酸っぱくして表計算シート、表計算シートって言い続けてきたつもりだが、その言葉の裏には今日書いたような思いが込められている。いつまで経っても1000円スタートしか計算できぬ脳を持つでない。ちったあ今までと違うことを考えよ。


(1)1000円スタート
(2)スタート率
(3)分間スタート


1000円スタートからすぐにスタート率、分間スタートが計算できる人間になりなさいよ。分間スタートが出たらとっさに1000円スタートが計算できるような人間になりなさいよ。上記3つの数字が


1000円スタート⇒スタート率⇒分間スタート
スタート率⇒分間スタート⇒1000円スタート
分間スタート⇒1000円スタート⇒スタート率
がぱっと思いつくような人間になりなさいよ。
※BY0仮定ですがね。


パチスロは演出からの設定判別等知識を詰め込むことが大事だが、パチンコは演出に詳しくなっても無意味。無駄な知識は要らんから基礎学力を身に付けて、それを基にした応用力が大事。その為私はこのサイトではよく質問責めにする。


(1)考えてみて下さい。
(2)計算して下さい。
(3)何故だかわかりますか。


これは応用力が大事と思っているから。だから僕がこう書いたときは真剣に考えてみてください。無意味なことは書いてないしその時に頭を悩ませることで基礎学力をベースにした応用力の向上につながる。パチンコは基礎学力の上に応用力をどれだけ身に付けるかですよ。

 

11月の20日頃から、12月は31連投をやってみようかなと思って取り組んできた。最初は無理かなと思った時期もあったけど、何とかこの日まで30日連続で投稿することができました。あと1日更新すれば31連投が完結します。


果たして31連投は完結できるんでしょうか? 

コメント

  1. 北斗より:

    前に調べた制度のままであればですが。
    三つ子を産まないとMAXの恩恵を享受出来なかったと思います。
    1人目が社会人になったら子供としての計算から除外されます。
    よって三人兄弟だったとしても1人目が社会人になるとその1人は子供としてノーカウント。
    よって一番上が卒業してしまうと2人兄弟として計算されて2人のその後の学費は無料では無くなります。
    3人全員が大学に行くとして、さらに一つ違いだったとしても恩恵を受けれるのは長男の4年のみとなります。

    2023年12月30日 AM 9:41
  2. ゴーニィ より:

    北斗様

    勿論細かい制度なんて見てないです。

    子供が沢山いれば授業料無償化になる可能性

    だけで文章を書いてます。

    細かいルールについてのご指摘はほぼ意味がないと思います。そういうことが言いたかったわけではない。貴殿ならそれくらいのことは理解できると思う。

    子供が少ないご時世だから、子供がいっぱ産んで欲しいからこのようなことが議論されるわけで、そういう時代に産まれれば選択肢も増えたのかなあってのことです。タラレバの話をしても意味がないのは分ってますけど

    このニュースを見て昔を思い出しました。

    懐かしい40年前の思い出。

    ただ授業料援助されたとしても、強制寄付金なんてものが援助されるのかどうかも気になるし、そういうのがなくなって欲しいという願いでしたね。

    2023年12月30日 PM 12:14

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