打撃不振の理由
今シーズン開幕直後に私の予想では、今年の大谷選手は打率、打点は不問に付すけれど、ホームランは60本打つと書きました。ところがふたを開けてみると最初はまずまず推移でしたが、6月に入ってからはだだ下がり状態。特にライブBPをやるようになってからはその傾向が殊更強く出ている感じ。投手をやる労力によって打撃に対するアプローチで悪影響を及ぼしているのは間違いないでしょう。だからとはいって投手をヤメテねとはならないのですが苦労は察しております。2021年から2023年までの3年間は二刀流が打撃に悪影響を与えていたと言えるかというと
2021年⇒二刀流ブレイクYEAR。関係なかったかな?
2022年⇒投手規定回数クリア。明らかに打撃に影響あったと思う。
2023年⇒初めての3割HR王。打撃には関係なかったけれど肘は限界。
今年は2022年並みの打撃成績になると思えば納得はするのですが、去年の打撃成績を観ていただけに、今年にかける期待は大きく膨れ上がりました。其れが故に本塁打60は打つだろうという楽観的な物言いになってしまったのは誠に申し訳ありません。野球に関することで初めて予想を外すかなと思い始めてるこの頃。何でこんなことになったのか?という事を考えてるんですけどひとつ気になるのは今年はバッターインザホールになるケースが多いと感じるのです。普通に考えれば大谷マンマークの相手チーム。ピッチャーインザホールになる機会が爆上がりしそうなのですがそうはならない。何故????謎???
(1)初球の甘いボールに手が出ない。消極的
(2)ファーストストラク、セカンドストライクの甘い球がファールになっている。
(1)疲れ?
(2)長尺バットの影響?
このふたつの事との因果関係を調べました。
何を調べれば良いかというとカウント別の打撃成績。2025カウント別はヤフナビで明確に分かりますから簡単に入手できますが、去年の数字が入手困難でした。ネットで色々検索すると
こんなんがありましたね。ただこいつには三振の数が分からないのでちょっと不満ですがね。
トータル636打数のうち345打数が2ストライク後の成績です。大体5割4分くらいの数字だから、2回に1回以上は追い込まれているわけですね。
0ストライク後のBall in play⇒打率.448
1ストライク後のBall in play⇒打率.427
2ストライク後の打率.203
これは当たり前ですね。2ストライク後は見送り三振、空振り三振があるので打率下がりますけど、バットに当たった時のインプレイだけで比較すると全部似たような打率です。2024年は2ストライク後の成績が全体の54%あったってことですが其れが2025年になるとどうなるか?
2025年は341打数のうち185打数が2ストライク後。0.543だから全くおんなじなんですね去年と。あらま、私が感じていたことはただ単に感覚だけだったんですね。ここまでの統計数字を比較するとこの数字はほぼ同じです。違ったか?決して去年よりも今年の方が追い込まれているわけじゃない。あーあ。11,28,42,21,102の列が三振の数ね。
0ストライク後のBall in play⇒打率.468
1ストライク後のBall in play⇒打率.329
2ストライク後の打率.184
ただしこれは2ストライク後の三振を除くと
2ストライク後の打率は.410
だからBall in playという事では0ストライク後、1ストライク後、2ストライク後はあんまり関係ない。
今年が去年よりもバッターインザホールになってるという仮説は崩れました。これが原因ではない。では何が原因か?
投手をやり始めたことが不振の一因という事で決着すると思うけど、其れを是正する方法はひとつだけ。打順ですね。前々から申しているように、ずっとずっとずっと主張しているように、彼は1番バッターには向かない。無論去年の3割54は認めますよ。でも去年だって1番ではなく3番を打っていたら、もっと成績が上がっていたかもしれない。
3割1分
54本塁打
130打点が
3割3分
55本塁打
150打点になっていたかもしれない。
確かに本塁打の数にはあまり影響はありません。むしろ打順を下げれば減るかも知れないでしょう。
ロバーツ監督が大谷選手を1番で起用するのは、大谷選手が脚が速くて盗塁するだとか、大谷選手の出塁率を重視しているわけではありません。勿論その考えがゼロとは言いませんが、其れよりももっと重視しているのはチームで1番良い打者にはチームで1番多いat batを与えたいです。メジャー162試合全部出場すると1番から下位に至るまで少しずつat batの回数が減っていきますが其れがどれくらいの差かというと1番と4番で40くらいの差があります。1番と3番では27くらいの差があります。27打席あれば2本くらいホームランの数が増えるので其れを狙っています。
この画像をじっくりと、本当に穴が開くくらいじっくりとご覧下さい。何が言いたいかというと、打順に依る打席数の変化と、打順に依る得点圏打席数若しくは得点圏打席率の変化です。
総打席数に対する、得点圏での打席を割合で表してみる。
一目瞭然。大谷選手の得点圏打席率が最も悪いですね。この数字は概ね
1番打者は2割から2割2分
2番打者は2割2分から2割4分
3番打者は2割8分から3割
4番打者は2割8分から3割
となるんですけど上記各4チーム。其々上から順にそのチームで最も多く打席に入った打順を上から順に並べています。つまりカブスでは1番イワン・ハップ、2番カイル・タッカー、3番鈴木誠也、4番PCAアームストロングという打順が多かったです。勿論PCAは足が早くて1番向きなので、1番と4番が入替ることは度々ありましたが、基本この並び。ここでイワン・ハップの打席率が.255もあるのに
大谷選手の得点圏での打席率は0.188しかないのです。
これが大問題ではあーりませんか?テオスカー・ヘルナンデスとの差は1割以上もあります。他のチームのトップバッターと比べても大谷選手の打席率は極端に低いので、彼の攻撃能力はチーム得点源に向かって行ってないです。
得点圏打率ではありません。
得点圏での打席率です。
チーム内の打席率だけで見ると、確かに1番に置いとけばもっとも打席数が増えますが、その内の有効打席数は極端に少なくなってしまうというのが現実。よく考えて頂きたいのですが大差が付いた試合の最終打席。10対0で勝っているとか、逆に10対0で負けているとかの最後の最後に1番まで回す必要があるのでしょうか?試合はもう決まっているのです。そこで何とかして大谷選手に打席を回したとしても、何が得られるのでしょう?意味がないじゃないですか?ロバーツ監督はこの最終打席を重視しているのです。然しながらそんなことに目を向けるよりももっと大事なことがある。つまりは「有効打席数」ですね。上記画像で注目して頂きたいのはメッツのピート・アロンソ選手の打席数。彼はこの日まで91試合出場で、大谷選手は90試合出場。どちらも出ずっぱりで尚且つ常に同じ打順にいるからよく分かるんですけど、アロンソが1試合多いのに打席数は18少ない。つまり同じ試合数だったら22違う訳で其れを倍にすると約40打席の差がある訳です。これが先ほどの40打席数の根拠なのですが順番に
年間162出たとして
1番打者740打席(4.6平均)
2番打者727打席
3番打者713打席
4番打者700打席としましょうか。大体こんなもんでしょう。
得点圏の打席率大谷選手が0.188で鈴木誠也選手が.291となってますので1割の差があるとすると
得点圏での打席数⇒有効打席数は
1番打者740×0.188で139打席
2番打者727×0.230で167打席(2割3分と想定)
3番打者713×0.291で207打席(鈴木誠也想定)
4番打者700×0.300で210打席(3割想定)
1番バッターと3番バッターとの比較では
1番は総打席数が27多いけど有効打席数が68少ない。
3番は総打席数が27少ないけど有効打席数が68多い。
総打席数は多いけど、走者がいる状況。スコアリングポジションに走者がいる状況が激減する訳。この辺のところは良く考えねばならんのですけど、試合が決まった後の1打席を重視するよりも、1回、3回、5回、7回の奇数イニングで走者をいっぱい貯めて大谷選手に打席を回した方が相手は嫌だと思うよ。野球とは相手が嫌がることをするゲームである。走者なしで大谷選手にソロホームランをガンガン打たれても致命的なダメージは受けない。満塁や走者2人で長打を浴びる方がダメージは深い。どちらが恐いかといえば誰の目にも明らかなので今の状況は全く好ましくありません。口に出しては言わないが、ドジャース以外の監督さんは大谷が1番に座ってくれてありがとう。随分と助かってると思う。
1回の表とか裏にソロホームラン打っても試合には勝てません。
初回に3点以上入ると勝率は8割を越えます。3番に置いとけば1回はソロが2ランになったり、3ランになったりするわけですからこの違いだけでも大きいですね。走者が1人でもいると初回ホームランの勝率は上がるけど、ソロでは勝率にはさほど影響しない。この2年間のドジャースの野球を観てるとそういう事を痛感するけれど、何故ロバーツは其れを鑑みない?????おはようロバーツなんて言ってる場合じゃないよ。
おはようロバーツじゃなくて⇒
見ろよロバーツパチンコビレッジを
1度で良いからロバーツ監督にはこの記事を読んで貰いたいけど、本当に良い打者には総打席数を考えるのではなくて、有効打席数というものを考えて頂きたい。其れがチームの得点能力に貢献するはずだから大谷選手が160得点を稼ぐよりも、彼が160打点を稼いだ方がメリットは大きいのよ。こういうことを考えるのがID野球であって、ID野球的な考え方をパチンコに取り込んだのがIDパチンコですよ。
ID野球
IDパチンコ
IDって大事ね。これからも私はこのような考え方でパチンコに取り組んでいくけれど、パチンコに1番重要なのは、期待値ではなくてID。期待値が大事な時代は客滞が取れて、終日打っても大して負けなかった環境ですね。今は期待値が高くても1日に20万負ける時代だから期待値を追いかける必要もないし、長い時間やる必要もない。まあ君たちにIDパチンコの恐ろしさをとくとご覧に入れますよ。去年の11月16日みたいな出来事が日常的に起こる事。其れを狙ってできる事。其れを狙ってできるのはこの日本には私しかいないので
統計学の恐ろしさを
見せつけてやりますよ。
今年の大谷選手の絶不調が、投手をやることによる疲労というのは間違いなさそう。
今年初めにホームランを60本打つと予想したけれど、打率と打点は全く予想できなかった。其れはロバーツ監督が彼を何番で起用するか分からなかったからですが、もうひとつDHプラス投手という労力がどれほど打撃に影響するか分からなかったから。投手をやる事でどれだげ打撃成績が落ちるのかは分かりませんが、どれほど落ち込んでも私は投手と打者の両方をやって欲しいです。其れが本人が望んでることだろうし、本人の望むようにプレイし続けて欲しい。どれだけ打てなくなっても大谷選手を応援する気持ちに変わりはないし、彼の凄さにも変わりはない。ただひとつだけ考えることがあるとすれば
打順は1番ではなくて3番という事だな。
彼を3番に据えた時の1年間を見てみたいし、そうなった時に私が今日書いた記事の信憑性も理解できるだろう。
読めよロバーツ
パチンコビレッジを
コメント
英訳でもしますかね笑。
僕は2番より派ですね。
第5打席が2番3番は回ってこない可能性がある。ロバーツの言い分もわかる。
でも1番はないですね。盗塁をしなくなったただのホームランバッターの大谷に1番は勿体なさすぎる。
特にピッチャーやってる時に1番とかヤメてくれいという感じ。
まだ5回未満ですがピッチャーやった時初回でヒット見た記憶ねえぞ。
at batの回数にしても去年の試合においてドジャースというチームが1番、2番、3番に5打席目、6打席目を持って来れた割合を比較して欲しい。割と2番には持って来れる。ていうかそんなの怖がるような薄っぺらい打線ですかね?エンゼルスじゃあるめえし。
2番はどうですか?1番が塁に出てHRでもよし。1番がアウトになっても大谷が長打を打って3番がヒット打てば大谷の足ならまず先制できる。いいとこ取りできると思うんすよね。
まあ2番でも良いですよ。1番よりは遥かに良い。
でも2番も得点圏打席率はかなり低いからねえ。
私としては3番大谷は譲れないっす。
大谷が2番なら1番は誰っすか?