ホールコンピュータデータ基礎編
皆さまいかがお過ごしですか。去年末から規則のことについて色々と書いてきましたけど、これは私自身の勉強ということもあるけれど、こういう公共の場で記事を提供している身としてはまとめをしておきたいという強い思いからです。皆規則のことを勉強していない。何も知らない。何も知らないくせに店が「法令で禁止している」とか、サイトで「法律違反」だと大騒ぎすると、其れに便乗する人が出てくる。そんなことに便乗するよりも、今の遊技機の一撃性を問題視する方がよっぽど重要なのに、そいつらの頭ん中には連チャンのことしかない。其れでは困るからと思ってまとめをしておきたいと思ったからこそ。規則のことはおおむね書いたつもりだから、今度は本丸のことにも触れてみたいと思うようになりました。本丸とは「ホールコンピュータ」のことです。これよりしばらくパーラーモンスターハウスで学んだことを再現していきます。2003年当時の内容なので、現在のホールコンピュータとは異なるかも知れませんが、基本ホールコンピュータのデータソースは変わらないので通用すると思ってます。
本編はデータ研修基礎編とデータ研修応用編からなる資料ですが、まずは基礎編から。
<ホールコンピュータの基礎知識>
お店(企業)を維持管理していくためには様々なことを管理していく必要があります。この各種管理項目の中で、遊技台に関する情報はホールコンピュータのデータとして表されている。例えば割数もそのひとつです。遊技台の様々なデータについて触れる前に、ここでホールコンピュータについて、少し掘り下げてみましょう。
(1)ホールコンピュータの役割
ホールコンピュータは
①ホール内の情報を収集する。
②ホール内の情報を管理する役割を担ってます。
其々代表的な項目をあげると①ホール内の情報収集として
1.メイン情報
売上情報、遊技台情報、計数器(景品)情報
2.サブ情報
トラブル情報、不正情報
②ホール内の情報管理としては
1.メイン昨日⇒売上管理、遊技台管理(出玉管理)
2.サブ昨日⇒トラブル管理、不正管理
このように分類すると考えやすい。
其々の情報は遊技台周辺の機器からホールコンピュータに収集、処理されます。
(2)ホールコンピュータの仕組み

(3)遊技台の情報管理
昔は遊技客が何発発射し、何発を払い出したかという情報を人の手で調べ、遊技台が現状どうなっているか、管理をどうするかを考えていた。ところが遊技台の情報は、1店舗当たりの設置台数及び1台当たりの情報数が増えたため、人による情報収集及び管理が難しくなり、コンピュータによるところが大きくなった。ただしコンピュータの情報は、遊技台を色々な角度から分析した結果を数字として表してはいますが、まだまだ最終的な判断は人が行っています。このため単に数字合わせにならないよう注意が必要です。
また遊技台ハンドルの不具合や玉飛びのバラツキなど、遊技客に不満を与えるような事でホールコンピュータに入力されない情報もまだまだ多く、日々人による管理と監視を必要としています。
(4)遊技台の情報
遊技台から出力されるデータには様々なものがあるが、このうち玉数に関係しているものには、アウト、セーフ、売上玉、景品玉の4種類があります。
アウト玉⇒遊技台が発射した玉数
セーフ玉⇒遊技台に補給した玉数
売上玉⇒遊技客が借りた玉数
景品玉⇒遊技客が景品に交換した玉数
其々の玉数を遊技台の状況によって分けて処理し、管理することがコンピュータの役割です。
(5)基本データ
データ管理とは遊技台の状況に応じて、アウト、セーフ、特賞等の遊技台から出力される情報を分けて管理することです。其々のデータの意味を理解しただけでは、データを100%理解したとは言えません。データを読み、反省、分析し今後の営業に生かしていくことが重要です。


Sはスタート
Tは特賞(大当たり)
Aは玉が増えること。確変中
Bは玉が減ること。飲まれ、嵌り
Yは出玉
Oはアウト
(6)出玉グラフ
山と谷の関係が逆になってるので要注意です。
ホール関係者は我々とは逆の形でグラフを見ているんですね。


(7)粗利管理⇒割数管理
割数とは売り上げに対して、どれくらいの景品を出したかを表したもので、ここからお店の収支が算出できます。割数の計算式は売上金額に対して、景品金額の比率で粗利を管理する為に、昔から利用されている公式で割数の基本となります。
①割数には
1.機械割数(営業割数)
2.景品割数(閉店割数)
3.原価割数
3種類があります。
1.機械割数
割数は景品で計算しますが、営業中ではまだ景品に流していない玉も多いので割数がつかめません。これでは営業中に損してるのか、儲かってるのか分かりません。そこで遊技台の差玉から割数を算出することができます。
機械割数⇒((売上玉-(±差玉))÷売上玉
ここでの差玉とはプラスはセーフ引くアウトがマイナスのこと。
マイナスはセーフ引くアウトがプラスのこと。一般的な感情とは逆になります。これは店側から見た赤字・黒字ですね。
等価店では、店が儲かっていれば割数は1以下の数字。損していれば割数は1を超えます。従ってこの公式はお客様目線からみると
機械割数⇒((売上玉+(±差玉))÷売上玉となる訳です。お分かりでしょうか?
差玉の考え方がアウトよりセーフ多い時+だとするとこうなるのは当たり前ですね。
2.景品割数
営業が終了し、遊技客が全員持ち玉をJCに流し終わるか、若しくは貯玉して帰れば景品割数を見ることができます。基本的に全店割数だけを見るもので、機種ごとの割数は機械割数を見て判断します。
遊技機単位の割数は機械割数
店単位の割数は景品割数
景品割数⇒景品玉÷売上玉
等価営業の場合は、景品割数が1を超えれば店の損失。1以下になれば店の設けです。※電気代、人件費は別。
3.原価割数
実際の景品金額を算出するために、原価率を使用して算出する割数
原価割数⇒景品玉(景品金額)×原価率÷売上玉
②損益分岐割数
割数で表示される数値だけで粗利金額を知ることはできません。店ごとに交換率が異なり売上玉も異なるからです。1000万円の売上で1400万円の景品を出すと14割と表現します。交換率の関係で1.4倍の景品を出しても利益が出ることもあります。交換率が異なれば損益分岐割数が異なり、其れに依って粗利金額が変動します。粗利指標である割数を判断するにはこの損益分岐割数を知る必要があります。
損益分岐割数⇒交換玉数÷貸し玉数
30個100円の店は3.3÷4で0.825
27.5個100円の店は3.63÷4で0.9075
パチンコは換金が合法化されていないので換金をするには一旦特殊景品と呼ばれる景品に交換して、其れを替場で買い取ることで換金をしています。その特殊景品が流通することで換金することに対して手数料が発生します。この手数料はお客様が負担することになります。パチンコホールは割数を下げて手数料を客に負担を求めるか、若しくは換金所で手数料を差し引かれた金額を受け取る事で客に負担を求めています。
店にとっての損益分岐割数とは
損益分岐割数⇒貸し玉金額÷仕入れ金額
③誤差玉について
閉店後に機械割数と景品割数はほぼ一致します。
((売上玉-(±差玉))/売上玉≒景品玉/売上玉
ということは分母が同じですね。分母を無視します。
売上玉-(±差玉)≒景品玉
ということは、景品玉とは売上玉と差玉とで構成されます。
このことを理解して頂いて比較していくことで売上玉、景品玉、アウト玉、セーフ玉の誤差を把握することができます。
売上玉-(±差玉)-景品玉が誤差玉ですね。
プラスの誤差玉⇒機械割>景品割は正常です。
マイナスの誤差玉⇒機械割<景品割は異常です。
一般の営業でプラスの誤差玉は、ホールに落ちたパチンコ玉があるため問題にはなりませんが、マイナスの誤差玉は問題です。考えられることは不正が行われています。パチンコホール様はこのようにして、従業員か客の不正を見抜いているのです。
アウトボックスに無数の玉を流す⇒プラスの誤差玉
アウトボックスを強制的に玉詰まりさせる⇒マイナスの誤差玉
アタッカーを強制的に開けて無数の玉を流す⇒マイナスの誤差玉
アウトボックスに入らずにこぼれ玉が発生する。アウトボックスに玉が詰まってアウト玉が正常に計数されない。
このような環境を嫌がるため、パチンコホールはアウト計数ボックスには殊更神経使うのです。
④客滞率について
割数は売り上げが大きく影響を及ぼします。その売上は遊技客のねばりによって変動し、そのねばりの指標となるのが客滞率です。1回交換を100%として遊技台で遊技客が遊ぶ時間が長くなることを表す計算です。
客滞率⇒Bサ÷売上玉
客滞率と割数の関係は
客滞が上がれば売上が落ちて割数は上がる
客滞が下がれば売上が上がって割数は下がる
従って釘調整も客滞率に合わせて行います。
※等価営業の時です。

①から21までの答えをコメント欄に書いて下さいませ。こういう練習をしておくと将来役に立ちます。
えーと。この中でいうと多分⑦が1番難しいんで悩むと思うんですけど、是非ともトライして下さい。ベースという考え方がしっかりできている人には答えられるはず。ベースは案外難しい言葉なんですけど、⑦の問題が解けない人はなかなかパチンコが上手くならないと思います。どうぞよろしくです。今日提供した練習問題は当時パーラーモンスターハウスで朝番のあと、データ研修をした時に出題されたもの。私は全問解くことができました。皆様も解いて下さい。




コメント
とりあえずこれだけお願いします。
練習問題
①-977
②3826
③3894
④133%
⑤4972
⑥-452
練習問題2
条件から
1日に右打ち以外は3万個打ち込んでいる。
つまり300分の遊戯。
あたり以外のセーフ玉は15000
これを300分で割ると1分あたり50のセーフ玉がある。
⑦50
3000円遊戯する時まずは3000÷4=750玉得られる。
7.5分の遊戯で375玉得られる。
3.75分打ち込めるのでその間187.5玉得られる。
1.875分打ち込めるのでその間93.75玉得られる。
つまり
等比数列の足し算。
7.5+3.75+1.875+...
7.5×n/2
等比数列の和の公式より
⑧=15×(1-1/2のn乗)
nはどこまでも続き、15に限りない値となるので
⑧≒15ただし15よりも小さい。
1時間打ち込む時、60分なのでアウト玉
6000個内セーフ玉が3000個。
3000個分の投資で済むので3000×4 = 12,000
⑨12000円
頭ええじゃん。
等比数列はやらなくてもよかですよ。
単にBサをB%で割れば良い。
この辺の考え方は後日記事としてUPします。考えて下さいといっときながら、ベースに関するお話は其れだけで「特別寄稿」みたいな感じで説明していきますのでよろしくです。
練習問題3
セーフ-アウトは70000なので-70000
売上玉は120000個。
なので(120000+70000)÷120000=19/12
⑩19/12
景品玉は180000個。
なので
⑪3/2
(120000+70000)-180000 = 10,000
⑫10000
出球率はセーフ/アウトなので
⑬89/82
練習問題4
差玉は-60000
売り上げ玉は165000なので
225000÷165000=15/11
⑭15/11
219500÷165000=439/330
⑮439/330
900000/840000
⑯15/14
165000+60000-219500 = 5,500
⑰5500
稼働率とは実際の稼働時間/稼働可能時間×100
稼働可能時間は12時間。
問題は20台で8400分の稼働。なので1台あたり420分。つまり7時間の稼働となる。
⑱7/12×100=58.3%
売り上げ玉250万玉
景品玉350万玉
(250万+875000)÷250万
⑲1.35
⑳7/5
㉑250万+875000-350万はマイナス。
うーん
全部当たってますね。
考え方も示してくれてありがとう。説明するまでもなかったよ。
にしても、流石国立大学。
一定のハードルを越えた人間には、一定の力が備わっている。高校時代に真面目に勉学に励んできた人間は、その後の人生も「流石」ですな。
私としてはできない問題があることも想定してましたが
完敗やね。