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50音 (2208/2436)

モスラⅠ

平和

発表時期
1983年
種別 その他
玉貸機
現金機
賞球数オール13

特徴的な役物と継続の楽しさで長期稼働を実現した電役機。

左右落としに入賞すると役物上部の羽根が1秒開く。拾われた玉が下段中央にある丸い穴に入ると大当たり。役物中段の羽根が8秒(8カウント)開いて出玉を獲得する。大量出玉のポイントは、中段の羽根が開いた際に玉が中央にどのくらい寄りやすいか、だ。釘調整によって継続率が左右されたのである。

『モスラⅡ』は羽根の開き方と役物の一連の動きが大変ユニークで、写真の状態が役物中段の羽根が開いた状態、つまり大当たり状態である。大当たり中、8秒もしくは8カウントするまで羽根が開くが、それと同時にその下部にある部分も動き、丸い穴部分の上に玉を停留できるようになる。中段の羽根に拾われた玉の多くはその開いた羽根の奥にある飛び込み入賞口に導かれるが、羽根から中央に玉が流れれば停留される。これが8秒もしくは8カウント後に羽根が閉じると同時に解除されてV入賞するから、その連鎖で無限の出玉の可能性もあるわけだ。

パチンコ雑誌編集者の役得

 

振り返れば10誌以上のパチンコ雑誌の編集に携わってきたものだが、パチンコ雑誌の創成期は何でもあり。編集長が大してパチンコに詳しくなかったり、パチンコなんて釘が甘ければ勝てるだろうくらいの認識しかない編集スタッフが多かった。そのような中、デジパチをボタンで攻略していたパチプロや、ジグマで何年も通い続けていたパチプロが多くスタッフに加わるようになり、いわゆる攻略誌としての地位を築いていくことになる。

 

個人的には各パチンコ台の攻め方や攻略法をメインに掲載するのがパチンコ雑誌の王道ということに異論はなかったけれど、過去に大ヒットした懐かしい機種や、地方に行かないと打てないパチンコ台なども紹介したいと考えた。

過去にヒットした機種、それは『ゼロタイガー』や『フィーバー』といった機種である。そういった機種を誌面で、自分の経験を踏まえながら書くことが実に楽しかった。また、どこのパチンコ雑誌もやっていなかった旅打ち企画を編集長に認めさせて実現したのも嬉しかった。

 

その旅打ち企画で打ちに行ったのが『モスラⅠ』である。当時、新潟県は珍古台の宝庫であり、古町あたりのパチンコ店に入ると東京では見たことがないパチンコ台が数種類あり、驚きとともに強い関心を持った。昭和末期の頃の話である。

恐らく東京都にはこの『モスラⅠ』(兄弟機の『モスラⅡ』も)は設置されておらず、私はパチンコ雑誌のスタッフにもかかわらず見たことも打ったこともなかった。地方出身のスタッフが「『モスラ(Ⅰ)』という面白い機種がある」との情報をくれたから、新潟県まで打ちに行ったわけだ。

 

すでに稼働期間が長くなっていて盤面は一部が削れ、役物の動きには緩みが見られる。しかし、効果音やランプ類はしっかりしている。遊技方法もわからずに打ちに来たけれど、それがまた新鮮で楽しい。何よりも大当たり時の下羽根の開放と、停留のための役物の動きが素晴らしい。どんな風に考えればこの役物を作れるのだろうと大いに感心した。

 

まさにパチンコ雑誌スタッフの役得という感じで実戦した『モスラⅠ』。

実機に触ったのはこの時だけ。

実機を見たのもこの時だけ。

 

もちろん、旅打ち企画としての取材だから原稿を書いた。

その後、名機紹介というような形でも記事を作成した。

後日、過去のヒット機種特集でも『モスラⅠ』を取り上げた。

それ以外にも、いくつかの媒体で『モスラⅠ』について取り上げた。

そしてまた今、こうして原稿を書いている。

 

あの日、あの時のたった1回の実戦で小銭を稼いでいるのだ。

モスラⅡ
賞球数オール13

盤面下部のゲージ構成が異なる兄弟機がある。ゲーム性は同じ(ただし、当時は地域によって仕様が異なることがあった)。

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