球団より球場で選ぶ
今年のMLB使用球は意図的に反発係数を低くしたようで「飛ばないボール」だそうです。ただ飛ばないといっても100m当りにつき1.2mの距離減なので極端に飛ばないってほどのものじゃありません。その代りといってはなんですが、ストライクゾーンの四隅については今までよりもストライクを取らないという方針の元やってるみたいなので帳尻が合うと言えば合うけれどそういうのはどうなん?って思いますね。2022年も飛ばないボールを使ったけど、アーロン・ジャッジは62本塁打したし、今年のカル・ローリーも100試合で39本塁打と絶好調。打ちまくる人は多少反発係数が低下しても打つんでしょうけど、影響を受けたかな?って思える人も存在。
其れに該当したとは言い切れないけれど、ハード・ヒット率激低なのがこの人
韓国の至宝
韓国のイチロー「イジョンフ」様であります。
イジョンフがメジャーに来てから500打数を消化しました。MLB入団からの500打数はその後のキャリアを予測させるに値すると思っているけど、そこまでの成績を大谷選手とイジョンフ選手で比較してみました。結果は歴然で大谷さんよりも遥かに低い数字に留まってるんですけど、正直この数字は異常ですね。韓国ナンバー1のスラッガーという触れ込みでKBOからMLBに来た訳ですからもっとやれると思ってたけれどこのざま。有り得んて。
大谷選手
打率0.294、本塁打35、打点97
イジョンフ選手
打率0.250、本塁打8、打点49
ホームラン1/4、打点半分は兎も角として打率でここまでの差が付くのは異常。左打者で足が速いとくれば内野安打も其れなりに。其れなのに2割5分ってなにそれ。何でここまで打率が低いんかなあって考えていたけれど、やっぱり強い打球が打ててないんですね。KBOの試合球の方が反発係数がかなり高かったんだろうなあと想像しますけど、MLB球は元々そんな反発係数髙くないし、かてて加えて今年低反発球を使っているので尚更駄目なのかと思う次第。まあ反発係数と結びつけることに反論はあるかも知れませんがね。ここまで酷いと疑ってしまいます。
ただひとつ注目すべきは三振の数
確かにイジョンフはバット取扱いの達人三振少ないです。然しながら三振が少ないがこそもっと打率は高くあらねばならないのです。ここが一般的なファンと僕との違いで、三振の数と打率の関係性は重要。大谷選手は514打数で153三振なので
<大谷翔平>
バットに当った時の打率は
361打数151安打⇒0.418
BABIPは
326打数116安打⇒0.356(HR除く)
<イジョンフ>
バットに当った時の打率は
453打数128安打⇒0.283
BABIPは
445打数120安打⇒0.270(HR除く)
バットに当たった時の打率は単純に打数から三振の数を引いたもの。更に、打数と安打から本塁打を除いたものがBABIPですね。
※BABIP⇒Batting Average Ball in Play
バットに当たった時の打率が2割8分って低すぎますね。恐らくハードヒット率が低いんでしょうけど、スイングスピードが足りなさ過ぎてメジャーレベルには届いていない。三振をしないことで辛うじて打率2割5分打ててるけど、其れがなかったらクソレベル。NPBかKBOでしか通用しないような打撃技術なのでもう無理だと思いますね。打球が速くないとメジャーの守備では内野の間を抜けて行くのは難しく外野に飛んだ打球もフェンスオーバーとか2塁打、3塁打になり難い。足が速いから3塁打8本打ってますけど、これは球場の特性にも依る。
松井、吉田も1年目の500打数までだと2割9分くらい打ってましたね。
鈴木誠也は1年目打率低かったけど、彼は右バッターだから比較しづらい。やはり左打者で比べんとアカンと思うけど松井、大谷、吉田が0.290打ててるのに、イジョンフが0.250というのは悲しい。彼は韓国のイチローなんかじゃない。ただの野球選手だ。
彼がサンフランシスコと契約した時に、その時点でああ本塁打は捨てたのかと思いました。ホームランは捨てても彼の持ち味が消えることはなく、守備と走塁。肩と足。打撃技術で光り輝くんだろうなあって期待はあったけど、其れもはかない夢。もうメジャーでは通用しないからお父さんと一緒の球団でプレイした方が良いと思う。来年はホームランテラスできるから日本で20本は打つ。
オラクル・パークはMLB30球団で最も本塁打が出にくい球場です。
だからホームラン打てないのは仕方ないけど、BABIPとかバットに当たった時の打率がこの程度ではお話にならない。500打数を消化した時点でこの程度では、この先大化けすることはなさそうです。大谷選手だって、最初の500打数で3割35本100打点に迫る成績を残しています。この数字を見れば、彼が将来三冠王を獲るだろうと思っても何ら不思議ではない。其れに比べて韓国の至宝はどうよ。
(1)打球速度
(2)打球角度
(3)コンタクト率
この3つで打者の打撃成績はほぼ決まります。無論ツキに左右されるのでBABIPは毎年のように上ムラ・下ムラがある。打率には運の要素に左右されるという事はあるけど、イジョンフのようにBABIPが0.270しかないというのは異常だと思う。打球速度と打球角度がよっぽど悪いんだろうなってのは想像できるけど、コンタクトが良いからといってもアテにいってるだけでフルスイングできていないのであればコンンタクト率にも疑問を抱かずにはいられない。
芯で捉えていない。
ただ当てるだけの内野ゴロが多いのか?
普段SFの試合は観戦できないので、彼がどういうスイングをしてるかは分からない。ただSF対LADがあればイジョンフの打席には他の打者以上に注目しています。その結果WBCとかオリンピックで魅せたような質の高いバットコントロールは未だ観れてないので、本来の実力が発揮できてないのかもしれんけど、メジャー投手の球威と変化球に対しては強い打球を打ち返す能力がないのかも知れない。500打数も消化してこの程度の打撃成績ならば、6年160億円とかの大型契約は必要なかった。
年間30億円近い給料もらっててこれからどうするんだろう?
やっぱり日本とか韓国の野手が向こうに行ったら、球場から球団選びをしないといけないと思いますね。松井秀喜は曲がりなりにもヤンキースタジアムを選んだし、大谷翔平もエンゼルスタジアムを選んでる。今メジャーでパークファクターが甘い球場といったら
(1)グレイトアメリカン・ボールパーク
(2)ギャランテードレイト・フィールド
(3)ヤンキースタジアム
(4)ドジャースタジアム
(5)エンジェルスタジアム
(6)アメリカン・ファミリー・フィールド
(7)シチズンズ・バンクパーク
(8)クアーズ・フィールド
(9)グローブライフ・パーク
やっぱこの辺を選ばないと
イジョンフはホームランバッターではないけれど、本塁打はまあまあ出た方が良いし、何よりも打球がよく飛ぶ球場の方が良い。メジャーで最もホームランが出易い球場はグレイト・アメリカン。ここはシンシナティのホーム球場ですけど結構狭いし何よりもフェンスが低いです。ギャランティーはシカゴ・ホワイトソックスの本拠地。2年前に大谷選手とホームラン王争いをしたルイス・ロバートのいるチーム。ヤンキースタジアムのライトスタンドはメジャー最短距離なので左打者天国。LAAとLADに関してはロサンゼルスの乾いた風が打球を遠くまで運ぶ。1年中雨が降らないロサンゼルスでホームランが出やすいのは当たり前。アメリカン・ファミリー・フィールドは私あまり詳しくないんですけど、其れでもクリスチャン・イエリッチがHR量産したから。彼がマイアミにいた頃には殆どホームラン打たなかったのに、ミルウォーキーに来てからホームランを連発するようになったからこの球場は甘いんだと思います。シチズンズ・バンク・パークはご存じシュワちゃんとハーパーがHRを連発するけれど、あまりにもHRが出過ぎるんで左中間を拡張工事したほどだから、パークファクター甘いのは確実。クアーズ・フィールドは高地1600m立地のため空気が薄くて気圧が低いから打球が物凄く伸びる。その割にホームランのパークファクターは其れほど甘くないんだけど、打球が伸びて2塁打、3塁打がよく出るからイジョンフにはうってつけ。グローブライフのパークファクターは甘くないんだけど、この球場における大谷選手のセンターから左中間への打球を見てるとやけに伸びるので、もしかしたら東京ドームみたいに低気圧となる要素があるんかも知れん。ドームだけど打球がよく飛ぶ球場です。
この辺の球場を本拠地にしている球団を選ぶべきだったと思いますね。
オラクル・パークはあまりにも打球が飛ばないのでイジョンフ選手にとっては辛いと思うし、そこを本拠地にしている球団を選んだからこその低打率なのでは?と思ってますけど、覆水盆に返らず。これからの日本人野手は行きたい球団を選ぶ時は、球団ではなくて球場ファーストで考えた方が良いでしょう。大谷選手も松井選手も選んだ球団の本拠地は、メジャーでトップクラスのパークファクターが甘い球場。ヤンキースタジアム、エンゼルスタジアム、ドジャースタジアムだからこその
パフォーマンスと考えるべき。
大谷選手がドジャースではなくてジャイアンツを選んでれば50-50のような活躍は限りなく難しかった。オラクルパークは海からの逆風ってこともあるけど、風は常に逆風ではないから其れだけの理由ではありません。海よりも低い位置にあるので気圧は高いし、海の近くで湿度は高い。かてて加えて右中間は広くてフェンスが8mもあるという事でセンターから右は殆ど本塁打になりません。そのような球場を選んだことも、今の不調の一因ではないかと想像するけれど、このまま行ったら本当にシーズンオフには放出って事も話題になると思うし身の保証はないと思う。トレード拒否権、マイナー拒否権が織り込まれてるかどうかは知りませんが、いかなる手段を用いてもジャアインツは次の事を考えるはず。くれぐれも打者有利の球場を選んでください。
(1)グレイトアメリカン・ボールパーク
(2)ギャランテードレイト・フィールド
(3)ヤンキースタジアム
(4)ドジャースタジアム
(5)エンジェルスタジアム
(6)アメリカン・ファミリー・フィールド
(7)シチズンズ・バンクパーク
(8)クアーズ・フィールド
(9)グローブライフ・パーク
1から9までは順に
(1)シンシティ・レッズCIN
(2)シカゴ・ホワイトソックスCWS
(3)ニューヨーク・ヤンキースNYY
(4)ロサンゼルス・ドジャースLAD
(5)ロサンゼルス・エンゼルスLAA
(6)ミルウォーキー・ブリュワーズMIL
(7)フィラデルフィア・フィリーズPHI
(8)コロラド・ロッキーズCOL
(9)テキサス・レンジャーズTEX
村上、佐藤輝明、岡本選手はこの9球団以外選んではダメ。