誤算
MLBも残り僅かになってきてあと2週間くらいで終わりです。今年もMLBビレッジとして好き勝手なことを書いてきましたが、其れももうすぐ終わり。寂しいですね。まあ野球に関心がない人は野球の記事を読んでもピンとこないと思うけど、野球に関心がある方なら私が言うてることもある程度は分かるはず。4月から9月までは私の頭ん中はMLB一色で、9月の半ばからはMリーグのことで頭ん中が手一杯です。もうすぐMリーグも始まりますよね。
メジャー・リーグが佳境になる中で、選手たちは毎日激しい戦いを演じてる訳ですが、今年に関してはちょっと素直にリスペクトできない点がありました。まあ仕様というか制度に関する不満とか、選手よりも監督に対する不満とかです。勿論応援しているチームの成績が振るわないってこともあるんですけど、弱いチームを応援してるのは今に始まった事じゃないし2018年以降はずっと弱いチームを応援しています。無論去年のLADに関してもレギュラー・シーズンの戦いぶりは王者というよりもどちらかと言えば、勝ち試合を落としまくった弱者の印象。運よくポスト・シーズンを戦いぬけたからワールド・シリーズ・チャンピオンみたいな扱いを受けたけど実態は薄氷。
今年は其れに輪をかけて薄氷を踏む思いだけど、何でこんなに弱くなった?
おかしいっすよねえ。
去年1年間LADの試合を観てきて、足りないものは左の先発と左のブルペン。
そのためにスネルとスコットを獲得した訳だけどどっちもダメ。スネルに関しては前半殆どいなかったからよく分かってなかったけど、最近の投球を観てると全盛期の其れには遠い感じがする。サイ・ヤング賞2回獲った時の投球は観てないから知らんけど、今年のスネルの内容ならあんまり期待できないレベルと思う。スコットも打たれまくってるので大谷選手を完全に封じ込んだ年のような投球とは違うのかなあって思うし、今年のスコットは荒れ球が荒れなくなったので持ち味を失ったのかも知れん?今までは荒れ球だから抑えてたけど、今年のスコットはやけにコントロールが良いんで打たれます。まあコントロールが良いから抑えられる投手もいれば、制御できないから相手も打ち難いってこともあるんでその辺はむずいっす。
例えば
ベシアとかキハダのような感じ。
このふたりも制球悪いんで、フォアボール多いけどランナーを出しながら抑えてる感じ。其れが制球が良くなれば多分打たれ出すんだろうなあって思う。投手と打者の関係ってよく分からんですわ。兎に角左投手が不足してたので、左を2枚補強したんですけど、全然補強になってなくてスネルとスコットが全然使えなかったのは大きな誤算でした。左投手の場合
先発なら
マット・ボイドCHC
クリストファー・サンチェスPHI
ヘスス・ルサルドPHI
デービッド・ピーターソンNYM
ニコラス・ロドロCIN
ブルベンなら
エイドリアン・モレフォーンSD
スネル、スコットにはこのクラスの役割を期待していましたが結果はさに非ずでさっぱり。補強したつもりの左の2枚が機能しなかったってことがまず最初の誤算でした。その次の誤算は右投手。
右の先発ローテもさっぱり。今年は山本、大谷、佐々木、グラスナウ、ゴンソリン、メイの右6枚が先発投手として機能するだろうというのが下馬評だったけど、グラスナウ怪我で早々に脱落。ゴンソリン怪我で離脱。メイは使い難い投手。佐々木怪我で離脱というよりはこの人なんしに来たん?って感じ。結局右のローテは山本ひとりしか機能せず。今となっては山本、グラスナウ、シーアン、カーショウ、スネルの5枚が機能して偶に大谷選手って感じですが
右の6枚のうち5枚欠けたっていうのは誤算ですね。
まあ大谷投手は最初からフルメンバーには入ってないし脱落ではないですが、それ以外の5人は脱落って感じの大誤算。メイはまあまあ先発として投げてくれたけど、この投手はLADには要らないかな。何でかというとスライダー軸の投手だけど、曲がりが大きすぎるからちょうど良いところに投げ込むのが難しすぎて没。右打者の真ん中から外に曲げると、曲がり過ぎてボールを見切られるしインコースから曲げると打者に近づき過ぎてデッド・ボールんなるから。メイは良いピッチングをしてても四球と死球で一気にランナー貯めて大量点取られるってことが頻繁にあるので、この投手は使いずらいですわ。ゴンソリン怪我から復帰したけど、復帰してすぐに怪我して今シーズン離脱だし、グラスナウ開幕直後に離脱して戻ってくるのに4ヶ月くらいかかったもん。右の先発山本さんしかまともに働けなかったから。これが第二の誤算ですね。
第一の誤算は左の2枚
第二の誤算は右の先発
ブルペン陣も相当に弱いっす。右のフィリップス怪我で1年間離脱。トライネン前半4ヶ月離脱。コーペックも怪我で出遅れ4ヶ月離脱。イエイツ期待してたほど働けず。ストライク入らずイライラするし、ストライク入っても大した球威ないので結構打たれてる。これで右のブルペンも4人が期待外れ。唯一カスペリアスだけが右のブルペンとして年間機能。これだけ右のブルペンがいないと6回以降を抑えきれない。勝ちゲームを落とした大きな要因となった。
左のブルペン、バンダとベシア、ドレーヤーが頼りで結構抑えてくれたけど、左で最も期待してたスコットが打たれまくって没。
第三の誤算は右のブルペンが殆ど崩壊したってこと。フィリップス、トライネン、コーペック不在はかなり痛い。
第一の誤算は左の2枚
第二の誤算は右の先発
第三の誤算は右のブルペン
中継ぎ、抑えとして右のブルペンを相当補強せなアカンのは分かってるけど、手が打てるのは来シーズン以降。今年は既に手遅れだし打つ手がありません。
外野の2枚。テオスカーとは契約するんじゃなかったよ。股関節怪我したからダメなんだろうけど、本当にそれだけの理由でしょうか?去年は単年契約だったため複数年勝ち取るために相当な決意を持って1年間フルに働いてくれたけど、今年3年契約を結んだものですから安心している気がしないでもない。長期契約を勝ち取ると勝ち誇ったみたいになって落ちぶれる選手を沢山見てきたからそう思う。ケガの影響否定しませんが何せ走れない。走れないから守れない。ライトの守備深過ぎ。ライトの前に落ちるポテンヒットで何試合落としたか分かりゃしない。テオスカーの守備がここまで酷くなるならアクティブ・ロスターには置いとけない。打撃内容も去年より悪いし彼のパフォーマンスの低下はチームに悪影響を及ぼしている。コンフォートは全然快適じゃなかった。守備は其れほど悪くないけど、足は遅いし打撃はさっぱり。400打数近くまで打たせて2割打てんバッターはアクティブ・ロスターには要らない。外野手3人の内、二人が役立たずではかなりシンドイ。テオとコンフォートが駄目で負けた試合がいくつもあったよ。
第四の誤算は外野の2枚。右翼と左翼
ドジャースは強い強いと思われてますが、其れは膨大な資金源を投入してのFA補強だと思うんですね。然しながらメジャー・リーグのアクティブ・ロスターの枠は投手13人、野手13人と決められておりいくらお金を使って戦力補強したとしても、その膨大な戦力、選手を毎試合フルに使えるわけではありません。特に大金をかけて維持したスター選手は時にチームを鼓舞し、チームを牽引する大きな力となりますが、その一方でスランプに陥った時。加齢により衰えがきたときプラスどころかマイナスに作用します。LADの場合、大谷、ベッツ、フリーマンの3人は怪我さえしない限り何があってもスタメンを外すことができずチーム運営の柔軟性を殺してしまいます。
(1)大谷選手が大不振に陥ってもDHは大谷選手以外無理でしょう。
(2)ベッツが今年は大不振に陥ったけど1,2番以外の打順には座らせませんでした。
(3)フリーマンの脚力には明らかに衰えがある。ゲッツーの危険大なのに3番に座るのはどうかと思う。
この3人に衰えがきたときLADのチーム力は落ちると思うけど、今年は明らかにベッツの打撃には衰えがきたと感じました。来年以降は分かりませんが、今年に関してはスイングが弱くスタンドまで届かない。打球速度の低下が本塁打現象、打率低下につながってると思うし、ベッツの大不振はLADの攻撃能力を低下ならしめました。ベッツが2番に居座ったおかげでかなり得点能力が落ちたと思いますね。
第五の誤算はベッツの大不振
厳密に言うとこの3人に関しては、大谷選手の攻撃能力も第六の誤算になると思うんですけど、彼の場合は今年投手復帰の年で投手をやることに依る打撃力の低下⇒その代り投手力のUPになってるから。投手力の底上げを考えると、攻撃力が多少低下してもやむを得ないかなとは思う。ベッツほどの不振ではないですけど、大谷選手もまた攻撃性能はかなりダウンすることになりました。
兎角この3人に関しては攻撃力が落ちても、スタメンから外せないというのがLADの弱みでもあります。
ここまでが誤算というお話。獲ってきた選手が思いのほか働かなかったとか、今いる選手の力の衰えというのは誤算とは言うものの勝負の世界では日常茶飯事で有り得る事。然しながら当初怪我で出遅れていた選手たちが戻ってきた8月、9月の戦いでは選手のせいというよりもベンチのせいで負けたという試合が目立ちます。テオスカーの緩慢な守備で負けた試合も、打てないコンフォートを使い続けているのもロバーツ監督の起用ですから、起用した方が悪い訳です。
8月11日トロント・ブルージェイズの3連戦最後の試合⇒トライネン2本の被弾とベシア被弾逆転負け
この試合を皮切りに次から次へと勝ち試合を落とします
8/12から8/14 アナハイムでの3連敗(VSエンゼルス)
8/30から9/1ロスでの3連戦(VSダイヤモンドバックス)
9/3から9/5ピッツバーグでの3連敗(VSパイレーツ)
エンゼルスとの3戦はベシア投入がウラメ。テオスカーの守備で負けた試合もある。
ダイヤモンドバックスとの3戦最後は勝ったものの4-1から同点に追いつかれた時点で負け采配。
パイレーツとの初戦はテオスカーの守備と6回の投手交代。エンリケス替えるのが早いて
パイレーツとの最後は無意味な敬遠と捕手交代の時期尚早
8月11日のブルージェイス3連戦の最後。2連勝の後3連勝スイープできるもんだと思っていたら、3-1からトライネンが2者連続被弾して同点に追いつかれ、9回はベシアが逆転被弾。その裏1アウト満塁で大谷選手が無様な三振。
8/12は山本の大乱調。例によって四隅を突いた球をストライク取ってくれずに、ストライク取りに行って痛打されるということで大敗。2戦目3-3から大谷選手がクローザーのジャンセンから決勝ホームランを打ったにもかかわらず逆転負け。決勝ホームランにせねばならない試合だった。ベシアの乱調。3戦目はテオスカーの守備が良ければ2失点くらいで収まっていたから勝てた試合。9/1ダイヤモンドバックス3戦目は4-1でようやく勝ったわって思ったら8回表にスコットが同点3ラン打たれてあわや負け試合。この試合は8回がタナスコ、9回がエンリケスという順番だと思うけど今年のスコットには運がないらしく、不運な感じの3ランホームランを打たれて没。8回にスコット投入はやむなしだし、この試合ベンチの采配ミスはないけれどロバーツ監督の運の悪さは今年ずっと感じる。
9/3から9/5のパイレーツとの3連戦も酷い。初戦無死満塁からテオスカーの守乱で4点取られたのは痛かったけど、同点に追いついた以上は勝ち切らないと。エンリケスが四球、四球から勝ち越しタイムリー打たれてピッチャーを替えたけど、替えたバンダがワイルドピッチしてタイムリー打たれるという最悪のシナリオで3点取られたのは痛かった。エンリケスの四球2つはいずれも外角に投げた真っすぐがカットボール回転して左に流れていったのを審判がストライク取ってくれなかった。際どい球ばかりでフォアボールになったので乱調というよりは運がなかっただけ。其れを我慢しきれずにバンダに替えて更に2点取られたのはアカンと思う。投手の替え時に関しては一貫してロバーツは我慢が足りない。あと少しだけ我慢すればというところで替えていつも失敗している。
去年も感じてたけど
ロバーツ監督が投手交代して成功した例が少ない。
其して運命の9・7
山本投手のメジャー初ノーヒット・ノーラン。かと思えた試合。あと1死というところでライトに本塁打されたけど、問題はそのあと。1ヒット打たれた時点で交代は有り得るけど、今のドジャースには山本以上のピッチャーがいない。誰に替えたところで不安一杯だけど、よりによってトライネンに替えて没。この投手への交代はまさに最悪だった。何故かというとトライネン、メイ、フィリップスのような曲がりの大きい投手はストライク取り難いし、ちょっとでも内側から曲げるとデッドボールになるから。この試合でもツーアウトランナーなしから2塁打、死球、四球、四球で1点失って更にツーアウト満塁。替わったスコットが決勝打を打たれました。
トライネンが出た時に負けそうな気がしたけどね。結果論ではなくて、あのまま山本でも良いし、なんだったらスコットでも良い。でも1番良いのはエンリケスだと思うけど、今のドジャースのブルペンを考慮したらあのまま山本で良かったかな。返す返すも悔しい負け方が続いているけど、こういう負け方はやっぱり監督の責任。もう辞めるべきだなロバーツは。
随分と誤算のあったシーズンだったけどもういいわ。
ドジャースの勝ち負けとかロバーツの進退は。もうええわ。ホンマにええ加減にせいよと思うけど、私が1番気に入らないのは大谷選手を1番で使い続ける事。機能してない「大谷の1番」がどれほど得点能力を下げてるか?
<先発が右>
1番セカンド キムヘソン
2番ショート ベッツ
3番DH 大谷
4番キャッチャー スミス
5番ファースト フリーマン
6番ライト パヘス
7番サード マンシー
8番レフト コール
9番センター エドマン(左)
<捕手ラッシング>
1番セカンド キムヘソン
2番ショート ベッツ
3番DH 大谷
4番ライト パヘス
5番ファースト フリーマン
6番サード マンシー
7番レフト コール
8番キャッチャー ラッシング
9番センター エドマン(左)
<先発が左>
1番セカンド キムヘソン
2番ショート ベッツ
3番DH 大谷
4番キャッチャー スミス
5番ファースト フリーマン
6番ライト パヘス
7番レフト コール
8番サード キケ
9番センター エドマン(右)
ドジャースは大谷、ベッツ、フリーマンの3選手は必ず固定外せないので当たり前だけどこの3人は毎年歳を取り高齢化する。其れを防ぐためにも残りの6人は常にフレッシュなメンバーを育てていかなくてはならない。従ってキム・ヘソン、パヘス、ラッシング辺りは数多く試合に出したい。キム・ヘソンに関してはもう1番に固定して160試合使って欲しい。彼が1塁に出た時の得点期待度はかなり高い。大谷にも打点が付くだろう。
オリオール・パーク・カムデン・ヤーズは打者有利の球場です。ドジャースタジアムのパークファクターは1.45。オリオール・パークファクターは1.34。非常にホームランが出易いし、この球場でノーヒット・ノーランを達したのはLAD時代の野茂英雄だひとり。この球場で二人目のノーヒット・ノーランを達成かと思った矢先。9回裏2アウトランナーなしから先頭バッターにインコースのカットボールを捕らえられました。私はこの回のライトはテオスカーからパヘスに交代していたためラッキー。パヘスなら捕れると思っていたのですが、なんとボールを追いかけることなく見送り。スタンドスレスレに入っちゃんたんですけど、これは残念なホームランですねえ。なして真剣に追いかけんのやって思ったけど打たれた時点で山本は交代。代わった投手がトライネンだったので不安いっぱいでしたが結果は敢え無く…
2塁打
デッドボール
フォアぼール
フォアボール
尚も替わったスネルから
逆転タイムリーでサヨナラ
誤算続きのドジャースですが悲しいお知らせ。今シーズン終了。
ロバーツの解任
MLBビレッジももう終わりかも。
石破さんが辞意表明。ありがと。でも石破さんよりも辞めて欲しい人がいる。
コメント
まあ本当に今年のドジャースはひどい。
弱いですねぇ。勝てない。
悪い誤算はたくさんありますが嬉しい誤算は一個もない。
これが加齢チームの宿命なのでしょうか。若いやつをもっともっと使えよ!
嬉しい誤算が出てくるんだよそれをすると。
歳食ったやつからは悪い誤算はたくさん出ても嬉しい誤算なんか出て来ん。
若いやつかわるがわる使って嬉しい誤算を引くまでやり続ければよかった。
まあもう莫大な金使っちまってるんで後の祭りですけどね。若いやつなら契約金も安く使い倒せるのに。全盛期過ぎたオジサンばっかに大金使ってもったいな。と思ってます。
あまりおじさんおじさんとか
加齢加齢とか言われると
御免ねって感じになる。ごめんね
まあ大谷、ベッツ、フリーマンは毎年1年歳取るし、この3人は外せないからね。君はこのような酷い逆転サヨナラは初めて経験するかも知れんけど、ノーノー寸前からの逆転サヨナラは結構あるんだよ。
私はこれで3回目。君は何回目?
辛いねドジャース。あのライトフライ捕れんかったかな。捕れたよね。捕って欲しかったな。
加齢チームをフレッシュするのは指揮官の役目だけど、今は其れよりもロバーツの早替え問題の方が深刻なんですよ。今日もカーショウ5回2/3で替える?相手が嫌がってんぜ。相手が嫌がる投手がマウンドに立ってる間はできるだけ引っ張りたい。そう思わんかね。
これでチームは結束するかも。スコット打たれまくってるけどよりによって大谷チャンスで全然打たんがやと息巻いてロバーツにどやされたらしい。自分の責任をなすりつける奴は最低だけど、
其れでも彼らはBlue Familyだからね。頑張れドジャース。