沖縄6と大海5の比較
昨日の投稿で沖縄6の欠点を指摘しましたがこの問題は割と深刻。ちょっとまずいなあと思っているけれど、どれくらいまずいかと言うと其れはお店次第。今まであんまり気付かなかったところをゲージで割を割いてるので三洋もなかなかやるもんだというところですが、ここで大海5のゲージと比較しましょう。大海5スペシャルの方との比較です。

※大海5SP⇒左BY3個賞球、右BY4個賞球
※大海5⇒左BY5個賞球、右BY1個賞球
ほらね。
大海5の場合はプラスチックの板を過ぎても落下穴は用意されてなくて、渡りでの穴は2か所だけ。ただしプラ板の角度が渡りに比べると緩斜面になってるのと、その距離が長いのでゲージそのものに辛さを提供することになりました。何故プラスチックがアカンかというと釘には凸凹があって飛び跳ねながら落下していくのに対して、プラスチックの長い板では玉がバウンドせずにそのままスーっと流れるから。玉が常に面に密着して移動するので、力学的エネルギーを失います。玉がバウンドしながら横移動するときには其れほど大きな力学的エネルギーの損失はないんですけど、プラスチックの板はそうではないので厄介ですね。
釘の並びよりも
プラ板の方がエネルギーの損失が大きい。
然も傾斜角度は緩い
という事で大海5は回らないゲージ。横スタが悪いゲージになっていましたが、板のすぐ横に嫌な落下穴はありませんでした。これに対して沖縄6は

プラ板の長さは短くなっています。パッと見、これで多少改善したかな?って思ってたんですけどさに非ず。板のすぐ右横に大きな落とし穴があるために甘いゲージとは言えませんね。この落下穴は結構厄介で、実践でもここに落ちる玉はかなり多かったし、其れを更にマイナス調整しちゃったら全然回らんくなっちまう可能性もある。

やばいっすねえ。今度の沖縄。こんなところに落とし穴があったのかと思ったけれど、上記「赤丸釘」の調整で横スタはかなり影響が出るでしょう。正直言ってここを左に振られると全然ダメやんと思いますけど、沖6の釘調整を見るときはヘソとここは必須になりそう。風車上よりも影響があるはずなので見落とせませんね。

いつものように渡り釘の傾斜角度です。大海5をイラストレイターで直角三角形を作ると
横が65.44mmで縦が35.10mmでした。これをEASYDRAWで寸法線を引くと28.14°という数字が出ました。誤差あるから28度として考えていますけど28度は過去の遊技機に照らすとまあまあの角度と思います。もっと勾配が強くても良いかなって思うけど28~28.5度くらいがちょうど良かったと記憶しています。これをEXCEL関数で求める場合は以下のように入力します。基本EXCELのアークタンジェント関数はラジアン値を返しますので、其れをDEGREEに換算するってことですね。Degreeは「度」を表す言葉。ラジアン0.492を度に換算すると28度になるってこと。
=ATAN(35.1/65.44)
0.492317905
=DEGREES(ATAN(35.1/65.44))
28.20773813


今度は沖縄
横60.44で縦30.80mm。傾斜角度は27度
これをEXCEL関数で求める場合は以下のように入力します。
=DEGREES(ATAN(30.8/60.44))
27.00322238
大海5⇒28度
沖縄6⇒27度
沖縄の方が1度だけ緩斜面になってるんですね。これから察するに沖縄でも右下がりのダンディになりそうな気配です。
エヴァアス⇒右上がりのダンディ
大海、沖縄⇒右下がりのダンディ
此度の沖縄6は大海5同様、右下がりで良いと思います。傾斜角度27度ではやや物足りず、できれば28度を確保したいところ。左右傾きが若干右下がりになるだけで27度⇒28度くらいになるでしょうから、そんな感じの台選びになるでしょう。
右下がり台を打った方が、強い玉をヘソ・電チュー付近に送り込めるので確変ベースも上がる可能性がある。しばらくは左角とそこから3番目以内の台で色々と検証を重ねていきますが、極稀に島中央とか右角の台も試さなアカンとは思う。何処に狙いを付ければ良いのかはまだまだ始まったばかり也。然しながら目に見えない左右の角度とか前後の角度は100%良し悪しを保証できないけれど、本日指摘した沖縄6特有の、赤丸釘と青丸釘との間隔は物理的に見えてるのですぐ分るって話。お店がスタートを色々といじるときこの間隔も候補になり得るので注意が必要。
大海5ではかなり苦労させられた横スタの安定性
沖縄6では安定感のある横スタが経験できるのか否か。上は本当にダメなのか否か。
今日のお話はそんなところです。
縦横勾配から角度を求めるにはアークタンジェントという三角関数が必要です。この場合
(1)CADソフトで直角三角形を作り寸法線で角度を求める。
(2)EXCELのDEGREES関数でアークタンジェント(ATAN)ラジアン値を度に変換する。
(3)関数電卓でSHIFTを押してTAN(縦/横)を入力⇒アークタンジェント
3つのやり方があります。



