営業か勝利か

面接三つ目で合格を頂きました。まだその会社に行くかどうかは迷っているけれど、仮にそうなったら今度は土日がメインのお仕事になるので土日パチンカーという定義は大幅に崩れます。現状のパチンコを考えると土日の方が圧倒的に勝ち易いので、これはこれで困ったことになったと考える向きもありましょうが、ここは早番と遅番とに分かれているので多分問題はありません。夕方からの勤務が1か月続くこともあるので、その場合は土日といえども朝から3時くらいまでパチンコやってれば良い訳で土日と言えども、平日と言えどもパチンコは打てます。休日だろうが、出勤日だろうがパチンコ打つ事は可能だと思うので何とかなると思ってます。早番、遅番でもパチ屋じゃありませんよ。
 


ここ最近のニュースで私の心を痛めたのは、エンゼルスのレンドーンがまた負傷により今シーズンを棒に振ったことであります。これが何を意味するかは明白で、もうエンゼルスというチームが向こう5年間くらいはポストシーズンに出場するのは非常に困難であろうということであります。去年もこのコラムで書きました通り、アメリカン・リーグの西地区にはヒューストン・アストロズという絶対的な王者が存在しておりまして、エンゼルスごときがアストロズに勝とうというのは非常に難しいのであります。

 

そこでレンドーンの離脱ですが、彼は本来ならばエンゼルスがリストラすべき選手なのに2019年末に2020年から2026年までの7年間で260億円を払うという長期契約を結んでおりまして今更どうすることもできません。ならば今年こそはフル稼働して、2019年に近いレベルまで働いて欲しいというのが私の願いでしたが今年も骨折により絶望的なシーズンとなりました。1年間働いても打率.230で本塁打15本レベルの打撃なのでいてもいなくても変わらないのですが問題は彼に支払われるお金があまりにも莫大なので大谷の契約に及ぼす影響が甚大であります。


レンドーンの年俸
2020~2026年で260億円

トラウトの年俸
2021~2030年で470億円

 

この二人だけで毎年84億円のものお金を投資することになり、怪我が多い両選手に対して球団は、不良債権を抱えているようなもの。2021年より前に大谷選手が去年ほどの活躍を見せていればトラウトの長期契約は多分もっと短期で終わったと思うし、考え直したはずなのですが10年契約を結んだ後にトラウトは大怪我。そして大谷はブレイクという事で本当にエンゼルスという球団はバカですよねえ。大谷は2018年にエンゼルスで二刀流で活躍してるわけだから、本当にこの選手を見る目があればレンドーンとトラウトの大型契約は見送ったはず。2030年にはトラウトは40歳になるのですが、40までこの選手を毎年50億の金をかけて縛り付けるのは得策ではありません。それもこれもエンゼルス首脳陣の選手を見る目がないからにつきますが、有能な選手をどう扱うかは非常に難しい問題ですね。今の大谷だって何年か先には不良債権化するかも知れないので、大型契約には二の足を踏むはずです。トラウトとレンドーンがいる限り、エンゼルスは強くならないし大谷と契約を延長することになれば、この3選手で全員の給料を支払うほどの重荷を背負うことになる。だから今のエンゼルスには明るい未来はありません。

 

エンゼルスが大谷を大事にしようと思ってるのは間違いないけれど

今のエンゼルスにはそれができないほど苦しい環境にある。

 

 

来年以降大谷選手が活躍できるチームがあるのかどうかを検討していましたが、彼の今後の年俸は1年あたり50億円程度になりそうだから、それなりに資金力豊富なチームじゃないと彼を雇えないというのは分かります。今エンゼルスが大谷を放出すれば、獲得に動く球団は沢山あるけれど、実際に大谷選手を雇える球団は少ないです。去年までならDH制のあるアメリカン・リーグだけが対象でしたが今年からナショナル・リーグもDH制を採用したので大谷獲得の幅は広がりました。その中で金満体質の3チームに焦点を当ててお話を展開します。

 

(1)ボストン・レッドソックス
(2)ニューヨーク・ヤンキース
(3)ロサンゼルス・ドジャース

 

まずはボストン・レッドソックス。ヤンキースが大谷獲得に動くのは間違いないので、何かとヤンキースに対抗しようと目論むのがボストンの役割です。メジャーリーグ30球団の中で、超人気球団のひとつでありアメリカン・リーグに所属する東海岸チームなので、野球に対する情熱と思い入れは半端ない。大谷を欲しがる気持ちはかなり強いと思いますが、このチームのDHにはダニエル・マルチネスという大物選手がいます。彼のDHというポジションを大谷が奪えばマルチネスの出場機会は奪われます。大谷がDHとして1年間フル活動した時の打撃成績と、マルチネスのそれとではおそらくマルチネスの方が上なので球団はマルチネスの出場機会がなくなるような選択は難しいのかなと思います。勿論マルチネスはかなりの高齢なので、彼をトレードで放出して大谷を迎えるという選択肢もないわけじゃないけれど、積極的には大谷取りにいかないだろうなというのが私の予想です。

 

マルチネスを引っ込めてまで大谷をDHには据えないだろう。

 

 

 

次にニューヨーク・ヤンキースです。


4月9日から6月17日までの62試合消化時点での、スタメンDHを調べました。すると8選手がDHに名を連ねましたが、この中で一番多かったのは外野手のスタントン。2017年に年間59本塁打の記録を持つ男は、今もヤンキースの主軸であることには変わりません。年齢は全て2023年10月時点での数字。つまり来年大谷がヤンキースに入ったならと想定してのこと。その時33歳になるスタントンには相当数DHでの出場機会を与えねばならんと思います。スタントンとアーロン・ジャッジは今が旬の打撃陣ですから来年になっても、この二人をDHで休ませながら戦うってのがヤンキースにとっては重要なこと。ドナルドソンとカーペンターは来年には37歳になるので、このベテラン2人の出場機会を奪ってもそれほど問題にはならんだろうけど、スタントンとジャッジは別ですね。

 

普段は内外野を守る主力の数選手をたまにDHで休ませながら1年間を戦うってのがメジャーでは当たり前だし、そうすることで全員のパフォーマンスを最大限引き出しているということ。だからこのチームは強いんだと思うけれど、一方エンゼルスに目をやれば年間160試合を大谷ひとりでDHを独占していることになる。ここがエンゼルスの弱点でもあります。大谷がヤンキースに入れば、彼が160試合DHとして出場すると、主力のスタントンやアーロン・ジャッジは常に外野を守ることになり、彼らが疲れて休みたくても休ませることができないという状況に陥ります。37歳のベテラン2人は窓際に追い込んでもさほど痛手にはならないけれど、スタントンとジャッジを窓際に追い込むことなどできるはずないので、ヤンキースいやいやここに入団する大谷はこの問題をクリアする必要性が生じます。つまり大谷はDHとして年間80試合くらいの出場にとどめ、残りの試合に出たければ外野を守らざるを得ないってことです。


(1)先発ピッチャーとしてローテーションに入る
(2)DHとして打席に立つ
(3)外野手として試合に出る

 

ベーブ・ルースと大谷の比較は嫌っちゅうほど、聞いてきたと思いますがひとつ忘れてはならないのが100年前はDHというものがなかった時代(多分)。それゆえルースはレフトを守る選手兼投手という二刀流だったけれど、大谷選手はたかがDH兼投手という二刀流。この違いはかなり大きいです。今年のエンゼルスも本来ならば主力のトラウト、レンドーン、ウォルシュには時折DHで休ませながら長い1年間を乗り切りたいはずなのですが、大谷が1年間どっかりDHに居座ることで彼らは休みたくても休めない。疲れた体にムチ打ちながら1年間を戦うというのが他球団よりも厳しい条件にあるのかなと感じますね。この辺がエンゼルスが高年俸の選手が多い割には勝てない要因のひとつになってると思うし、球団のフロントもそれを分かっているけれど、それよりも「大谷」という商品価値の方が重要だと判断して彼にプレイさせているのではないでしょうか。大谷が二刀流をやることで、常勝チームは作れないけれどそれ以上に宣伝効果とか営業効果を期待している。
※アメリカン・リーグは1973年からDH制度開始
※ナショナル・リーグは2022年からDH制度開始


つまり現時点では、大谷選手は  
(1)球団の営業面には多大に貢献している。  
(2)勝利にはそれほど貢献していない。  

 

 

 

次にロサンジェルス・ドジャースを見ていきましょう。

新しい選手が入れば、既存の選手が追い出されるのは当たり前のことですが、このチームに大谷が溶け込めばヤンキースよりはスムーズに事が運びそうです。今のところジャスティン・ターナーを窓際に追い出すだけで済みそうなのでこのチームに来ればDHだけで1年間を乗り切れるかも知れません。リオスは元々内野手なので定位置に帰っていただくとして、年齢が38歳になるターナーは控えに回ってもらって大谷がDHとしてやっていけそうな感じのチーム構成です。それにしてもひとりの選手が1年間DHを独占するのはチームとしてはあまりよろしくないので、このチームに入ったとしてもやっぱり大谷はどっかのグラブを持つことになりそうです。1塁か外野かどっちが良いのかは分らんけれど、将来的には野手をやりながらDHを務めるのが理想なので、どのチームに行ったとしても大谷は今のような二刀流を続けるのは難しいです。

 


松井秀喜がNYYにいたときも同じような問題がありました。彼は入団4年目に大怪我をして6年目以降はDHに専念でした。でも年間162試合全部出られた訳じゃなく、彼は2007年から2009年までの3年間で378試合の出場にとどまっています。年間平均すると126試合なので残りの36試合は、A・ロッドかホルヘ・ポサダを休ませるためにDHで使ったということで、松井がDHのポジションを全部奪ったわけじゃありません。

 

126÷162=0.778
全体の1/4くらいは主力選手を休ませるために、松井以外の選手をDHで起用しました。

 

ですから強いチームは、30歳を過ぎた主力選手を守備に就かないでDHで起用することで休ませながら1年間を戦っている。そうすることで全員の力が出し切れると考えているようなので、大谷のようにほぼ1年間DHを独占してしまうとチームにとってはあまり有難くはありません。彼が外野と投手、もしくは内野と投手という二刀流なら戦力としては魅力的だし、チームが勝つことに多大に貢献してるといっても良いけれど、現状のDHオンリーと先発ローテーションならばあまり勝利には貢献してないんだろうと分析しました。

 


結局南極、現在の大谷選手がブレイクできたのは勝利にこだわらないエンゼルスのおかげです。いや勝利にはこだわっているけれど、それ以上に大谷という商品価値を大切に扱い、優勝できないチームになったとしてもそれを受け入れる体制になっていた。エンゼルスだからこそ、このような  選手起用を許容したし、これからも許容しながら大谷を見守るのだと思う。でもそれじゃあいつまでたってもエンゼルスはポストシーズンを戦えないだろうから、今度は勝てないエンゼルスに対して大谷自身が不満を漏らすようになる。という事で来年か再来年には彼はエンゼルスを出ることになるでしょうね。そうなったときに受け入れてくれる球団は、ヤンキースかドジャースしかない。そして彼がこの2球団に移籍した時は、  

 

(1)年間100試合はDHで出場  
(2)残りは野手として出場(他の主力がDH)  
(3)先発投手としては年間10試合程度  

 

残念ながら二刀流を諦める時期が近づいているでしょうね。元々私は20代までは二刀流で、30を過ぎたら外野手という考えで彼を見ていましたからこれで良いんですけど、ご本人がそれで納得するかどうか?年々球速が衰えると思うけど、それに従って徐々に投手としての役割も少なくなって最後は野手に専念する。2018年に海を渡ってもう5年が経過します。二刀流をあと2年くらいやれれば残りの野球人生は打者として才能を発揮して頂きたいです。それくらい世間の評価とは裏腹に、大谷がチームの勝利に貢献する度合いは小さいと私は思ってるし、おそらくはエンゼルス首脳陣もそんな事は分っている。でもそれを認めざるを得ないのは彼がもたらした営業的利益。

 


資金力豊富なヤンキースとドジャースならば、営業的利益だけでは許してくれない。

 

この2チーム金は有り余るほど持っている。だからこそ大谷を高年俸で雇えるけれど、雇うとしたら営業的利益よりもチームの勝利に貢献することを重視すると思う。ならば大谷選手が内外野を守ることは避けて通れない。

 

投手大谷を諦める時期が近づいている。


(1)DH+先発投手
(2)野手+先発投手
(3)DH+野手+先発投手
(4)DH+野手+ブルペン
(5)DH+野手
(6)野手専念

 


ヤンキースとかドジャースに入団すれば、(1)から(6)の内どの形が最も勝利に貢献するかを導いてくれるだろう。強いチームにいて、勝利に貢献できる大谷選手の姿を見てみたい。

※今回の記事は小森さんの為に書きました。
※祖父江さん。次の会社決まりました。またご連絡します。
 

コメントを投稿する

Page Top