シゲキ的名機その6・オリオン

どもども、年末進行で先週のコラムをバックれたシゲキです。おかげでやっと一息つき、なんとか撮影取材や忘年会に顔を出しつつ、あと回しにしていた業務を鋭意やっつけ中。このコラムのその1つということで、今回の名機シリーズは大一が誇る一発台タイプの3回権利物、『オリオン』です。

●スペックDATA

役物確率◆約8分の1

タイプ◆3回権利物

出玉◆3回1セットで約6300発

 

ホール登場は1993年のこと。見た目は一発台に近く、飛び込み口から1穴クルーンに入球した玉は、その下にある1周5秒くらいのスピードで回転している8穴回転体へ。周囲が黄色に塗られた「V」に入れば権利発生濃厚(一応回転体下の3桁の7セグが回転して「000」が停止するとハズレなのですが、1回もハズれたことないや)。その後は右打ちと、盤面左下の電チューに玉を入れることで一撃6000発超の出玉を得ることができます。

そんな『オリオン』ですが、玉の動きは正直、あんまり面白くないかな。ド突き対策もあるのでしょうが、8穴回転体に落下した玉は中央にある突起物に当たり、上下左右どこかの穴に一瞬で入賞。前回のコラムで紹介した『ラプソディ』ならば、玉がクルーンに入ると「このタイミングで落ちろ!」というアツさや、回転体に落下した後の玉の動きに「マジっすかぁ!」といった面白さがあったのですが、『オリオン』にはそれがないんですよね。とはいえ回転体のV入賞率が8分の1のため、それなりの頻度でクルーンに入球する点と、一撃6000発超の出玉感は魅力的。そして何より一番の特徴は、玉がクルーンに入った際の異常なくらいの喧しさでしょう!!

 

『オリオン』の導入店にいた人は打たずとも知っているかもしれませんが、この機種はクルーン内に玉が飛び込むとエラー音もビックリの「ぴゅうんぴゅうんぴゅうん♪」というけたたましい音がシマ中に鳴り続けるんです。しかも1穴クルーンでの玉の滞在時間は長いと1分以上! おかげで店員を含めたシマ中の注目が集まるのなんのって。今の機種で言うところの『牙狼』の生首や、『仕事人』のトランペットに近い感覚かな? 人によっては「目立つから嫌だ」と思うでしょうが、周囲の客の射幸心を煽るのに加え、注目が集まることに快感を得る人も多かったのではないでしょうか。

 

そういえば昨日はマルホンの『CR天龍∞(別名3段クルーン)』の撮影取材に行ってきたのですが、もしも最終クルーンに玉が到達したら轟音が鳴り響き、台枠上に龍の頭が登場する…なんて機能が付いていたらさらに面白かったかも!? 周囲の視線を一身に浴びるから、ある意味で最強のドツキ対策にもなると思いまっせ!

さて、この機種の思い出というと…うん、店を出禁になりました。私、最強プロだなんだのと言われながらも、実は長いパチンコ人生で出入り禁止を喰らったのって2回だけ。ビビリ野郎につき無理せず静かに立ちまわっていたのですが、『オリオン』のせいで目立っちゃったんですよね〜。それは新装初日のこと。2時間並んで台を確保して打ち始めたところ、1発目に飛び込んだ玉がVに入って6000発を獲得! 1回交換営業だったので、そこで打ち止め終了なのですが…5分で帰るのはさすがに忍びない。空き台待ちの列に並び、1時間後に再度打ったところ、またまた5分で大当たり。まあ当時の新装開店は今と違って甘いんですが、それでも8分の1の振り分けを2連続で1発クリアとは、我ながらヒキ強です。そして目立つのは嫌なので、本当はここでデジパチや羽根モノに移動すれば良かったのですが…まだまだ打ち足りない!! 計3時間並んで、通常時を10分しか打ててないってどーゆーこと? 我慢できずに再度、空き台待ちの列に並んじゃったんです。そしたら3台目も1000円で大当たりを引き…なんか嫌な予感はしていたのですが、玉を流している時に店長に言われたのが「君、来るといつも玉を出しているよね。ウチ、プロは出禁だから!」の一言。いや〜ん! やり過ぎちゃったよ〜!! まあ『オリオン』が目立ち過ぎる台というのも悪いのですが、目立ち過ぎた自分に大反省。普段から稼げる優良店を1軒失って…うわぁ〜ん(泣)!!

 

そして最後に一応宣伝を。20世紀の名機を集めた業界初のレトロパチンコ専門誌「必勝ガイドCLASSIC Vol.04(ガイドワークス)」が12月15日(金)に発売されます。私もお手伝いさせて頂いており、なんとか今週入稿しました。ある意味で凄い雑誌なので、お気が向いた方はぜひ買ってやってくださいまし。

 

あっ、あと今週12月5日(火)に年末恒例の「パチンコジャーナル2018(ガイドワークス)」が発売されました。2017年に登場した全機種が載っている業界唯一の年イチ雑誌ですので、普段雑誌を買わない方も、保存用にぜひ1冊!!

 

ではまた次週です♪

コメント

  1. 2コメ目ですより:

    慶次最新作導入日ですね!
    抽選並んで戦に挑みます^^

    自分は、前作に大変お世話になりました。
    新基準にしてはボーダーも甘く、キセルの信頼度が歴代最高。
    そして、やっぱり2400発に傾いた際の一撃性!
    Linkage準備中の黄色テロップと効果音は中毒物でした。笑

    今作は正直、スペックが…。
    転落方式が超苦手です。
    シゲキ先生は、得意なスペックと苦手なスペックは
    ありますか?笑

    そして、最近の名機シリーズ。
    自分は初代牙狼世代!?
    なので、本当に羨ましい限りです!
    餃子の王将の超級モードでお腹いっぱいです。笑

    本日の結果をまた報告させて頂きます。
    今週もお互い負けないように頑張りましょう!(アニキの請負←)

    2017年12月18日 AM 10:12
  2. シゲキより:

    うわぁ、慶次の実戦、羨ましい限りです。パチ雑誌編集者としてはお恥ずかしい話なのですが、年末進行という締め切りにつかまり、実は私、まだ一度もホールで打てていないのです。この調子だと慶次初勝負は年末年始…さすがに厳しい状況が予想されるのでそれは嫌!! なんとか締め切りを片付けて、週明けには打ちたいのですが、そういえばこのコラムも書かないと(汗)。本当なら名古屋にあるメーカー直営店に打ちに行きたかったんですけどね。ともあれ今後ともよろしくお願い致します。

    2017年12月22日 PM 3:50

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