アルゼの特許無効審決の取消訴訟、最高裁が上告棄却

●アルゼの特許無効審決の取消訴訟、最高裁が上告棄却

アルゼが保有する特許権(特許第3708056号　※1)の無効審決の取消訴訟について、最高裁は5月8日、アルゼの上告を棄却し、上告を受理しないことを決定した。これにより特許第3708056号の無効が確定となった。

アルゼでは、サミー社製パチスロ機「ホクトノケン」が同特許および特許第3069092号(※2)を侵害しているとして、サミーに対し2005年12月に損害賠償請求を提起していた(同訴訟は現在、知的財産高等裁判所で審理中)。
その後、サミーが特許第3708056号の無効審判請求を特許庁へ提起し、同年10月に特許庁が同特許権を無効と審決。アルゼでは知的財産高等裁判所に無効審決取消訴訟を提起したが、2006年11月に知的財産高等裁判所がアルゼの訴えを棄却した。アルゼはこれを不服とし、同年同月に最高裁に上告および上告受理の申立をしていた。

※1　特許第3708056号:遊技者が遊技をしない際にボリューム音量を低下させるもの
※2　特許第3069092号:いわゆるAT機能。内部抽選によって決定された当選役を遊技の進行に伴って音とリールバックライトランプや液晶映像で遊技者に段階的に報知する発明