ワンパターンからの脱却

私が韓国ドラマを観るようになったのはオクニョ運命の女をたまたま観たのがキッカケでそれ以降、有名な韓国ドラマは結構観てきましたがその中でも特にイビョンフン監督が指揮をとったドラマ8作品が絶品。BS日テレでこの8作品を1日2話のペースで放送するようになったので、ホジュン、馬医、サンドと観てきました。現段階ではソドンヨだけがまた視聴しておりませんが、ネットで調べる限りこのドラマは李氏朝鮮ではなくて三国時代のものなので大体予想がつきます。


従ってこの8作品の評価は現段階では次の通り


(1)チャングム⇒料理と医療
(2)ホジュン⇒医療
(3)オクニョ⇒権力サクセスストーリー
(4)トンイ⇒権力サクセスストーリー
(5)サンド⇒商売
(6)馬医⇒医療兼権力争い
(7)ソドンヨ⇒権力争い
(8)イサン⇒権力争い

 

 

ホジュン、サンド、チャングムまでは同じ筋書きで題材が変わるだけ。トンイとオクニョも同じ筋書きなのでこれらはセット化されます。この8作品の作られた歴史をみると1999年から2008年までの10年間は毎年撮影が行われていたんですね。凄いペースで作品を作り続けてきたのがよく分かるし、それぞれの作品に出てる人はかなりの割合で被る。ここで名をあげた役者さんは、イビョンフンと人生を共にしてきた感じもしますがそれにしてもほぼ毎年のように撮影し作品を世に送り続けている姿は天晴です。1番右側の数字は各作品の最高視聴率。ホジュンの63.7%とチャングムの57.8%は突出ですがこの数字は1999年とか2003年頃だから成し得た偉業でしょうね。2010年以降は地上波だけでなく、BS放送もかなりの番組を放送してるので高い視聴率は無理。トンイ、オクニョの頃には20から30%代ですけど、だからといってホジュン、チャングムより劣るという事はないでしょう。日本でも視聴率が獲れてたのは大昔の話。時代劇で高い数字が獲れたのは水戸黄門だけですが、それも大昔。

 


水戸黄門第9部

1987年放送の27話。これが平均視聴率37.3%で最高視聴率43.7%です。


36年前の作品ですからね。


当時の水戸黄門が何故そんなに高い視聴率を叩き出したのかは分らんけれど、東野英治郎の個性と最後の最後で印籠を出しさえすれば皆がひざまずくというところで、鬱憤がはれるという痛快さが受けたんでしょう。作品の創意とか工夫はとてもじゃないけど、イビョンフン作品には遠く及ばないので私は韓国ドラマ>水戸黄門という思いですが、イビョンフン監督は面白いを論理的に組み立てた人。その人の思考回路を研究することは面白い記事を書くに通じると思って熱心に観ております。

 


これだけの密度で韓ドラを作り出してたとは驚きですが、面白さの中身にはいくつかのパターンがあります。恐らくはホジュン、チャングム、サンドまでの 3作品は成功と挫折。挫折と成功を何度も繰り返す。挫折の数が多ければ多いほど、それを乗り越えたときの喜びが大きくなるという手法による魅せ方でした。ソドンヨ、イサンで醜い権力争いを展開し、トンイとオクニョでは掌楽院、監察府。典獄署、昭格署という役所を知ることになり朝鮮王朝の組織にも関心を持つようになりましたが単に権力争いではなくて、賤民から昇り詰めるまでの過程で、朝鮮3大悪女との戦いがなかなか興味深かったです。


張緑水(チャン・ノクス)⇒10代燕山君 
鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)⇒13代明宗 
張禧嬪(チャン・ヒビン)⇒19代粛宗

 

やっぱりこの3人が登場する時代劇は面白いと思う。チャン・ノクスはイビョンフン作品では出てこないけど後の2人はトンイとオクニョで登場するので この両名との戦いはなかなかの見どころ。このように朝鮮稀代の悪女との戦いとか、日本人が知らない組織を出して来たことが両作品の面白いところ。今まで全く知らなかったことを学べたという点も興味を抱いたことにつながりました。知らなかったことを教えてくれるのはいつの時代も楽しいです。


水刺間(スラッカン)⇒王室専用の台所 
内医院(ネイオン)⇒宮中の医局 
掌楽院(チャンアゴン)⇒宮中における歌と踊り 
監察府(カムチャルブ)⇒宮中の監察官 
典獄署(チョノクソ)⇒刑務所 
昭格署(ショギョクソ)⇒宮中の祭祀を司る役所

 

悪い人間と戦うのは実に面白い。

知らないことを教えてくれるのは楽しい。

 

ホジュンを見始めて、同時に馬医も観ました。一般的に評価が高かったのが馬医という作品でしたが、私はそのあとに見始めたサンドの方が面白いなあと思いました。サンドはホジュンの63.7%、チャングムの57.8%に挟まれて最高視聴率も低いし、あまり評価高くないのですが私には結構興味深い作品でした。医療、料理共に都での成功を夢見る物語で宮中を舞台にすることが多いのに対してサンドは商売の道。宮中とか国王とかの現実離れした世界ではなくて、サラリーマンにも馴染みの深い商道をテーマにしてたという事で、主人公の才覚に感心するシーンが数多くあり共感が持てました。仲間にサダンぺという集団がいて商売柄きれいな女性が多かったというのも興味が沸いたことにつながります。サダンぺとは芸人一座であり、水戸黄門でも結構出てきましたよね。

 

サダンぺの踊り子
ユン・チェヨン(キム・ユミ)
チン・チョレ(イ・アヒョン)


この二人は私の好みでした。

 

この人がキム・ユミさん。最高

 

ソドンヨだけまだ観ておりませぬが、イビョンフン作品を7つ観てきて大体面白さのロジックが見えてきました。


韓国ドラマが何故面白いのか?


其れを客観的に分析することで面白い文章を書けるはず。ただ単に韓ドラおもろいなあで終わるのではなくて、それをパチンコビレッジに投稿する内容に生かせないかとずっと考えている。7作品に共通するものはあるだろう。長く続けていたらワンパターン化すると思うし、事実私がこれまで書いてきた内容もいくつかのパターンに分類されてるはず。読み手にとってはまたワンパターンか?と思われなくもない。然しながら本当に面白い文章はそう思っててもついつい読んでまうもの。

 

ワンパターンからの脱却か?


それともワンパターンを継続すべきか?
 

コメント

  1. てんてんより:

    僕はイ•ヨンエ(チャングム)が良いです❤️(о´∀`о)

    2023年12月17日 AM 2:04
  2. ゴーニィ より:

    てんてん様

    イ・ヨンエが綺麗だと仰る人多いですねえ。

    美人だけど私の好みではない。そんな人多いです。まあ好みは千差万別だからアレですけど

    サンド⇒キム・ユミ
    ピョンガン⇒キム・ソヒョン
    オクニョ⇒チン・セヨン

    この3人が好みでございます。

    2023年12月17日 AM 7:20

コメントを投稿する

Page Top