2025MVP予想

皆さまお盆休みをいかがお過ごしでしょうか。私はこのお盆殆ど遊技機を触っておりません。今のパチンコはやっぱり7月、8月という酷暑の時期はお勧めできませんね。朝の並びがキツイ時期、無理してパチらずとも家で野球観戦に明け暮れる毎日でございます。LADはまたしても最悪の状況になってきたようで弱いエンゼルスに今年は5連敗。為す術なしせっかくクローザーのジャンセンから決勝のホームランを放ったかに見えたがその数分後には悪夢が待っていて没。


クローザーという存在はいつの世にも大きなものですね。


抑え不在のLADは今年も苦戦するだろうとは思ったけど、最近のドジャースの試合を観てると如何にも弱いチームの其れなので笑える。大谷さん強いチームに移籍したんじゃなかったのかね?なおエからなおドに言葉が変わっただけで、抑え不在のチームには勝ちパターンというものが存在しないから今年もドジャースは苦しいねえ。とはいってもパドレスみたいな若手大量放出して抑えを獲得しても将来的に何も残らないから7末で大物選手を獲得しないってのは理解してる。


ジャンセンから勝ち越しホームラン打った時は飛び上がって喜んだけどなあ。


その後にすぐ追いつかれ、延長でバント決められたときは負けを覚悟。2023年まで赤いユニフォームで散々見てきた光景が今もまた目の前に立ちはだかる。クローザーから打ったという点と、打球が飛んで行った方向が2022年のスコット・バーローから打った一撃と極めて似ていたのでその時を思い出したよ。あの日、あの時もホームランを打った時点では飛び上がって喜んだけどなあ。其れが勝利につながらない。悲しす。

 

最近パチンコ打ってないからMLBの記事しか書くことがない。悲しす。まあいつかは遊技するようになると思うけど、今しばらくはパチンコやらんと思うので悪しからず。大谷選手が43号ホームランを打ちましたけど、本件はその前日までの記録を基に書いています。要点は今年誰がナ・リーグのMVPになるかということ。夏場の初めまでは、今年はPCAアームストロング選手がMVPの有力候補でした。去年までは守備の要、打撃は今イチでしたけど今年は本塁打量産で打率も一時0.270まであったのでMVPの本命と言われてきました。足が速くて守備範囲がメチャクチャ広い選手です。守備では去年から凄い逸材だと思っておりましたが、今年は打撃も盗塁も順調で大谷選手のMVPを脅かすような活躍。ところがここのところ打撃不振に陥っており、彼の今年の成績を見ているとちょっと無理かなあと思える点が見つかった次第。どういうことかというとまずは過去10年間のMVP受賞者の成績をご覧ください。


 
 

※上がナショナル・リーグ。下がアメリカン・リーグ
※凡そ過去10年。2014年ナショナル・リーグMVPはカーショウ(投手)だったので割愛した。

 

MVPは野手の最高AWARD。サイヤング賞が投手の最高AWARDってのはこの20年間の常識。投手がMVPとサイヤング勝を獲得したという年もあるけれど、基本MVPは打者への勲章。そこで過去10年間くらいを見ているとあることに気付きます。今のMLBで最も過大評価されてきたって言われてるのが、ブライス・ハーパーとマイク・トラウト。ハーパーは過去2回、トラウトは3回MVPを受賞していますが


ハーパーの2021年はちょっと甘すぎやない?
トラウトの2016年はちょっと甘すぎやない?


ぱっと見MVPっていうほどの成績かと思うんですけどどうでしょうか?
2021年ハーパー
打率0.309、本塁打35、打点84

470打数で打点84しか獲れてないのにMVP?。やや不満の数字ですが、2016年のトラウトも同様に
打率0.315、本塁打29、打点100


物足りないですね。其れでも他のライバル達との比較で彼らがベストと判断されたんでしょうけど、この両年の二人を見てもMVPに該当するかどうかは、打率、本塁打、打点という過去の指標では計算されていないって事ですね。勿論無視はしないでしょうけど特に「打点」は殆ど評価の対象になっていないと思いますね。打点は打順により可変するので、打点が多い少ないはあまり関係がないってことですね。


この両名のMVP。打率、打点、本塁打という数字ではかなり不満があるけれど、一方で高い数字を残したのは.OPSですね。どちらも1を超えるか若しくは其れに迫る高い数字を叩き出している。.OPSは.OBPと.SLGを単純に足した数字。


.OBP⇒ON BASE PERCENTAGE(出塁率)
.SLG⇒SLUGING PERCENTAGE(長打率)


.OBPが4割で.SLGが6割あれば.OPSは1.00となります。出塁率も打率が重要で、長打率も打率が重要なので、打率という点がダブるんですけどメジャーではこのふたつの数字を単純に足した数字が評価されます。過大評価と言われたハーパーの2回も、トラウトの3回もいずれもOPSは1を超えるか其れに迫るもの。従ってメジャーのMVPは.OPSの高い選手が獲得する可能性が高いと思われます。野球の攻撃面で最も重要な指標は「本塁打」であるというのがセーバーメトリクスの考え方です。安打は偶然の産物で、打点は打順に依存する。本塁打は其れだけで得点できる唯一の手段であり、チームの勝利に貢献するポイントが最も高いのだと。

 

.OPSもまたホームランを量産できる打者が高い数字になるように作られています。

 

ホームランバッターは長打率が高くなります。そしてホームランバッターはさほど選球眼が良くなくても、相手チームの監督が恐がって自然と申告敬遠が多くなり、投手もまた打者を怖がってボールから入る投球。ボール球を振ってくれれば儲けもの的な配球が増える為ピッチャー・イン・ザ・ホールになり易くなる。四球が増えるから出塁率は高くなる。ということでホームランを打てば打つほど長打率は上がるし、出塁率も上がる。だからMVPというAWARDはホームランを数多く打てる打者に有利なのです。

 

出塁率は(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球)です。
長打率は(単打×1、2塁打数×2、3塁打数×3、本塁打数×4)÷打数


ぶっちゃけ、まあまあ打率が高くてホームランいっぱい打てる打者は.OPSが1前後となりますね。


両リーグ過去10年間のMVP受賞者の成績をみておりますと、大体.OPSが1前後の高い水準になっていないとダメっぽいです。最低でも0.939ですし、概ね1を超えるか1に迫るくらいの高い数字を示しています。それに加えて盗塁の数とか、守備の貢献度が加味されてMVPになるかどうかの判断材料になるものと思われますが、.OPSが極端に低いとMVPは獲得できていません。やっぱり過去10年間の最低数字0.939は超えないと厳しいというのが正解のようです。

 


 

世のなかの皆様はWARばかり気にされてるようですが、実際にはWARが全てじゃないってことは上記の人選でも分かります。WARだけの判断なら今年はPCAがトップなのですが、彼の成績をつぶさに見ると明らかにアカンのが四球の少なさですね。クソボールに手を出して歩いてないのか、恐がられてないからなのか分かりませんが兎角この時期で四球が20しかないってのは致命的ですね。打率もこのところ急降下してるし、この程度の打撃成績ではいくら守備貢献度が高いといってもMVPは獲れそうにありません。WARという判断基準では守備が評価されて良い数字が出ていますが、打撃成績が悪すぎるのでちょっと対象外かなと思います。四球を選べないと出塁率が上がってこないし、其れが故.OPSは0.822という低い数字にとどまっている。過去の受賞者が最低でも.OPS0.939ですからこれが0.822では無理です。


別の角度から見てみます。

 

 

これは全打数の内対左投手と右投手の対戦割合です。


PCAは145/448⇒0.324が対左です。
シュワーバーは162/438⇒0.370です。
大谷翔平は159/458⇒0.347です。

 

PCAはまだまだ対戦相手として怖い打者とは見られていないようです。怖いと思われると先発がマウンドを降りるとその後はほぼ左をぶつけられるのですが、対左の対戦割合が0.324程度ではかなり低い数字ですね。大谷選手も出始めの2018年、2019年まではこんな数字でした。其れが怖い打者だと認識されると、対左の割合が高くなっていき去年の大谷選手は0.355、今年が0.347ということで大体3割5分くらい。シュワーバーに至っては其れが3割7分まで高くなってるので大谷選手よりも更に厳しくマークされてるということで


対左をぶつけられてるにも関わらず結果を残してる選手の方が評価は高いでしょう。


PCAは特に左投手には弱くて0.193しか打てていません。このままシーズンが進むと対左比率が上がると思うので、ますます厳しくなりそうです。右は打てても左が打てないとマークがきつくなったときに打てなくなります。対左という点ではシュワーバーが最も苦にしていないです。左も右も打率があまり変わらないし、本塁打率もほぼ同じ。素晴らしい。左ピッチャーが出てきても体勢を崩されていない事が分かる数字です。大谷選手は対左の方が打率は高いのですが、本塁打と打点がかなり少ないのでダメ。右投手の時よりも左投手の方が圧倒的にホームラン打てていない。

 

こうやって数字を見ていくと、攻撃面では大谷VSシュワーバーはかなり拮抗しています。


打点があまり評価の対象になっていないと書きましたが、其れと同様に得点圏打率もほぼ無意味な数字です。勝負強いとか勝負弱いってのは運に左右される概念なので意味がないです。特にLADの試合を観てるとよく分かるけど、大谷選手が打点を稼ぎやすいって局面になると、相手の監督さんは決まって大谷さんが打てないような左の変則をぶつけてくるか若しくは申告敬遠です。このまえのトロント・ブルージェイズとの戦いでは2回の裏にワンアウト2塁の局面で投手が左だったにも関わらず、相手の監督さんは大谷選手を申告敬遠しました。ベッツが不振ということもあるけど、左対左で申告敬遠するってことは殆どないことなので唖然とした次第。得点圏で打てそうな投手が相手だと喜んでると申告敬遠。これでは得点圏打率が上がるはずがありません。恐らくはシュワーバー選手も其れと同様に、得点圏では悉く左をぶつけられているはず。つまり得点圏打率ってのは打者が怖いと思われてるか否かでだいぶ変わってくるんですよ。チームで1番恐れられてる打者には、絶対に打たせないような采配だから


得点圏打率が低いということは恐れられてることの裏返し


まあ其れが全てではないけれど、概ねチームの最強打者は得点圏で「絶対に打たせない」。これは昔からありがちな事。


大谷選手
打率0.284、本塁打42、打点と得点計190、OPS1.013
シュワーバー選手
打率0.252、本塁打42、打点と得点計178、OPS0.959


これだけだと両者の数字が接近してるので票は分れるだろうけど、問題はDH以外での役割ですかね。シュワーバーはここまでに殆どがDHで7試合だけレフト守ってます。大谷選手は全部DHで先発が8試合19イニングです。※その後4回と1/3投げたので23イニング投げました。

 

あと40試合で大谷選手は今シーズン50イニングくらい投げるでしょうから、このピッチング内容が最後は決め手となりそうです。ピッチャーとしてどれだけ勝利に貢献できるかという事と、シュワーバーが守備に就いたときの貢献度との戦い。大谷選手がこの後メッタ打ちされるようならMVPはシュワーバーが獲りそうだし、まともに投げ続ければ投手としての貢献が認められて大谷選手が2年連続、否リーグをまたいで3年連続のMVPとなりそうです。まだ後40試合残ってるので、今後は大谷選手の打率がどう推移するか分かりませんけど


2割8分を維持できれば、.OPSが1を超えるので大谷さんがMVPですかね。

 

MLBは大体120試合を消化したということで、各地域の優勝チームとか個人成績が気になり始めたところです。あと40試合で各選手の数字がどう動くかまだまだ分かりませんが、ナ・リーグのMVPレースはPCAが脱落しシュワーバー選手と大谷選手の一騎打ちになりそうです。この記事を書いているのはLADが119試合消化した時点。今日現在で121試合消化したので残りは41試合になりました。LADは今大ピンチを迎えていますが、後6試合パドレスとの直接対決を控えているので其れが終わるまでは諦めずに戦って欲しいです。7/末の戦力補強でパドレスが優位に立ったのは間違いないし、パドレス優勢でシーズン後半を戦うことになると思うけどドジャースは今の戦力で戦うしかない。


8/14時点で

大谷選手は
119試合、465打数132安打、打率0.284、打点79、本塁打43
2024年は
159試合、636打数、197安打、打率0.310、打点130、本塁打54


残り41試合で17本塁打は不可能ではなくなってきました。


果たして私が4月に予想した60本塁打はあるのかないのか?興味は尽きません。

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