性善説

2月になってからトンイという韓国ドラマを見るようになりましたが、元々私が韓ドラ時代劇を見るようになたきっかけは、オクニョ運命の女で初めてチン・セヨンさんにお目にかかったときに心臓に衝撃が走ったからです。今までこんなにきれいな人は見たことがないなあと思いながら、ドラマを見進めていくうちに韓国時代劇の良さを知るところとなりました。その韓国時代劇もオクニョ、チャングム、イ・サンと長編ものを見てきましたが、トンイで4作目となります。無論短編シリーズはそれ以外にも目にしておりますが、全編で50話を超えるのはこの4作品だけです。チャングムが国民的大ヒットとなり視聴率が50%を超えたということは日本では「水戸黄門」みたいな存在ですが、こちらは1話完結に対してチャングムは全部で60時間を越える物語ですから全くの別物。日本のドラマでは「大河ドラマ」が相当すると思うけれど、ここまでヒットした大河ドラマはありません。日本における韓国ドラマのはしりとなったのがチャングムで、それ以降イ・サン⇒トンイ⇒オクニョと同じ監督さんが手がけた長編ものは徐々に視聴率を下げていますが、これはBS/CS放送が増えたことだと思います。見るチャンネル数が増えたことが影響してるので単にドラマの質が下がったとは言えないでしょう。本日はこの4作品のうちイ・サン以外の3作品について私なりの感想を書いておきましょう。韓ドラに興味がない人にはなんのこっちゃですが、私は常に自分の関心があるものを書いていくだけ。気に入らなければスルーして下さい。


チャングムの誓い
初回2003年9月15日
最終2004年3月30日
第11代中宗即位後の1506年から1544年   
  
  
トンイ   
初回2010年3月22日   
最終2010年10月12日   
第19代粛宗即位後の1674年から1720年   
  
  
オクニョ   
初回2016年4月30日   
最終2016年11月6日   
第13代明宗即位後の1545年から1567年  


トンイは前評判が非常に高いドラマです。トンイを悪く言う人は誰もいないし韓ドラ好きのさんまさんの意見ではトンイはチャングム以上というこ   とだったので、正直このドラマを見るべきか否かは悩みました。チャングムを超える作品があるはずがないという気持ちが強かったので、超えて欲しくない気持ちと、超えているのであれば絶対に見るべきという気持ちで揺れました。然しながら韓ドラ好きというのであれば一度は見ておかないと話しにならんだろうってことで見始めた次第。物語が進むにつれて段々とこれはVSVチャングムではないって事に気付きました。トンイというドラマはズバリVSオクニョですね。

 


トンイVSチャングムというよりは

トンイVSオクニョが正解でした。

 


 

トンイとオクニョは物語の設定が非常に良く似ております。オクニョは生まれた時点で父と母を亡くしており、母の仇がのちの政敵となり、その仇の妾が悪女チョン・ナンジョンということで常時玉女はこの夫婦に命を狙われます。同伊は幼い頃父と兄を濡れ衣を着せられて亡くしており、そ   の後宮中に入りますが、チャン・ヒビン(オクチョン)に濡れ衣を着せられて追い出された王妃を救うために命を狙われます。ここで敵となるのが悪   女チャン・オクチョンとその兄チャン・ヒジェであります。  


朝鮮王朝の3大悪女のうちの2人   
チョン・ナンジョン(妾)と権力者ユン・ヲニョン⇒VSオクニョ   
チャン・オクチョン(側室)とその兄チャン・ヒジェ⇒VSトンイ  

 

しかもこのユン・ヲニョンとチャン・ヒジェの日本語吹き替えを担当したのが同じ人なので、ヒロインを攻め立てる言葉のニュアンスと雰囲気がトンイを見ていてもユン・ヲニョンを見てるかの如く錯覚に陥ります。これは私が先にオクニョを見てしまったためですが、順序が逆なればオクニョを攻め立てる姿がチャン・ヒジェに見えたことでしょう。か弱いヒロインを攻め立てる悪役の男性の口から同じ声が聞こえてくるので、同じ作品と錯覚してしまいます。勿論韓国語で見ているとこのような錯覚は起きないので、これは日本人だけに起きる特別な感情です。   
※ユン・ヲニョンとチャン・ヒジェの吹き替えは大塚芳忠さん  

 

ヒロインと王様の関係も酷似しています。   
オクニョ⇒明宗(第13代国王)   
トンイ⇒粛宗(第19代国王)  


オクニョでは王様とは知らずに王様の密使として暫らく物語が進行しますが、宮殿の外で2人っきりで密会を重ねるうちに惹かれあう2人の姿が描かれており、その場で色々と相談するうちに王様の協力を取り付け援護射撃を受けてチョン・ナンジョンを攻撃していきます。オクニョと会うとき王が正体を気付かれないように配慮するために演じた当時者2人のやり取りが滑稽に映ります。物語の後半までオクニョはずっと王様のことを密使だと思い込んでいて、正体を知らされたときは既にクライマックスに近づいていました。トンイでも同じような物語の進行となっており、最初は宮廷の判官様と告げられてそう思い込んでいました。トンイが王とは知らない間柄でのやり取りする場面が増えていき、徐々に2人が惹かれあうのもオクニョと同じ設定なら、ここでも王がトンイに気付かれないように配慮する場面が滑稽に描かれておりこの点でもオクニョとトンイは瓜二つです。

 

ヒロインと恋人と王様の三角関係
ユン・テウォン(用心棒)→オクニョ(王女)←王様
チョンス兄さん(用心棒)→トンイ(側室)←王様

 

オクニョが強敵チョン・ナンジョンとユン・ヲニョンと戦うときに、傍には常にユン・テウォンが味方になっており、彼はオクニョが危ないところを何度も助けました。オクニョは幼い頃から師匠に武術を鍛えられめっぽう強い女でしたが、チョノクソの茶母、ショギョクソの道流(トリュ)では如何にもひとりで強敵と戦うには心細い。従って強力な用心棒が味方についているという設定ですね。テウォン役を演じたコスという男優さんの強さがかっこよく描かれており、テウォンさえ傍にいれば大丈夫って感じでしたね。トンイでは強敵チャン・オクチョンとチャン・ヒジェと戦うために、傍には幼なじみのチョンス兄さんが常に味方になってくれました。テウォンが常にオクニョを守ったように、チョンス兄さんが常にトンイを守ろうとしていたのでこの辺の設定も良く似ていますね。そして幼い頃から心を寄せていたテウォンに対する愛情と王様からの愛情とで三角関係に揺れるオクニョの心境。幼い頃から家族同然のように付き合ってきたチョンス兄さんからの愛情と王様からの愛情とで三角関係になるトンイの心境。良く似た物語設定だと思います。
※オクニョ 典獄署(チョノクソ)・監獄⇒昭格署(ショギョクソ)・周易と祭祀
※トンイ 掌楽院(チャンアゴン)・音楽⇒監察府(カムチャルブ)・取締

 


身寄りのない身でありながら宮中に入り込み王様に見初められて出世の道を昇ると思っていた矢先に強敵からの反撃に遭い命を狙われ、宮中を追い出されるってのも同じです。オクニョではチョン・ナンジョンを金発掘詐欺でだまして大量の銀貨をせしめたまでは良かったですが、その腹いせに商談からの賄賂を暴露されチョン・ナンジョンの圧力によって南方に飛ばされ、海州(ヘジュ)の役所の奴婢にされました。トンイでは王妃を追い詰めたチャン・オクチョンの裏工作を裏付ける証拠をつかんだために、チャン・ヒジェが放った刺客の手裏剣で深手を負い命を落としかけたところを商人に助けられ、義州(ウィジュ)という北方に追いやられて暫らく軟禁状態でした。どちらも一旦は宮中を離れしばらく戻って来れない状態。早く宮廷に戻って来ないかなあと見る方をやきもきさせた辺りも同じような設定です。

 

敵に親分となるユン・ヲニョンとチョン・ナンジョン夫婦、或いはチャン・ヒジェとチャン・オクチョン兄妹の2本柱がいてその側近達が強力な布陣をしくのに対して、オクニョ、トンイは頼もしい用心棒と王様の愛に囲まれて向かっていく様が共通点ですが、それ以外にも味方に有能なキーセンがいた事も同じです。オクニョではイ・ソジョンという素素楼イチの美人妓生がユン・テウォンの良き相談役として重要な役どころを演じましたが、トンイでは兄の恋人であったソリという妓生が、主人公のピンチを度々救うという役どころでした。この当時の妓楼は権力者が密会する場として利用されることが多く、そうした接待の場での情報収集が政治に重要な意味を持つということで、妓生にも重要な役どころを与えたのでしょう。妓生がヒロインの味方になって物語の重要なカギを握るという点でもオクニョとトンイは似ています。

 

※素素楼(ソソロー)⇒都で1番の妓楼(ギロウ)。日本では舞妓さんがいるお座敷。
※妓生(キーセン)⇒妓楼で働くホステス。


これに対して宮廷女官チャングムの誓いは、王様、王妃という権力争いではないです。勿論料理人としての最高地位をかけた「競い合い」はありましたし、そこではドロドロした足を引っ張る行為はあったけれど権力争いだけが物語の核心ではなくて、前半は料理人のプロを目指す志。後半は医術のプロを目指す志が描かれており、その過程で下記のような17の手柄を立てるシーンがありました。

 


これが私の体の中に眠っている開発者魂を刺激しましたね。


トンイとかオクニョでもヒロインの悲劇は度々起こるし、可哀想な境遇に涙する場面もありましたが全編を通じてではなく一時的に不幸な目に追いやられるだけ。それに対してチャングムは第1話から最終の54話までほぼ全てがいじめや嫌がらせを受けるという悲惨な物語ですから、私の目にはおしんそのもの。でもおしんと違うのは、チャングムが自らの才能で発見と発明を繰り返し窮地を脱していくその過程なのです。その代表的なお手柄が上述した17個の項目です。こうして見ると、この物語はチャングムを陥れようとした敵と、それに打ち勝つために努力した結果彼女の才能が開花したという話しが延々と継続されるわけですが、それぞれのお手柄はチャングムにしかできないというドラマ構成です。この辺のところが、今までの時代劇ドラマに良く見られる血みどろの権力争いとは違います。嫌がらせといじめにあっても全然めげないで立ち向かっていく姿に共感した人が多かったから記録的な視聴率につながったと思う。前半の25話までが、料理人としての頂点を目指す戦いで、前半の最後でようやくチャングムがハン尚宮の親友の娘だったことに気付いてその後ハン尚宮がスラッカンの最高尚宮になった時が気持ちよさのピークなのですが、この二人の幸せの期間は長くは続かず。チェ一族の逆襲にあって硫黄アヒル事件で理不尽な裁きを受けて流刑となり師匠を失った時が絶望の極み。そこから這い上がって26話から最終話までが医者として頂点を目指す戦いで、前半と後半が全く異なる味付けで展開されていきますが、最終的にはそれらは全てがつながっていたというのがこのドラマの良いところ。医と食は共に人の口に入るものであり、医と食は同じ道であるということが痛切に描かれています。  

 

それではここから先は長編4作品の点数をつけると共に、その理由付けをお話します。   
宮廷女官チャングムの誓いを100点とするならば  


(1)チャングム⇒100点   
(2)オクニョ⇒80点   
(3)トンイ⇒80点   
(4)イ・サン⇒30点(見る価値なし)  



 

 


それでは何故こんな点数になったのかを論理的に説明しましょう。論理的といっても私個人の主観も入っているので、それを踏まえてお読み下さい。オクニョとトンイはほぼ同じレベルと思いますが、オクニョを上にしたのは私がオクニョを先に見たから。オクニョを見たあとでトンイを見ると、この作品はオクニョの真似だなってことで先が読めてしまったことが原因。私が先にトンイを見ておれば、この作品にはもっと夢中になったと思うし見る順序によって受け取る印象はガラリと変わります。一般的にはトンイの方が放送時期が早いので、世の中のマジョリティはトンイ>オクニョと思いますが、この辺のところは見る順番によって評価が変わってしまうという事をご理解願います。トンイに関するプラス要素はヒロインを務めたお方の演技と笑顔がとてもステキだったこと。ピンチになってもニコリと微笑む表情は見ていて癒されましたし、この笑顔は他の女優さんには真似のできない利点だと思いましたのでここで大幅に加点。一方でマイナス要素は最後の最後で腹違いの王子2人のうちどちらか一方が王様となり、王様になれなかった王子は殺されるというお話がどうしても合点がいかなかった点。例えば不滅の恋人でもテグン2人と腹違いの幼い王子がいましたが、王位に就いたのは幼い王子。それをテグンが大人になるまで摂政として支えていたこと。そのような事例も見てきただけに、王位に就くのか殺されるのかという極端な二者択一はあまりにも理を欠いていると感じたので評価を下げています。側室が異なることによる、腹違いの王子が2人いたときは本当にこのような扱いになるのでしょうか。これは私が日本人だから理解できぬのか?日本では決してそのような慣例はないものと思われますが、朝鮮王朝時代はそれほどまでに過酷なROYAL ROADなのでしょうか?

 

ここで問題の論理的に当る部分ですが、これは絶望⇒絶頂までの高低差です。一番辛い時期には視聴者も苦しい感情が芽生えると思いますが、そこから這い上がって頂点まで登りつめたときの絶頂感。この差が大きければ大きいほど、面白いと定義しました。オクニョの絶望期はチョン・ナンジョンに追い出されて海州に飛ばされ「奴婢」にされてしまったこと。そこから周易で認められ道流にまで昇進し、富と権力と味方を得たのちに王女であることが分かり、その地位を生かしてナンジョンとヲニョンを追い詰めるのが絶頂期であります。トンイでは敵の陰謀を欺いて、はかりごとによりチャン・オクチョンを追い詰めたのが最初の頂点。そしてチャン・ムヨルの陰謀を暴いて逆襲するのが最後の頂点。オクニョもトンイもこの差は富士山くらいの高低差に感じました。

 

それに対してチャングムの高低差は、ヒマラヤ山脈のエベレスト並みに大きかったですね。第25話でチャングムがミョンイの子であると判明し、ハン尚宮が競い合いに勝利し最高尚宮の地位を手に入れたのが最初の頂点。ここからチェ一族の逆襲にあい、たかがアヒルを食わせたくらいで死罪と騒ぎ立てられて結果は流罪。2人とも島送りになったその道中で力尽きてハン尚宮が死亡したのがこの物語の絶望だったと思います。一旦は済州島での生活に明け暮れますが、そこから医女となることで再起を果たし、その先は誤診と陰謀を暴きついにチェ一族を追い詰めて、チェ尚宮のこれまでの悪行を暴露したのが「第48話 チェ一族の崩壊」であり、これが絶頂といえる瞬間でした。アヒルを食べさせて死に至った経緯があまりにも理不尽な仕打ちだったので、最後に硫黄アヒル事件が解決したときの喜びは半端ないものと感じたのでした。従ってオクニョとトンイでは絶望から絶頂までの高低差が富士山くらいに感じたのに対し、チャングムではそれがエベレスト並みに感じたというのが私がチャングムを推した理由です。

 

第48話 チェ一族の崩壊
※チャングムの母親はミョンイ
※ミョンイと同時期に水剌間にいたのがミョンイとハン尚宮とチェ尚宮
※チャングムが宮廷に入って仕えたのがハン・ペギョン(ハン尚宮)


チェ尚宮が誤って自害する前にミョンイの墓前で言った言葉が印象に残ります。この言葉は、人間の悪と善にかかわる本質を突いた内容になっており、見る人によればそれは悪人の勝手な言い訳なれど、見方を変えれば誰でもが陥る落とし穴なのでこの場面でのチェ尚宮の言葉は重くのしかかかりました。果たして彼女の言い放った言葉の内容は単なる言い訳なのでしょうか?

<大長今原聲大碟 1短歌WMA>
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「チェ女官長」
貴女を許せないミョンイ。見て見ぬふりをして欲しかった。何故あれを見てしまったの?よりによって貴女が見てしまうなんて。友達の貴女だけはあんな陰謀に巻き込みたくなかった。(叔母からの命令でやりたくないと泣きながら拒絶した毒物混入の現場を友人に見られた為に、ミョンイを殺害しようとした事への言い訳。ハン尚宮の解毒剤投入で辛うじて生き残ったが再び都に戻ったところをチェ一族の弓矢で殺された)。もし私が貴女に生まれて、貴女が私に生まれていれば運命は違ったの。貴女やペギョン(ハン尚宮)が我がチェ一族に生まれていれば、どんな運命をたどったのかしら。知りたいわ。知りたくてたまらない。だからわたくしこうして貴女のところへ来たの。何もかも貴女から始まったのだから。ペギョンが死んだのはわたくしのせい。でもチェゴ尚宮にもなったし、私に仕返しもできたし、貴女の娘(チャングム)のお陰で幸せに過ごせた。悔いはないはずよ。


でも貴女はわたくしのせいで、あんな酷い目に遭わされたのに、わたくしに恨みをぶつけることもできずに死んだ。わたくしが許しを請うのは、それは貴女にだけ。お願いよ、許してちょうだい。こんな家に生まれたわたくしを許して頂戴。家と一族を捨てられなかったわたくしを許して頂戴。一族の為にわたくしにあんなことをさせた叔母を許してあげて。その先代の叔母も、そのまた先代の叔母も、そのまた先代の…そしてその地位を守ろうとした我が一族を許して頂戴。お願い、許して頂戴。

 

 

多くの視聴者が思う疑問かもしれない。人は誰しも運命や生まれた境遇に逆らえないのか?チャングムのように自らの努力と才能で道を切り開けるのか?物語を通じて、ずっと悪者を演じてきたのがチェ尚宮(チェ女官長)を演じるキョン・ミリであり、第48話までずっとチャングムを追い詰める役で散々悪事を働いてきました。悪役がいるから面白い、悪役の存在が際立つから面白いけれど、そのご本人の意図は決して悪意があってのものではない。王妃や側室という高い地位と大きな権力を持つのではなく、王様の台所スラッカンの最高尚宮(チェゴサングン)となることで財力を豊かにして一族の繁栄をもたらしてきた。その地位を守り続けることでしか一族が生き残れないという使命を忠実に守ろうとしただけなんだと。ここでハン尚宮やミョンイやチャングムが、私と同じ立場だったら同じことをやるしかないでしょう。ってのが彼女の言い分なのですが、果たしてこの言い分は正当な言い訳に当るのかどうか?歴代のチェ一族が代々スラッカンのチェゴ尚宮になりその地位を守ってきたのと同じように、自分もまたその地位を失ってはならないという思いが悪に手を染めた結果、ミョンイとハン尚宮を死に至らしめます。

 

人は皆生まれた時は善人なのです。

 

生まれつき人の心は「善」であるという信念の元この文章を書いています。私も性善説を支持します。オギャーと生まれたばかりの赤ん坊には悪意はないと信じております。パチンコに例えるならば、誰でもやり始めの頃は頭の中は真っ白。それが結果につながらないことが重なれば徐々に悪に手を染めていきオカルトに走るようになります。何故夕方以降のパチンコで結果を出そうとするのか分からんが、勝ちやすい環境とそうではない環境との違いが未だに分からない。これは頭の中身が「悪」で染まっているからです。ゴミクズのように扱われる軍団は果たして悪人ですか?最初からパチンコで軍団を形成しようとしたわけじゃない。軍団のはしりは勝つために客滞率の大幅UPを狙った戦略ですが、これは世のパチンコホールが自分達の都合で出玉共有を許したことに依るもの。客が与えられたルールの範疇で勝ちを目指した戦略に過ぎません。ヒトは何かをキッカケにして悪に染まり始めます。自分の地位や家族を守ろうとすれば、それを脅かそうとする人を排除するために悪の道に走ります。どんなに優秀な人間でも、どんなに温厚な人間でも、どんなに善良な人間でもそれは皆同じです。最初から悪人なんていない。だから私が悪代官ゴーニィと呼ばれてもそれを許せというのです。

 

宮廷女官チャングムの誓いという韓国ドラマを見ていると、殆どの人間はチェ尚宮を首謀とするチェ一族に陥れられ、濡れ衣を着せられ、いじめられたチャングムとハン尚宮に感情移入し同情します。いじめられてもいじめられても、めげないで創意と工夫で乗り越えるチャングムの姿に共感し感動したから高い視聴率をマークしたと思います。お茶の間では皆自分がチャングムになった気分で見ていたと思いますが、実際の社会ではチャングムになれる人なんてほぼいません。キョン・ミリという役者さんが、一度でいいからハン尚宮の役をやりたかったと語った収録裏話しがあるのですが、それくらいこのドラマではチャングムとハン尚宮の師弟愛が最高の形で描かれており、チャングムがミョンイの子であると判明し二人が抱き合うシーンがキョン・ミリがハン尚宮になりたかったと切望するカットでした。従って見始めの頃は、チャングムに憧れ、ハン尚宮に憧れこの2人のようにと思う気持ちが強かったけれど、ドラマを見進めていくうちにこの2人にはなれないという思いの方が強くなっていきましたね。もし私がこのドラマで演じるならばチャングムにはなれないし、ハン尚宮にもなれない。  

 

悪代官ゴーニィに相応しい役柄は   
  
悪役チェ尚宮しかないですね。  


それが私の生きる道だから。  

 

水刺間(スラッカン)の両雄   
左がチェ尚宮で右がハン尚宮  


  
(1)オナラ オナラ アジュオナ   
   
(2)カナラ カナラ アジュガナ   
  
(3)ナナニ タリョド モンノナニ   
  
(4)アニリ アニリ アニノネ   
  
(5)ヘイヤ ディイア ヘイヤナラニノ   
  
(6)オジド モタナ タリョガナ  

 

(1)来てください 来てくださいと言えば 本当に来てくれるのでしょうか  

(2)行ってください 行ってくださいといえば 本当に行ってしまうのでしょうか  

(3)果てしなく待てど 触れることもできず

(4)いいえ いいえ 駄目なのですね

(5)ああ、ああ どうすればよいのだろう

(6)愛しい人よ 来れないのなら私を連れて行ってください

 

生まれつき人の心は善である。


<大長今原聲大碟今片尾曲 呼換MP3>

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※上記
WMAファイルはスマフォ再生不可。Windows10ではリンク先からファイルを開くで音楽が再生。これは音を聞きながら言葉を読んで欲しいからそうしております。最後のMP3ファイルはスマフォ再生可能。パソコンでも再生可能。ですがこれはクリック(タップ)と同時に音楽再生画面に切り替わりますので音を聞きながら言葉を読むことはできません。もう言葉を読む必要がない一番最後なのでそうしました。
 

コメント

  1. ユリアより:

    大変楽しみな記事をありがとうございました。
    まずは手短に読ませて頂きましたが、かなり考察が深いためじっくりと読ませて頂きます。
    自分に重ねた時に悪役と考える所が如何にも凄いというのか、記事に対しても自分の考えを嘘偽り無く書いていらっしゃるんだろうと思いました。
    悪役は悪役でしかないと思うことで主人公になった気分でいましたが、最初は何も知らず生まれ結果が乏わないと悪に染めてしまう事がある。でもそれを悪と思っていない事。(夕方の件)ということに気付かされました。
    トンイを見終えたら何を見ますか?
    もし予定が無ければ奇皇后をオススメしたいです。同じく女性が主人公です。
    またゆっくり読んで楽しみます。

    2022年3月3日 PM 6:42
  2. ゴーニィ より:

    ユリア様

    お返事を書くのも辛いほど事態は深刻であります。

    今日は病院行ってきて陰陽確かめてまいりますが、今までに経験したことのない症状に見舞われております。元気になればまた長文でお返しします。

    奇皇后ちょっとネットで調べてみます。

    2022年3月4日 AM 7:12
  3. ユリアより:

    体調は如何でしょうか。
    流行り物なのか分かりませんが無事でしたらTwitterのDMにでも一言安否お待ちしております。
    こちらのコメントは承認せず大丈夫です。

    2022年3月8日 AM 2:47
  4. ゴーニィ より:

    ユリア様

    本日の記事で病気のことは分かるかと。すっかり良くなりましたのでもう大丈夫です。先週の土日はパチンコしておりませぬが。

    それにしても貴殿は心根が優しいですね。必ず貴殿のことだけは見放さず、どこまでもアドバイスをし続けますよって言いたくなるコメントでした。

    これからもどうぞよろしくです。

    2022年3月8日 PM 11:28

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