夜鷹

1980年代に流行った漫画にバリバリ伝説というのがあるけど、その人が書いた漫画が頭文字Dというタイトルらしくて最近パチンコの題材にも使われている。このパチンコ台を初めて見たときに、「バリバリ伝説」やなあと思ったんですけど物語は両方とも似ているみたいで車がモチーフの題材であります。バリバリ伝説を読んでいる頃は私もトヨタの4A-GE型エンジンに乗っていたからこの話にも共感できた。


ハチロク仕様のレビントレノ

4A-GE型エンジン

 


 

レビントレノが分からない人はこの話に付いていけんだろうが、そんな人たちは無視して話を進めると当時のトヨタエンジンは兎角よく回るしトルクも太いということで長きに渡って4AG型エンジンは世代を問わず愛された仕様だった。私が乗っていたのは、レビントレノではなくてMR2。


ミッドシップエンジン⇒M
リア駆動⇒R
2シーター⇒2

 

かっこ良かったですねこの車は。何故私がMR2に乗ったかというと、とある営業回りをしていた時に、確か半田から武豊方面に向かう途中で信号待ちをしていた時の出来事がキッカケ。左車線に私が乗っているダイハツの軽トラ営業車。あとからやってきて隣に付けたのが若いお嬢さんが乗った真っ白のMR2だった。お互い横目でチラリと見やると偶然目が合って私はこんな素人には絶対負けんとこと思うてアクセル全開の準備を整える。素人っていうか自分で買った車ではなくて、親に買ってもらったはミエミエ。そんな奴に負けるわけにはいかんやろ。何を思ったかこのお嬢さんもこちらを意識して、そんなダサい軽トラで私に喧嘩売る気かあっちゅう目線バリバリ。いやそんな目線だったかどうかは分らんが、間違いなくこちらを意識しての信号待ちだった。いざ、信号が青に変わるや否や、こちらは軽トラとはいえ日頃から鍛えに鍛えたマシンなので絶対に負けん思うてエンジン全開、アクセルべた踏みですよ。

 

一瞬だけ私が前に出たかと思うと、すぐさまMR2が物凄い勢いで飛び出して、あとはぷっつーーんと雲の彼方に飛んで行ってしまった。まさに走るというよりは、飛んでいるって感じの猛スピードで追いかける私を尻目に高笑いしながら走り去る彼女の顔が目に浮かんだ。完敗でしたね。今まで公道で信号待ちしてて飛び出したときは、一度も負けたことがなかったのに、この時ばかりは惨めな敗北感を味わうこととなりましてん。所詮マシンの性能の差はドライバーの腕では補えないよなあと思いながら、素人のおねえちゃんに負けたことが悔しくて悔しくて。この一件があったために私はそれから数か月後にMR2を新車で購入するのであります。多分あの時のお嬢さんはオートマチック車だったと思うけど、私はマニュアル車にしました。そんな訳ですから86エンジンいやいや4AG型のエンジンに付きましては深い思い入れが御座います。当時は4気筒と6気筒がありまして

 

4気筒の4A-GE型エンジン⇒レビン、トレノ、MR2
6気筒の1G-EU型エンジン⇒ソアラ、マークⅡ、チェイサー

 

どちらも一時代を築き上げたエンジンでございます。そしてその中でも特に長きにわたって愛されたのが4AGであり、このエンジンから始まった物語がバリバリ伝説だったのですが、そのあとで頭文字Dという漫画が描かれたのですね。前置きが長くなりましたが、本日はこの頭文字Dがねらい目というかお宝台の中に含まれておりましたので遊技する機会に恵まれました。ぱっと見はそんなにヘソが開いているようには見えなかったんですが、普段とは違う形状だなって思ったので一旦この台に台押さえカードを突っ込んで他を徘徊。ジャギ辺りも怪しいなあって思いながらも、本日の釘調整は開けても、開けなくても僅かな調整の差なのでイマイチ分かりにくいです。海系の島は明らかにダメっぽいので、あとは牙か傾奇しかないんですが、ややあってこの辺の島には客で埋まり始めます。どうせなら真花の方が良かったけれど、開け幅を考えると今日は頭文字で良いとの判断でこの台に決めました。

 

スペックがよく分かっていないです。

 

突破型というのは分ります。100回転と200回転が半々くらいの内訳で13%が無制限時短。1%が無条件RUSHという条件です。従って14%の方を引けば最初からRUSHが確定なんですが、200回転でもそれなりに引ける感じ。1/100の78回転ほどの条件ですから、最初から100回転時短さえ引かなければ何とかなるとの思いで打ち込みを開始です。この時点ではあまり深く考え込まずに、この釘でどれくらい回るのだろうか?ってことだけを考えて突き進みます。右隣の兄ちゃんが最初に飛び出してガツン。100回転時短の方で引き戻しできず。そのあとすぐにもう一度当たった奴が100の分岐でも突破し200の分岐でも突破して羨ましい無制限時短に突入しました。でもあまり長くは続かずに3500発ほどの出玉で終わってましたが当たるだけましです。私の方はというと途中で2回ほどD演出が絡みましたが、2回とも銀色のD×2個だったのでハズレでしたわ。それ以外に当たりそうな気配がなく淡々と時間が過ぎていきます。


5000円単位
115
114
126
112
467

 

結構回ります。これだけ回ったらこいつがお宝台であることは間違いないので、打ち込みを続けます。

 

今日はどこまで打ち込んでも当たる気がせん。最初は貯玉で2500発。ここまでは許容範囲内。ここから現金で5000円、1万円と突っ込んでいくと徐々に不安になり始め3万円目を投入した時は既に敗北状態。いつ白旗を上げてもおかしくないという状況に陥りまして、早くも本日の負けが確定いたしました。この台はRUSH入っても重いパンチを繰り出すことがないので、サイボーグ009に似た突破型だとは思いますが、サイボーグは1/200で100回転限定。こちらは1/256で100か200か無制限なので、どちらが良いかと言われてもどっちもアカンわみたいな気分になってきまして心が折れかかります。どんだけ回っても今日の台では勝ち目はないな。

 

いやー、何でこんな台打ったんかなあ?

 

こういうことが往々にしてあるから、この催事は駄目だと思うんですけど、期待値がある以上は過去履歴も無視して戦わざるを得ないと思うし、遊技機の善し悪しを論じていたら打つ台はありません。どんな台であってもお宝台を捕まえたとなると、打ちに行くのが王道。分かっていたけどこのようなパチンコは結構勝ちにくい。


お客はボーダーラインを超える台を狙っていくのが王道。 

お店は勝ち易い台よりも勝ち難い台の方を開けたがるのが王道。 
 

 

パチンコの難しさがよく出ている遊技報告だと思います。イベントだの還元だのと言われて打ちに出向くのが勝つための本筋であることは間違い ないけれど、できれば勝ち易い台で釘を開けてくれることを期待しています。それに反して、お店としては還元する義務が生じれば、勝ち易い機械よりも勝ち難い機械の方を開けるようになります。この辺が難しいですね。なんでもかんでも、開いてりゃ良いってもんじゃないことは承知なれどお帰りを食らったのでは何しに行ったのかわかりゃせんから、釘が甘ければ勝負に行かざるを得ないです。

 

3万円を過ぎた時点で勝つことは不可能だと思いました。

 

この頃になると、気分は達観しててもうあんたに4万円あげるからこれでおしまいよ。昔夜鷹に捕まって騙された時のことを思い出す。学生時代の高松駅周辺には夜鷹が沢山おりました。厳密にいえば夜鷹がうろついているのではなくて、客引きとなる男性がカモになりそうな馬鹿な奴らに声をかけるわけです。「お客さん、若くて可愛い子がおりまっせ」。「お客さん好みのメッチャ可愛い子でっせ」。「若くてピチピチやで」。このような言葉に釣られて密室に連れていかれたところ

 

出てきたのは


体はぶよぶよ


歳はアタイの母親くらいのくそBABAA


はたちそこらの若い男が、50過ぎの婆あを抱くのは気が引けるけど


既に4万円も払ってるから、元取らにゃあ帰れんぞみたいな気持ちで頑張った。


あの頃を思い出すわ。

 

夜鷹が一杯おりましてん。何度か捕まったことがあるけれど、今日はその日みたいな気分でもうおしまいよ。4万円は捨てるから早く帰らせて下さいよとばかりに、半ばやけくそ気味にお金をじゃぶじゃぶと入れましてん。残りが2000円になったところで、何種類かのロゴが出てきて、絵柄に変える演出が3つくらいしか数字に置き換わっていないのでダメねってペチャンとボタンを押したら888と揃ってた。唖然愕然なりの859回転目。残りが2000円でねえ。もう当たっても当たらなくてもどっちでもええんですがね。時短中は250個ばかりの玉をどうしようかと思いながらも進めると、その39回転目に激熱?っぽい演出が来て数字が3っつ揃ってしまったよ。オヨヨ!

 

RUSHですか?


4万円は捨てる気でいたから、ここでのRUSHはちと予定外なのですが、何連チャンでも良いから連チャン即止めしようず。
 

 

これが続くんどすわ。


5000個辺りまで来たときに、ボロ負けは回避か?ってなことを思っておりまして、その後も終わる気配なく淡々と連チャンが進みまして結局は32連チャン。一撃13066個也。

 

夜鷹に騙されて一夜を共にしたいにしえの黒歴史が頭を駆け巡った1日でした。何でこんな台を打ったんかなあって嘆くけれど、大して開いてないように見えたヘソなのに、案外回るねで進んだ勝負開始のかすかな光に足元をすくわれました。二度と打たない遊技機ですね。

 

釘が開いたら仕方ないんですけど。回れば仕方ないんですけど。できれば勝ち易い遊技機で回る台に座るってのが勝つための戦術であり今まではそうして来たので今日のパチンコには後悔の念が御座います。夜鷹に騙された夜と同じじゃないかって思いながら、貰った13000個にありがとうと言って帰る足取りは軽いです。

 


初っ端の3.3倍嵌りがこたえましたが、どうしても連チャンしてほしい局面で32連チャンしたのでまだ救いはありますね。

 

二度とやりません。


頭文字D。疲れました。
 

コメント

  1. 田中より:

    4AGEのエンジン、懐かしいですね。自分が初めて買った車も、中古車のカローラFXで、一緒のエンジンだと記憶してます。当時、碧南市の衣浦に住んで居たので、海底トンネル使って、半田方面にも、よくパチンコ打ちに行きました。何年か忘れたけど、ウイングという名前のパチンコ屋が半田近辺にあり、西陣の春一番が40台ありました。自分は、春一番では、例の攻略法の恩恵は、受けれなかったのですが、その店に、大洋電子のアレパチパワフルが、設置されていて、短命でしたが連チャン打法で、美味しい思いをする事が、できました。
    店内では、サザンオールスターズの、エロチカセブンと、ZARDの揺れる思いが、爆音でフルリピートされていのを、4AGEから、思い出しました。

    2022年6月23日 AM 2:37
  2. ゴーニィ より:

    田中様

    なぬー!碧南に住んでいただとう。


    1992年4月まで半田に住んでいました。接点があったかもしれないですね。衣浦トンネルを通ったとなると、すぐ目の前には乙川があり、その近辺のパチ屋にも足を運んだのではないかと推測しております。乙川の公楽はハネ物機の名店。


    エロチカセブンは1993年の夏。その頃は岡崎に住んでいました。

    29日、30日にも多分お会いすると思うのでよろしくです。

    2022年6月23日 AM 5:53
  3. ピカ吾郎より:

    捲りおめでとうございます🎉
    イニDは…というか200分の1系の機種系は波が本当に荒いですよね。

    びっくりするくらいハマる台もあると思えば凄まじい連チャンをかます台もあり、とてもミドル機には思えませんです。サイボーグで突破型は懲りたのでイニDは打ったことがないですが、ブログをみて改めてスルーすることを決めました(∩´﹏`∩)

    2022年7月2日 PM 9:07
  4. ゴーニィ より:

    ピカ吾郎様

    もう二度とイニシャルDはやらんよ。

    懲りたでな。

    1/256で100回転で当たるわけないし。200回転でも当たらんような気がするし、頼みの綱は無制限時短だけやけどそこまでしてRUSHに入りたいとは思わないのはパンチが弱いから。

    少ない出玉で高い継続率ってのは好きになれん。

    源さん320も
    デビルマン320も
    サイボーグ009の200も
    全部やる気にならん。

    2022年7月2日 PM 10:38

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