回転率の落とし穴

とある周年での出来事です。この日は朝8時30分だと勝手に思い込んでて、店に着いたのが8時20分。既に400人を超える行列があって、並びに加わろうとすると警備員が、あんたもうおしまいって言われて唖然愕然なり。いつのまにか8時15分抽選に変わってた。思い込みは駄目ってことで帰ろうとしたときに、軍団の二人が何やらにやにやしながら話し込んでいる。その目線の先にあるのは捨てられた入場順番券でした。急いで拾いに行くと260番だって。これでも450人中なのでまだましな方だと思い、その整理券を貰って並びに加わりました。中に入ると意外にもエヴァンゲリオンには空席が目立つ状況で、何番目かの候補台が空き台だったのでここを押さえて他を見回ると、ルパンの釘が明らかに甘そうだけどこの島にはいつもの軍団が占拠しておりアウト。他に打ちたい台はなくて今日はエヴァを打つか帰るかの選択です。そのエヴァンゲリオンの釘は明らかに足りません。ヘソは平行に対してほんの僅かに両開き。左右対称になっていますが11.20~11.40程度なので普段なら絶対に手を出さぬ遊技台。

 

等価の周年だからこんなもんか?


と思ってはみたものの、エヴァンゲリオンという台は打ってみないと分らん。今までヘソが開いてても回らん台は何度かあったけど、その反対にこの釘でっていうのも何度かあったし、平行でなければ意外と回るってのは経験しております。これでももしかしたらと思って打ち始めると、最初はやっぱり駄目かでした。

 

最初の5000円を打った時点で駄目だなと思い、2500発捨てて帰ろうがこの時の印象。

 

ところが打てば打つほど回転率がUPしてきまして、15000円打った時点ではスタートが7.4まで回復。こうなるとノンストップで3万円の投資ってことになるんですけど、3万円投資した時に当たっていなければ悩む台ですね。釘が足りないことは明らかだし、現時点でのスタートが最後まで維持できる担保はないので、見た目の釘を優先すればそこでお開き。追加投資するにはやはりそれまでに何らかの当たりが欲しいところです。追加投資しなければならぬという僅かな根拠を求めて、残りの15000円を回していきます。  


その後3万円投資した時に597回転当たらず。  


スタートはそこそこ落ち着いていますけど、初っ端嵌ったときの対処法がまだまだ確立されてませんね。というのも、この日のちょっと前にとあるお店の年イチでエヴァンゲリオンを打ってた時のこと。隣の台が朝イチから延々と嵌っておりまして、自分が帰った後もサイトセブンを見るとまだ当たってない。どこまで嵌るかと途中経過を何度も見てましたら最初の当たりが1800回転。夕方の4時過ぎですよ。  

 

朝イチ1800嵌り。  
16:05分  
この時点では10万円の負け  


これを見て大変だなあと思ってたのですが、その台のその後は  


1800の当たりが30連チャン  
すぐに20連チャンというのがあった。  
最終的に65回の大当たりで18万の勝ち  
25000個落ちからの⇒一気に8万個出し  
10万円負けから28万円の爆裂っぷりでした。  

 

朝イチ1800も嵌ってた台が、最終的には18万円勝ちまで行くとは思わなかったですが、そんな当たり方もするのねって思いながらの遊技でした。  そんなことがあったために、今回の朝イチ嵌りもどこまで打つのが正解かと思案し長いこと考えましたわ。考えに考えたけれど、こういうのはやっぱりどんだけ考えたところで結果が予測できるものじゃなし、迷った挙句に自分は3万円の投資で遊技を打ち切ったのですが、その台は756回転で単発のあと、104回転目に特2で引き戻し14連チャンでした。

 

 

 

これを見て何か不思議に思うことはないでしょうか?


ないでしょうか?









じっくりとお考え下さい。


この手のお話をするときは、必ず落とし穴的な要素があり、そこに気づいて欲しいとおもうから記事を書くわけですが、そこに気づかない人はよっぽどの鈍感です。








 


 

この日のグラフはこれが正しいのです。

 


サイトセブンのグラフでは7000発から7500発落ちたところで回復し、そこから1万個のプラス領域まで達しておりますが実際には7500発の落ち込みではなく9500発の落ち込みです。常識的に考えて1個賞球機が7500個落ちで756回転も回せるはずがありませんから。仮に7500発で756回転回ったというのなら


756÷7500×2500となり
1000円当たりの回転数は25.2/K
スタートは9.17でございます。

 

等価の店でスタートが9を超える台があるのかどうかといったら、ほぼ100%ないですね。ならばこのグラフが間違った表記をしているのは間違いないのですが、実際にこの台のスタートはどうだったのでしょうか?

 

 

エヴァンゲリオン228番台のその日の終日特賞間回転数履歴です。3回目の144回転は呼出ランプ上では307回転です。当然163までは高確率状態なので実際の履歴は144が正解で、その時の自力回転数も144です。こうやって計算してみると得られた出玉の総数が22000個でグラフでは1000個のマイナスなので1日のBサは23000個です。


自力回転数1797÷23000×250
1000円当たりの回転数は19.53/K
スタートは7.25でした。


これは私が打ってた時の数字と極めて似ています。よってこれが正しい数字でしょう。つまり、7500個落ちのグラフは正しくないけれど、最終的な1000個マイナスは正しいのだろうという推測が成り立ちます。では何故サイトセブン上では最初の落ち込みが7500発と表示されてしまったのでしょうか?サイトセブンのグラフを鵜吞みにするのは危険であると前々から思っています。でも意図的に誤った情報を掲載しているのではなくて何らかの条件が発動した時に過ちが起こると仮説を立てました。

 

意図的にこの台だけ、回転率が良いように見せるつもりでデータを載せたとは考え難いからです。この台とサイトセブンの運営者の間には何のしがらみもないし、特定の遊技機だけ回転率が良いように見せる、あるいは悪いように見せる必要はありません。でも誤ったグラフが表示されてしまうのは何らかの条件が発動してるからです。

 


ズバリ申し上げると、この台は私が止めた後1時間くらいは非稼働状態だったのですね。私がこの後も間断なく打ち続けていれば、多分9500個の落ち込みから一撃2万発の右肩上がりグラフになってたことでしょう。それが客が付かずにしばらく遊技されなかったためにおかしなグラフができてしまった。そう考えるのが自然です。こういった現象はたびたびあると思うのですが、一度の嵌りをグラフと自力回転数から計算すると、かなり回ってるように見える履歴は結構見てきました。そんな台を意図的に狙いに行ったこともあったけど、そんな時は大抵グラフほど回らなかった結果になっております。これが今回このようなグラフ表記の誤りに直面し、その原因を考えると、非稼働状態は間違ったグラフの落ち込みを示すことがあるってことに気付き、今回記事として取り上げることにしました。

 

今回のお話はメチャメチャ重要な内容です。

 


(1)おかしいと気づくにはまず1個賞球機でそんな千円スタートが出るのかどうかを疑うこと。
(2)おかしいと思えば、最終的な結果からスタートを計算し直すこと。1度の嵌りだけで回転数を計算しないこと。

 

運営上、意図的にこのようなグラフ表示を載せることはないと思いますが、誤ったグラフの落ち込みは結構あると思って下さい。パチプロさんが今回のようなグラフを目にした時、すっげー回るなと喜び勇んでその台を打ちに行く姿が目に浮かびます。然しながら実際に遊技してみるとスタートはたかが7.3程度。そのような失敗をしないようにと思って記事を書いています。今まで何度か失敗したことがあるお話。これからは最終的なデータを計算してから回転率を推し量るように習慣つけることにします。エヴァンゲリオンとかユニコーンのような台は、打ち手の技術介入要素があまり働かないので、誰が打っても玉を増やせず、玉は減らずなのでかなり正確にスタートを計算することができます。海物語ならば、T1YとBAの個人差が大きく出てしまうので、この手の計算を行っても誤差が大きいので正体を掴み難いです。ところがエヴァ、ユニコではほぼほぼ正体が分かってしまうので、この手の計算をしてから遊技に立ち向かって下さい。


今回は自分が遊技してた台なので、この異変に気付きました。


普段ならあまり気に留めないグラフだし、多分気付かなかった内容ですが、気付いてみて得られるものが大きかったです。今まで謎だったグラフの落ち込みの誤差。謎が解けたので、次回からは失敗しないと思いますが、危険なのは1度で2000回転を超えるような嵌りでそれしか嵌りがないような遊技結果の時。この時ばかりは誤差をただす方法がないので、間違った情報に乗せられて遊技しに行くのも止むを得ませんが、それ以外の時は正しい情報を得てから判断されるべし。今日お話しする内容はとても重要なことなので、今回の記事は「保存版第21回目」としました。

 

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